セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 4 号  2007 年 5 月 10 日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 4)

2 感情って、なぁに?

*****感情は評価をふくんでいる*****

私たちは、対象をただ意識しているわけではありません。
対象に対して、プラス、あるいは、マイナスの評価をともなった仕方で意識しています。

言いかえると、意識には評価がともなっているのです。
私たちの意識には、対象を評価する働きがあります。
これは、意識の評価的機能と呼ぶことができるでしょう。
そして、評価をともなった意識のことを、「感情」と呼んでいます。

ミケ:

感情って、評価をともなった意識のことだったのね。

ゴン:

ただ意識しているだけってことは、ほとんどないと思うな。

ミケ:

そういえばそうね。

何かを意識すると同時に、その何かに対して、何かしら感じるものがあるわ。

誰かのことを意識したとき、その意識には、好きとか、嫌いとかいうような感じがふくめられているわ。

ゴン:

いやな感情がわき起こるから、いやなやつのことは意識もしたくなくなるのかもしれない。

ミケ:

その反対に、好きな人のことを意識しているときは、とってもいい気分よね。

ゴン:

思い出というものだって、思い出すとき、いい感じがする思い出と、いやな感じがする思い出があるよね。

嬉しかった思い出は嬉しい、悔しかった思い出なら悔しい、というようにさ。

そのことを意識したと同時に、何かしらの感情がわき起こってくるよ。

ミケ:

ねぇ、何か対象を選んで意識する時点で、もう評価していることになるんじゃない?

さっきの例で言えば、私の目には洋服屋が入ってきて、友だちの目には食べ物屋が入ってくる・・・・・・。

これって、やっぱり、評価しているわけじゃない?

知らないうちに・・・・・・。

ゴン:

うん。
意識と感情は切っても切れないってことだよ。

ミケ:

そうすると、私たちの心って感情の世界だっていうふうにも言ってもいいのかしら?

ゴン:

そうだね。

心って、感じ方といってもいいんだと思う。

実際、心の問題って感情の問題じゃない。

ミケ:

私は怒りという感情に駆られてしまうと、言わなくてもいいことまで言ってしまうもの。

もちろん、あとで、ものすごーく後悔することになるのよね。

ゴン:

僕の職場には、こわい上司がいる。

恐れの感情で、伝えるべきことも言えなくなって、あとあとストレスがたまってしまうんだ。

ミケ:

感情をムキだしにするのは子どもじみてるとか、感情的になると大人げないとか・・・・・・
頭ではわかっているのに、いざ、そのときその場のなると、もうダメ。

ゴン:

わかるわかる。

自分の感情なんだから、自分でコントロールできなくては、と思っても、何かできないんだよね。なかなか・・・

*****感情は行動に駆りたてる*****

「恋は盲目」という言葉は、恋愛感情のような激しい感情に襲われると、 私たちが何も見えない状態におちいってしまうということを、よく表わしています。

激しい感情は、状況に対する的確な認識や理解を失わせてしまいます。

激しい感情に駆られると対象を客観的に見ることができなくなる、ということを、例で示しましょう。

たとえば、私たちが、相手のある面に対して、はじめに、ちょっといやだな、と感じたとしましょう。

ところが、そのいやだ、という感情が高まってくると、はじめにいやだと感じた面だけでなく、 あたかも、その人のすべての面がいやなように感じられてくるのです。

ついには、そのいやな感情に駆られて、その人と口をきくことも、顔を合わせることも、いやになってきます。

反対に、いったん、好きだと感じると、その好きだという感情が高まっていき、 ついには「アバタもエクボ」ということになります。

一般的に見て、ある感情が高まると、その感情はあらゆる面に広がっていく、と言ってよいでしょう。

これは、意識の対象が、自分自身の場合であっても、まったく同じことです。

自分自身のある面に対して、いやだな、と感じたとしましょう。

ところが、そのいやだという感情が高まってくると、はじめにいやだと感じた面だけでなく、 あたかも、自分のすべての面がいやなように感じられてしまうのです。

そして、極端な場合には、自分自身の生命を絶ってしまいたい、と思うことさえあります。

このように、感情は、私たちにとって絶対性をもっている、と言ってよいでしょう。

感情は抑えても消えません。

むしろ、抑えれば抑えるほど、強くなります。

けれど、どんな激しい感情でも、放っておけば、時間とともに自然に消えていきます。

けれども、その感情をなくしたいとか、なくさねばと思って、いろいろやりくりしても、 必要な時間がたたないかぎり、感情は消えてはいかないのです。

つづく・・・

〜★〜 編集後記 〜★〜

感情をコントロールすることは難しいなあと思っていましたが、 感情って抑えても消えないどころか、抑えれば抑えるほど、強くなるんですね。

でも、どんな激しい感情でも、時間とともに自然に消えていくということなので、 抵抗しないで、そのまま認めて、放っておけばいいのかもしれませんね。

さて、次回も、「感情ってなぁに?」の続きをお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

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