セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 13 号 2007年 9月 10日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 13)

☆★☆ セルフ・カウンセリングって、なぁに? ☆★☆

ミケ:

人間って、自分を間違って認識することがあるということ?

クマ:

そうだねぇ。

間違っているというより、自分のイメージを自分の都合のいいように理想化して描いているんじゃないかな?

ゴン:

あっ、それってあります。

僕は自分は寛大な性格だと思っていたんです。

でも、よくよく考えると、人に言われたことを根にもって恨んでいたり、 小さなことにいつまでもクヨクヨしていたりします。

クマ:

大きな自己発見だね。

文字で書くと、自分で自分をどう思っているのかということも、現実に自分はどうなのかということも、よく見えてくるよ。

ゴン:

友だちに手紙を書いているときに、書きながら、あっ、そうだったんだ、と 自分の気持ちに自分で気がつく、ということが、よくありました。

クマ:

自分で書きながら、自分の書いたものを読み返しているんじゃないかな。

読み返すことで自分はこう感じているのだなぁ、という自己確認ができたんだね。

ゴン:

だから、自分の考えを文字にして書き表わしていくと、 自然に心の整理がついてくるなんてこともあるんですね。

クマ:

そうだね。

文字という形にしてみるだけで整理がつく、と言っていいと思うよ。

けど、ただ思ったままに書き流していくだけだと、自分の思い込みを かえって強めてしまうということもあるんじゃないかな?

ミケ:

先輩、私、上司の悪口を、コピー用紙にずらずら書き並べていたときがあったの。

「カバ(仮名)は、いつもいやなこと言ってくる」「本当にいやなやつだ」と。

その紙、会社のゴミ箱に捨てるってわけにもいかず、鞄につっ込んでもち帰ったんだけど。

家で読み返してみても、やっぱり、あいつはいやなやつなんだ、って思うだけだったわ。

そのうち、こんな醜い思いをもちつづけている自分こそ、 いやな人間なのかもしれない、と自己嫌悪におちいってしまったわ。

クマ:

そうなると、一層その人がいやになったりしないかな。

私をここまでいやな気分にさせて、と。

ミケ:

えぇ。
ほんとに、そのとおり・・・・・・。

クマ:

セルフ・カウンセリングでは、相手を責めることも、自分を責めることも、どっちも必要としないんだ。

どんなときも、ありのままの自分の心に素直に向き合うことが出発点だと考えているんだよ。


*****具体的に書いてはじめて見えてくる*****

セルフ・カウンセリングは、日常生活の中で、ある日・あるときの、ある場所で起こった出来事を思い出すことからスタートします。

そしてその一場面のことを、できるだけわかりやすい言葉で、できるだけ具体的に書いていきます。

具体的に書くために、書き方のルールがあります。

具体的に書くということは具体的に見るということです。

具体的に書くことが、自分の思い込みを離れて、ありのままの自分と、ありのままの相手を認めることになります。


ゴン:

何を書くのかなと思っていたけど、日常生活の一コマを書けばいいんですか。

ミケ:

日常生活って、ふだんご飯食べたり、人と話したり、寝たりして、暮らしている毎日・・・・・・のことですよね。

クマ:

そう、そのとおりだよ。

セルフ・カウンセリングでは、日常生活をとても大事にしているんだよ。

心って実態ではないんだ。

自分の生活の中で、いろいろなものを意識しながら暮らしているよね。

あえて言えば、いろいろなものに対する意識の流れが、僕たちの心なんだ。

ゴン:

心はサラサラと流れては消えていくなんて、何か人生の無常みたいなものを感じますよね。

ミケ:

サラッと流れ去ってくれない場合もあるんじゃないかしら。

たとえば人を恨んでいるときなんか・・・・・・。

クマ:

よくわかるよ。

恨みをいつまでも引きずってしまうことって、けっこうあるよね。

ミケ:

その、昔からの恨みツラミが、とんでもないときに、思いがけなくふき出してくることもあるわ。

クマ:

僕たちの意識は、現在の何かに向かうだけではなく、過去の何かにも、未来の何かにも向かうんだよ。

ゴン:

その何かを、意識の対象と呼んでいるのでしたね。

クマ:

そうだったね。

僕たちは毎日の日常生活の中で、さまざまな“何か”を見たり、聞いたり、思ったり、考えたりしているんだ。

つまり、僕たちはいつも何かを意識して暮らしているんだ。

ミケ:

私って、自分のまわりで今起こっていることに、全然心が向かないときってあるの。

そういうときはたいてい、思い出にひたっていたり、いろんな想像、っていうか、空想にふけっていたりしているわ。

クマ:

過去のこと想起するのも、未来のことを予想するのも、今ここにいる自分が、 何かを思い起こしたり、何かを思い描いたりしていることだよね。

心というのは、今、どこで、それが過去のことであれ、未来のことであれ、何かについて思っていることなのだから、 セルフ・カウンセリングというのは、それをそのまんま紙の上に書き表わしてみるという試みなんだ。 

つづく・・・

・・★・・ 編集後記 ・・★・・

セルフ・カウンセリングとは、日常生活の一場面のことを、できるだけわかりやすい言葉で、 できるだけ具体的に書いていくことだとクマさんは言ってました。
   
そのように具体的に書くことによって、自分の思い込みを離れて、ありのままの自分と、 ありのままの相手を認めることができるようになるんですね。

次回の続きをどうぞお楽しみに!

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