セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 76 号 2010年 5月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 15 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー “自分らしさブーム”を考える ー


□さまざまな自己評価□〈その1〉

それでは、私たちは、どんな自覚を持っているのでしょうか。
言いかえると、私たちは、自分自身の存在価値をどのような仕方でとらえているのでしょうか。
一言で言うと、私たちは、どのように自己評価しているのでしょうか。

(1)自然的条件に基づく評価

私たちは、ふだん自分が日本人であるということを意識していません。
しかし、外国で生活するようになると、外国人と自分とを比べて、「自分は日本人だ」と感じさせられます。
そんな時、自分が日本人であるということに恥ずかしいと感じることもあれば、誇らしいと感ずることもあります。
その評価が、プラスであれマイナスであれ、いずれにせよ、私たちは、人種という自然的条件に基づいて自己評価していると言ってよいでしょう。
私たち日本人は、よく「オレは男だ」と胸をはって言ったり、「ワタシは女なんだわ」とひとりつぶやいたりします。
この「オレは男だ」という言葉の裏側には、たとえば「オレは男なんだから、強いんだぞ」というようなプラスの自己評価が含まれています。
また、「ワタシは女なんだわ」という言葉の裏側には、たとえば、「ワタシは女だから、やっぱり弱いのね」というようなマイナスの自己評価が含まれています。
こういうような場合、私たちは、性別という自然的条件に基づいて自己評価していると言ってもよいでしょう。
子どもたちは、よく「もうボクは子どもじゃない」と言うことがあります。
その反対に、中年の人たちは、よく「もう、オレも若くはない」と言うことがあります。
「もう、ボクは子どもじゃない」という言葉の裏には、「ボクは大人になったんだ」というプラスの自己評価が含まれ、
「もう、オレも若くはない」という言葉の裏には、「オレも、年とってしまった」というようなマイナスの自己評価が含まれています。
こういう場合、私たちは、年齢という自然的条件に基づいて自己評価していると言うことができるでしょう。
私たちが生まれつき附与された自然的条件は、人種や性別や年齢には限られません。
容貌や体格や体質や身体的機能など、数えあげてゆけばきりがないでしょう。
こういう、さまざまな自然的条件に基づく自己評価を、自然的自己評価と呼ぶことにしましょう。

つづく・・・

次回は「さまざまな自己評価」つづきをお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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