セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 8 号 2007年 6月 20日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 8)

*****自分の生命を保ちたい ― 自然的欲求 ー*****

私たちには、自分の個体としての生命を保ちたいという欲求があります。

たとえば、食欲が、その代表的な例です。

また、私たちには、自然の種族としての生命を拡大したいという欲求があります。

たとえば、性欲が、その代表的な例です。

食欲や性欲のような、個体としての生命を維持して、種族としての生命を拡大したいという欲求を、 自然的欲求と名づけています。

自然的欲求が満たされると、快感が生じます。

自然的欲求が満たされないと、不快感が生じます。

ゴン:

自分の身体を保ちたい、という欲求って、一番基本的な欲求だよね。

命あっての欲求なんだから。

この身体的欲求が満たされると、快く感じるし、満たされないと、不快な感じがするんだね、僕たちは・・・・・・。

ミケ:

それはそうなんだけれどー。

でも、食べて飲んで寝ることができさえすれば、いつでも幸せかなって思うわ。

うちの近所の奥さん、突然、寝込んでしまったの。

ゴン:

えっ・・・・・・

どこか、体の具合でも悪くしたの?

ミケ:

ううん。

病院で検査しても、身体には、どこにも異常は見つからなかったんだって。

ゴン:

じゃあ、何なんだろうね?

ミケ:

最近、旦那さんが外泊をするようになって、家に帰ってきても、奥さんを避けるそうなの。

ゴン:

それで、何も食べたくなくなっちゃったの・・・・・・?

ミケ:

そうなのよ。

夜も眠れないんだって。

前はこんなことなかったのにって、言ってたわ。

お医者さまからも、精神的なものでしょうと言われたそうなの。

そう言われても、どうしていいのか、わからないんですって・・・・・・。

ゴン:

そうなんだ・・・・・・

精神的なものなんだ。

でも、たしかに、そんなこと言われたって、この先自分はどうしたらいいんだって感じかもしれないよね・・・・・・。

ミケ:

旦那さんから女房として認められていると感じていた頃は、食欲があったけれど、 旦那さんがほかの女の人のところに行くようになったら、食欲までなくなっちゃったみたいなのよね。

どう思う?

ゴン:

人間だけだよね、自殺する動物は。

人間は生きることを、自分でやめてしまうことがあるんだよね。

そこまではいかなくても、僕も、仕事で失敗したときとか、彼女にフラレたときとか、食べたくなくなったりしたな。

ミケ:

私はその反対。

失恋したり友だちとケンカしたりすると、メチャクチャ食べたくなるのよ。

やりきれない気持ちを、ヤケ食いして発散しているみたい。

ゴン:

自分のネウチを確認できているかどうかで、食欲も、なくなったり、わいてきたりするってことだよ。

ミケ:

ちょっと待ってよ。

自分のネウチが確認できなくなって、食欲がなくなるなら、わかる気がするけれど。

食欲が異常に出てくるなんて、ヘンじゃない?

*****自然の能力で自分自身のネウチを確かめる*****

自然的欲求の奥には、自己評価欲求がひそんでいます。

私たちは、食欲や性欲のような自然的欲求が満たされれば、自分のネウチを肯定することができます。

しかし、自然的欲求が満たされないと、自分のネウチを否定せざるを得なくなります。

つまり、自然的欲求の奥にも、自分のネウチを確かめたい、という自己評価欲求がひそんでいるのです。

自分のネウチが確認できなくなると、自律神経のバランスをうまく保つことができなくなります。

自律神経のバランスの崩れから、食欲や性欲がまったくなくなったり、その反対に、異常に食欲や性欲が出てきたりすることもあります。


ゴン:

精神的な挫折から、自律神経失調症になることがあるよね。

自分のネウチの確認という精神的なものと、身体の働きが、影響し合っているシルシだよね。

ミケ:

じゃあ、死にたいほど悩んでいても、時間になるとお腹が空くし、食べれば満腹するというような人は、 まだまだどこかで自分の存在価値を信じているのね。

でも、今一つピンとこないわ。

ゴン:

どこが、どういうふうにピンとこないの?

ミケ:

食欲とか性欲とかって、満たせれば快いし、満たせなければ苦痛だわ。

でも、それだけのことって気がしちゃう。

食欲や性欲を、満たすことができたかどうかで、自分で自分を肯定したり、否定したりしているなんて。

実感として、イマイチ、よくわからないの。

ゴン:

こういうことなんじゃないかな。

僕は朝寝坊して遅刻しそうになると、朝メシ抜きで会社に行くことがあるんだ。

そういう日は、午前中、お腹がグーッと鳴ったりするんだ。

そうするとさ、なーんとなく自分がミジメに思えてくるんだよ。

これって、自分で自分のネウチを否定していることじゃないかな。

きちんと朝ご飯を食べられなかった、という理由で。

ミケ:

きちんと朝ご飯を食べることができなかった自分のことを、自分でマイナス点をつけちゃっているのね。

ゴン:

うん。

誰が言っていたか忘れてしまったけど、労働者にとって本当の問題は、食べられるかどうかではなくって、 自分が食べられる権利をもっているかどうかにあるんだって・・・・・・。

ミケ:

そういえば、うちの実家では、おかずを毎食五人前も作るの。

私が「どうせ余るのに」って言うと、母は「だって、戦争中は食べ物がなくて、 いつもお腹が空いて、本当にミジメだったのよ」って言うの。

単に“食べること”が問題なのだったら、今の時代、コンビニだって何だってあるんだから心配はないのに。

母にとっては“食べることができないミジメな自分”を感じて育った名残りなのかもしれないわ。

つづく・・・

〜★〜 編集後記 〜★〜

自然的欲求の奥にも、自分のネウチを確かめたい、という自己評価欲求がひそんでいるんですね。

「病は気から」とよくいいますが、自分のネウチの確認という精神的なものが、身体の働きに、 大きな影響を及ぼしているのだということを改めて感じました。

そして、そのことに気づくことが大切なことだと思いました。

さて、次回は人から評価されたいという「社会的欲求」についてお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

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