セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 47 号 2009年 2月 15日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
   1〜22号   「自分の心に出会える本」より
   23号〜    「自己形成学の創造」より
   32号〜 新連載「セルフ・カウンセリングの方法」より

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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第32号より、セルフ・カウンセリングのプログラムに取り組み、 新たな自己発見をした方々の、体験談を紹介していきます。

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「セルフ・カウンセリングの方法」 渡辺康麿著 より抜粋
(vol . 16 )

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ー セルフ・カウンセリング ケーススタディ 8 ー
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タイトル「いくらお客だって許せない」   [女性・26歳]
        ( ケーススタディ8 − 後半 )

前号からの続きですので、 バックナンバー46号からお読みいただくとわかりやすくなっています。

【研究動機】

☆★☆頭と感情が食い違っていた☆★☆

私は、自分の語学力を生かせるところとして、選んでこの会社に入社したつもりでした。
しかし、自分のやりたい仕事だけをやるわけにはいかず、ユーザーのところへ出かけていく仕事もしなければなりません。
でも私としては、ユーザーのニーズなどを直接聞いたりできるので、いやな仕事ではありませんでした。
むしろ、積極的な意味づけをしていました。
ところがこの事件以来、外回りがすっかり嫌になってしまいました。
読み返してみると、自分ではユーザー優先だと頭ではわかっているつもりでも、感情的には相手に負けたくないと張り合っていることがよくわかりました。
〈この人にあんた呼ばわりされる筋あいはないぞ〉
〈負けるもんか〉
〈この仕事だけじゃないぞ〉
〈あんたあんたと気安く言うな〉
「あなたにそこまで言われる必要はないと思います」
こんな記述を読むとだんだん怒りが高まっていることがわかります。
自分の仕事はこれだけではないぞ、と心の中で叫んだり、あんたと呼ばれたことへの屈辱感が強く表れています。

☆★☆相手の気持ちを洞察してみると……☆★☆

相手は四月に異動で来たということなので、まだ全体の仕事を把握していたわけではなかったのだと思います。
「頼んだつもりはないんだけど」と言っているのですから、契約時のことを聞いていないのかもしれません。
だとしたら証拠になる書類を持ってきて、再度、確認する必要があったことがわかります。
相手は「だから聞いていないと言ったろう。
それに、今回はわが社では必要ないかもしれないじゃないか……」と言っています。
担当者として自分で判断するつもりでいたのかもしれません。
自分の仕事をしっかり掌握しておきたいということかもしれません。
「こんな簡単なこと、俺だってできる」と言っているのは、経費を使うのはもったいないということかもしれないのです。
「こんなことで給料もらってるんか」と言ったのも、わざわざメンテナンスを頼まなくても、自分の部下にでもやらせられるとでも思ったのかもしれません。
私は、これまでこの会社の主任には顔を覚えられていたので、自分の仕事をあらためて説明するなど、考えもしなかったのです。
ですから文句を言われたとしか受け取っていませんでした。
その上、あんた呼ばわりされたことで腹を立てていたのがよくわかりました。
一方、相手の新しく来た主任は、まだ仕事内容を掌握できていなかったのだと思います。
新任として、経費の無駄を省きたいと思っていたところに、私が行ったのかもしれません。
このように書いてみて、だんだん自分の気持ちが落ち着いてきたことがわかりました。
今後は、挫折経験を書くことによって、感情のとらわれから自由になることができそうです。
そうなれば、ユーザーの感情の波に乗らなくてすむことになりそうだと思えるようになりました。

ケーススタディ 8 おわり

次回は、ケーススタディ9「私情をはさむ上司に我慢できない」を2回に渡ってお送りいたします。

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