セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 3 号  2007 年 4 月 30 日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 3)

*****意識は何かに向かっている*****

私達は、いつも何かを意識しています。
このことは、私たちの意識は、つねに対象をもっている、ということを意味します。

意識の対象をとらえることを、"対象関係"をとらえる、と言います。
ふだん、私たちは、自分の意識が何に向かっているのかを、必ずしも、はっきりと自覚しているわけではありません。
けれど、対象を持たない意識というのはないのです。
言いかえると、私たちの意識は、たえず対象へと向かっているのです。
このような意識の性質を、「意識の指向性」と呼んでいます。

ゴン:

心とか意識とかっていうのは、対象との関わりにおいてのみ存在する、って書いてあるけど.....。

ミケ:

じゃあ、意識っていうのは、それ自体としては存在していない、ということになるのかしら....。

何だか、よくわからないわ。

*****意識は何かを照らし出す*****

私たちの意識は、スポットライトにたとえることができるかもしれません。

そうすると、意識は、自分という光源から、ある対象に向かう光線である、ということになるでしょう。

その光線は、ある対象に届くことによって、その対象をくっきりと浮かびあがらせます。

このように、意識には、対象を私たちの眼前に出現させ、認知させる働きをもっているのです。

この対象を認知させる働きを、意識の認知的な機能と呼ぶことができるでしょう。

ミケ:

意識って働きなのね。
自分という光源から、何かに向かっていく働きが、意識ということなのね。

ゴン:

うん。
だから、照らし出される対象が何もなかったら、意識も存在しないっていうことらしいんだ。

ミケ:

そうか。
真っ暗な中にいても、私たちは暗闇を意識するものね。
あぁ、暗いなぁって。
それもない、というときは、意識を失っている、ということね。

ゴン:

うん。
だから、意識は、もし形として書き表わすとしたら、→(矢印)で表わされるんだって。

ミケ:

ふーん。
たとえば
“私は彼を意識した”ということは、
“私→彼”と表わして、矢印“→”が意識の働きなのね。


*****意識何かを選び出す*****

私たちの意識が、ある対象へ向かう、ということは、世界を背景として、特定の対象を選びとることです。

言いかえると、世界を地として、その対象を図として浮かびあがらせることです。

この意識の性質を、「意識の選択性」と呼んでいます。

ミケ:

そっかぁ。
たとえば、駅の改札口で友だちを待っていたとして、たくさんの人が改札口を抜けて出てきても、その中から、 待ち合わせている友だちをすぐに見つけ出すことができるものね。

心のスクリーンには、自分が求めている対象だけが飛び込んでくるのかしら。

ゴン:

意識が待ち合わせをしている友だちだけに向かっていて、その他大勢の人には向かわないということだよね。
それを、「意識の選択性」と言うんだよね。

ミケ:

そういうときって、お目当ての人だけが浮きあがって目に飛び込んできて、その他大勢はバックに沈み込んでしまうの。

さっきの街を歩いているときに、目に入る対象が人によって違うという話も同じことよね。

心が、えり好みするということかしら・・・・・・。

ゴン:

そういう意識の働きを、「関心にもとづく意識の選択作用」と言うらしいよ。

意識が、特定の対象を図として浮きあがらせて、そのほかを地として沈み込ませるということなんだ。

ミケ:

それで、目に映っているものでも、見ようとしていないときには、見えない、ということがあるのね。

テレビなんか見ていても、ドラマの内容とかに夢中になると、画面の内容以外のことは何も覚えていないことに気がつくわ。

あとで思い出したとき、テレビのまわりのものとか、まわりの人の声とか、そのとき、たしかに目や耳に入っていただろうものが、 全然、抜け落ちているの。

不思議だなぁと思っていたけど、私たちの意識の選択作用だったのね。

つづく・・・

〜★〜 編集後記 〜★〜

心のスクリーンには、自分が求めている対象だけが飛び込んでくるんですね
心も、えり好みするなんて、面白いなあと思いました。
次回は「感情」についてお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

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