セルフ・カウンセリング 自分の心に出会えるメルマガ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ セルフ・カウンセリング ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪ ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 第15号 2007 年 10月 1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ |
みなさん、こんにちは。 「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。 みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか? これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。 連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。 |
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第15号より、セルフカウンセリングのプログラムである「記述・洞察」に取り組み、 新たな自己発見をした方々の、体験談を紹介していきます。 「記述」とは、日常生活において、心に引っかかった、ある一場面を、ありのままに、ルールに従って書き表すことです。 相手が言ったこと、したことと、自分が言ったこと、したこと、そして、自分が思ったこと(心のセリフ)を時間順に書き表していきます。 「洞察」とは、記述文をてがかりに、その奥にある自分の思いを探究することです。 記述の一文一文に対して、意識の対象や感情、欲求を取り出していきます。 このように、記述と洞察をすることによって、距離を持って自分を見つめることができるようになり、 自分や相手に対して、様々な気づきが生まれてくるようになります。 セルフカウンセリングとは、「記述・洞察」というプログラムを通して新たな自己発見をすることなのです。 |
///////////////////////////////////////////////////////////////////// 「自分の心に出会える本」 渡辺康麿著 より抜粋 (vol 15) +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 自分の心と向き合って ー セルフカウンセリング体験記録 1 ー +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ タイトル 「 結婚しているかどうかにかかっていたんだ!」 体験談1ー前半) |
私がセルフカウンセリングを学びはじめて、1年半がたとうとしています。 私は、一昨年の7月に結婚生活2ヶ月半というスピード離婚をしました。 この離婚の結果、私に残ったのは、家庭を失い、貯蓄を失うという、受け入れがたい現実だけでした。 その現実の中で私が考えたのは、離婚の原因を突き止めようということでした。 また、今までの人生経験の中で、うすうす感じていた自分の問題点を、今度こそはたち止まってきちんと見てみたいとも思いました。 これが、私がセルフカウンセリングを学ぼうと思った理由です。 『離婚』がセルフカウンセリングを学ぼうと思った大きなきっかけとなったのです。 セルフカウンセリングをはじめたばかりの頃は、記述をすると、しばしば過去の激しい感情の波に襲われて押し流されてしまいそうになりました。 そういうときは、紙に自分の思いをなぐり書きしました。 そうすることで心が癒される、という経験をしました。 その後、幼い頃の出来事を書いたり、先生に手紙を書いたりという生活の中で、さまざまな気づきを得ることができました。 人間の心のカラクリについての渡辺康麿先生の話を聞いたり、いろいろな本を読んだりして、自分なりにセルフカウンセリングの理論についても 理解を深めていきました。 |
☆★ 一気に感情がふき出してきた! ★☆* |
昨年の夏のこと。 夏休みシーズンを迎えても、独り身の私は、家族でどこかへ出かけていくということはあり得ません。 一人で家にいるのもいやなので、仕事、仕事という感じで気をまぎらわしていました。 しかし会社では、夏休み気分でかわされるレジャーの話が耳に入ってきました。 知らず知らずのうちに、私の気持ちの中に何か悶々とたまるものがあったようです。 あるとき、同僚たちの会話を聞きながら自分の感情が一気にふき出してきてしまいました。 その場面をリポートに取りあげてみました。 【場面状況】 昨年の8月20日。 場所は会社の事務所。 私は自分のデスクに座っていました。 私の前には、3年後輩のS君(29歳)、その近くにIさん(40歳)がたっていました。 みんな会社に出社したところで、朝の他愛ない会話をしているときのことです。 【場面記述】 Sは「Iさん、今度ゴルフに行きましょう」と言った。 私は〈会社の連中でまた行く気かな。 この前行けなかったから、今回は行きたいな。 この前、途中で断ったから、今回誘ってもらえるかな。 誘ってもらえたら嬉しいな。 こいつ、おもしろいやつだから、あと何人か会社の連中を誘って行けたら楽しいだろうな。 会社の連中で楽しめたらいいな。 仲間に入れてくれるかな〉と思った。 Sは「うちのかみさんと、I さんの奥さんとで ファミリーゴルフってのはどうですか」と言った。 私は〈何だ、奥さんと一緒に行くってことか。 これじゃ、自分は誘ってもらえないな。 奥さんとって言うと、いやな気持ちになるな。 俺は離婚して一人だからな。 家族でどこかに行くとかっていうのは、聞きたくないな。 家族でって言うと、今はそうできないから悲しくなる。 何か、結婚していて女房とどこかへ遊びに行くのが偉いみたいに感じるな。 それが当たり前で、それができないのをバカにされてるみたいで、気分が悪いな。 俺の前で、女房とどうのって話をするなよ。 俺は聞きたくないんだ。 こいつも、そういうところにデリカシーがないんだよな。 ヘンに調子に乗って人を傷つけることを平気で言うときがあるからな。 そういうのがなければ憎めないやつなんだけど、たまにムカつくな。 こいつ、いつも楽しそうでいいよなあ。 夏休みだって奥さんとモルジブでダイビングだもんな、いいよなあ。 俺も女房と一緒に楽しめるような生活がしたいよな。 俺にはできなかったからなあ。 何かこういう軽いやつが人生楽しんじゃうんだよな。 俺も楽しみたいけど、できないのがつらいなあ。 夏休みをとっても仕方ないから仕事に集中しようと思ったけど、本当は楽しみたかったんだよ。 一緒に楽しめる相手がいれば、どこかに行ったりしたかったよ。 新人のMも今週は彼氏と京都旅行だって言うし、あいつも楽しんでいるよな。 自分の妹は彼氏がいないからおかしい、おもしろくないだろうなあって言っていたけど、何かバカにされているみたいだな。 まるで恋人がいるのがふつうで、いないのが気の毒って感じじゃない。 生意気なんだよ。 だいたい20歳やそこらで彼氏と一週間旅行なんていうのが生意気なんだよ。 家族と一緒に住んでて、親はどうなっちゃってるの。 結婚前の娘が男と一週間旅行なんてヘンなんじゃないの。 こういう考え方は古いわけ? 今は全然こういうの平気なわけ? この価値観についていけないな。 俺だって、別れた女房と一回だけ一泊したことがあったけど、 罪悪感でいっぱいだった。 こんなことで罪悪感をもつ自分はヘンなのかな。 何だかんだ思っても、今は誰もいないのがつまんないな。 ミジメだな〉と思った。 |
☆★ 自分で自分を試していたのか……★☆ |
S君の話の中で、"奥さん""家族で"という言葉が出てくると、私はそれに反応して、結婚している人に対して引け目を感じています。 そしてS君が、離婚して一人でいる自分をバカにしているのではないかとさえ感じ、腹をたてていることがわかりました。 その腹だちは、現在恋人どうしで楽しんでいるであろうMにも向けられました。 私は、『結婚している人、恋人のいる人』を一つのカッコでくくり、この人たちと自分を比較していたのです。 そして、どちらにも当てはまらない自分をマイナス評価せざるを得なくなり、落ち着かなくなってしまいました。 さらに私は、その落ち着かなさを、個人攻撃することでおさめようとしました。 S君に対してはデリカシーのないやつ、Mに対しては若い女の子がふしだらだと、自分のモノサシで相手のネウチを下げようとしたのです。 しかし、私は、自分の価値観を古いと思い自信がもてませんでした。 完全に相手を非難することもできず、逆に自分の中の不安を強めることになってしまったのです。 記述を読み返してみると、S君は別に離婚した私をバカにするようなことは言っていません。 私がバカにされているように感じていただけです。 また、私は、恋人と旅行に行っているMに意識を向け、わざわざ自分の腹がたつようにしむけているのです。 おかしな心のカラクリだと思いました。 私は、結婚とか恋人とかいう内容で、どれぐらい自分がまだ動揺するのかを試しているのかもしれない、と思いました。 |
☆★ 離婚した自分に、まだ納得していなかったんだ!★☆ |
洞察では、一つの心のセリフからたくさんの感情や欲求が取り出されました。 記述の前半部分から、会社の人に対する、なじめない、不信という感情や、 一緒に誘ってほしい、仲間に入れてほしい、という欲求が数多く取り出せました。 このことから私は、会社の人という漠然とした複数の人間から仲間はずれになるのを恐れていることに気がつきました。 また、会社の人になじめないでいる自分自身に対しても、不安を感じていることに気がつきました。 次に、私自身に対しては、嫌悪感、ミジメ、という感情にともない、奥さんがいる自分でありたい、離婚した自分でありたくない、 不完全な人間だと思いたくない、という自分自身に対する欲求が取り出せました。 私はつねづね『離婚なんかまともな人間のすることじゃない』と思っていました。 そういう私にとって、離婚は衝撃的な出来事でした。 私は、離婚したことにより、心に相当なダメージを受けていました。 セルフカウンセリングを学ぶことで、そのダメージも回復したと思っていました。 しかし、この感情や欲求を見て、私は自分がまだ離婚した自分を許していないのだと気づきました。 離婚は悪いことというモノサシで自分自身を裁いていたのです。 離婚したことに、自分が心の底ではまだ納得していなかったことに、私はあらためて気がつきました。 |
☆★ 結婚している人は、自分よりも偉い人……?★☆ |
以下、次号(体験談1ー後半)に つづく・・・ |
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