セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
第 10 号 2007 年 7 月 10 日
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

************************************

「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


/////////////////////////////////////////////////////////////////////

「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 10)

*****自分の理想を実現したい ― 文化的欲求*****

私たちには、自分の理想を実現したいという欲求があります。

文化的な伝統を受け継いで新しく展開したいという欲求を、文化的欲求と呼んでいます。

文化的欲求が満たされると、充実感が生じます。

文化的欲求が満たされないと、空虚感が生じます。

ミケ:

文化的欲求って、        たとえば、        どんな欲求のことを言っているのかしら・・・・・・?

ゴン:

この場合、代表的な例をあげるのは難しいように思うな。

だって、どんな理想を抱くかは、人によって違うでしょ。

ミケ:

理想かぁ・・・・・・。

ゴン:

理想と言えば、友だちに、親のコネで就職できたやつがいるんだけど。

仕事は楽だし、待遇はいいし、まわりの人も好意的なのに、何かが足りないって言うんだよね。

もっと、やりがいのある仕事がしたい、ということらしいんだけど。

仲間うちでは、理想主義すぎる、ぜいたく言うんじゃない、と言われているんだ。

ミケ:

私には、その人の気持ちがとてもよくわかるわ。

考えてみれば、私って文化的欲求、強いのかもしれない。

別に食べるものには困らなくて、家族とも友だちとも、それなりにうまくいってるわ。

自然的欲求も、社会的欲求も満たされているのよ。

それなのに、何となくもの足りなくて。

毎日がむなしい、何かが足りない、そう思って暮らしてきたの。

そんなときに、若い人たちがボランティア活動をしているのをテレビで見て。

そうだ、これだと思って参加したら、今までに経験したことのないような充実感があったわ。

ゴン:

僕も人助けをしたい、とは思うんだけど。

いいことをやっているということで、世間に認められたいだけかもしれない、 なんて、自問自答モードにハマってしまうんだ。

ミケ:

そりゃ人の評価は気になるけれど。

そのためだけじゃないわ。

人がどう思おうと、弟みたいに学校に行けなくなった子どもが、 自分自身を取り戻せるような場所を、いつの日にか作るのが私の夢なの。

ゴン:

夢かぁ。
なるほどね。

ミケ:

ボランティア活動で知り合った女性が、そろそろ子育てが終わる年齢なんだけれど、 「このまま、単なるふつうのオバサンで終わりたくない!」って言っていたわ。

何だっていいから、自分が存在したという、たしかな“シルシ”がほしいんだって・・・・・・。

ゴン:

本当に何だっていいのかな。

ただ、子孫を残すというだけではダメなわけでしょう?

ミケ:

ヤダ、もー。

オリジナリティーにあふれた、キラキラと輝くような何かが 残るんじゃなかったら、ダメに決まっているじゃない。

ゴン:

そういえばこんな例があったよ。

生物学の研究をしている先輩が、明日が学会という日に、 実験でいいデータが出なかったらしくて、死にたいって、真剣な顔で言ってきたんだ

どうしてそんなことで、と思ったよ。

ミケ:

ある人にとっては、どうでもいいようなことでも、その人にとっては、自分の命と 引きかえにしてもいいぐらいに大事なことだっていう場合、あるわよね。

ゴン:

人間って、お腹が満たされて、愛情に満たされたとしても、それでもまだ、 真・善・美の世界みたいなのを求めるんだ。

ミケ:

人に心にもないお世辞を言ったときなんか、あとあと、 いやな自分だなと思って落ち込むことがあるわ。

それって、誠実な生き方であるべきだ、っていうようなモノサシを、私も心のどこかで取り込んでいるのよね。

ゴン:

僕は親父が俳句に凝っている気持ちが、わかった気がするよ。

それがメシの種ってわけじゃないし。

誰から期待されているわけでもないのに。

ミケ:

別に誰かに認めてもらえるから、とかじゃなくて。

自分がいいと思うことを実行して、向上していきたいのよね。

私の友だちの中で、製薬会社で研究に熱中している子がいるわ。

混沌とした中に、すっきりとした法則性を見つけたい、なんて言うのよ、彼女は。

でも、正直言って、それが何になるの、って思ってしまうわ。

ゴン:

文化的欲求って、その人にとっては、何かの役にたつからという問題ではないんだよね。

ミケ:

自分なりの信念で働いている人を、うらやましいって思う部分もあるわ。

毎日、目の前のことをこなしながらただ生きてるってだけじゃ、むなしいって思っちゃう。

ゴン:

そうだよね。

自分なりの理想を実現していければ、きっと充実感があるんだろうな。

途中で苦しいことがいろいろあったとしてもさ・・・・・・。

つづく・・・

・・★・・ 編集後記 ・・★・・

自然的欲求も、社会的欲求も満たされているのに、何となくもの足りなくて毎日がむなしい、 何かが足りない、そう思うことってありませんか?

それって贅沢な悩みだと思っていました。
でも、人間には、本来、真・善・美の世界みたいなのを求める文化的欲求があるんですね。

何かの役にたつ、たたないに関係なく、自分なりの理想を実現していくことに充実感を感じるようになっているんですね。

次回も文化的欲求の続きをお送りいたします。
どうぞお楽しみに!

8月はこのメルマガも夏休みを頂きたいと思っています。
ご了承くださいませ。

**********************************

【閉じる】

Copyright©セルフ・カウンセリング学会/渡辺康麿
「セルフ・カウンセリング®」は登録商標です。