セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 6 号 2007年 5月 30日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 6)

*****感情が起こるには起こるわけがある*****

感情を抑えていくことが 問題だからといって、
では、感情のままにふるまえばよいのかというと、そんなことはありません。

それでは、自分が感情にふりまわされて、自分でもわけがわからなくなってしまいます。

これでは、かえって問題は深まるばかりです。

こんなときは、生じてきた感情を、そのまま外に吐き出すのでもなければ、
内に押し込むのでもなく、そのまま受け止めて、その感情の正体を、しっかり自覚することです。

どのような状況の中で、どのような相手に対して、どのような感情を抱いているのかを、 言葉によって書き表わしてみることで、私たちは自分の感情に対して少し距離をとることができます。

そのことによって、私たちは自分の感情に巻き込まれずに、感情が向かっている対象を見つめることができます。

そして、相手と、その相手に対する自分の感情とを、切り離して考えることができるようになります。

すると、私たちは、そのときその場での、自分の感情に駆られることなく、 特定の状況の中の相手に対して、適切な行動をとることができるようになります。

どのような感情も、私たちにとって必ず意味をもっています。

すべての感情は、生まれるべくして生まれてきた、といってもよいでしょう。

ある感情が生ずるときには、生ずるわけがあるのです。

状況の中の相手と自分の感情とを切り離したうえで、自分にとっての、その感情の意味を 理解することができた、としましょう。

そのとき、私たちは、自分にとって、本当に納得できる解決策をとることができるようになります。


3.感情の奥には・・・・・・?

ゴン:

同じことを言われても、すごく傷つく人もいれば、まったく気にしない人もいて、本当に、いろいろだよね。

ミケ:

誰から見ても、いかにも幸せそうに見える人が、内心不満だらけだったりする場合も、よくあるわ。

ゴン:

その反対に、誰から見ても不幸な境遇なのに、自分のことを、幸せだ、と思っている人もいるよね。
数は少ないけど・・・・・・。

ミケ:

そういうときって、自分の心の問題なんだ、とは、なかなか気がつかないんじゃないかしら。

ゴン:

そうだよね。

深刻に悩んでいるときに、「それは、あなたの心のもちよう」なんて言われたら、 こいつ、何にもわかっちゃいないんだ、と思うだろうし。

ミケ:

感情って絵の具みたい。

幸せなときは、世界をバラ色一色に、憂鬱なときはブルー一色に染めてしまうもん。

ゴン:

そのときに、対象がその色をしているのではなくて、自分の感情で色づけしていると わかることが、まず大切なんだね。

その次に、心の奥にあって、心を動かしているものを突き止める必要があるんだって。

ミケ:

ねぇ。

もし、感情を水面の波立ちとしたら、感情という波は、人という船を引っ繰り返しそうになったり、 のみ込みそうになったりするぐらいに、激しくなるときもあると思うの。

そういう激しい波を引き起こしている根源って、何なのかしら・・・・・・?

*****感情の奥には欲求がある*****

人間の感情の奥には、さらに欲求がひそんでいます。

私たちが、ある相手に対して、“こうしてほしい”とか、“こうあってほしい”とかいうような 欲求をもっていて、その欲求が満たされたとき、その相手に対して、プラスの感情を抱きます。

反対に、私たちが、ある相手に対して、“こうしてほしい”とか、“こうあってほしい”とかいうような 欲求をもっていて、その欲求が満たされなかったとき、その相手に対して、マイナスの感情を抱きます。

私たちは、自分自身に対しても、“こうしたい”とか、“こうありたい”とかいうような欲求をもっています。

そういう欲求を満たすことができたとき、私たちは、自分自身に対して、プラスの感情を抱きます。

けれども、そういう欲求を満たすことができなかったとき、私たちは、自分自身に対して、マイナスの感情を抱きます。


ミケ:

さっきの話、人から同じことを言われても、人によってショックの程度に違いがあるわけがわかったわ。

たとえば、上司に注意されたとき、上司から認められたい気持ちが強い人は、 強い不安を感じ、そういう気持ちがあんまりない人は、たいして気にしない、ということよね。

そういう感じ方の違いって、結局、心の奥の欲求の違いからきているのよね。

ゴン:

僕たちさ、ふだん、ほとんど感情で動いているんじゃないかな。

友だちと会話をしているときにも、感情の交流をしているように思うな。

私情をはさまないはずの職場でのやりとりだって、たとえば、上司の顔色から、 いやなんだなとか、いいんだなとか、相手のプラスやマイナスの感情を察知して、けっこう気を遣っているし。

ミケ:

私たちって、「あの人は感じがいい人だ」とか、「こんな自分がいやだ」とか感じているわよね。

そして、自分の感情について、親しい人には言っているわ。

でも、「あの人は私の、こうしてほしいという欲求を満たしたから、私は、あの人に対していい感じをもっているの」とか、 「私がこうありたいと欲していることができなかったから、自己嫌悪におちいったわ」とか・・・・・・、
そんなこと考えもしないし、もちろん、言ったこともなかったわ。

ゴン:

でも、たしかに、自分がしてほしいと思っていることを、してくれる部下には、 いい感情を抱くけど、そうでないと、何だ、あのバカは、と思うよ。

自分の思いどおりにしてほしいのかな、まわりの人すべてに対して・・・・・・。

ミケ:

私は、相手が自分の思いどおりに動いてくれると、もっと、こうしてほしいとか、 ついでにあれもしてほしいとか、欲求が増えてしまうわ。

私って、欲が多いのかしら?

つづく・・・

〜★〜 編集後記 〜★〜

生じてきた感情を、そのまま外に吐き出すのでもなければ、内に押し込むのでもなく、 そのまま受け止めて、その感情の正体を、しっかり自覚することが大切なんですね。

そのためには、言葉によって書き表わしてみることが、自分の感情と距離をとるためのいい方法だということがわかりました。

世界をバラ色にしたり、ブルー一色に染めてしまったりする絵の具みたいな感情・・・。

対象がその色をしているのではなくて、自分の感情で色づけしているのだということを自覚すると、 相手を責めることが少なくなるのかも知れません。

さて、次回は、感情の奥にひそむ欲求についてお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

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