セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 78 号 2010年 6月 2日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 17 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー “自分らしさブーム”を考える ー


□さまざまな自己評価□〈その3〉

前の号からの続きですので、 バックナンバー76号からお読みいただくとわかりやすくなっています。
それでは、私たちは、どんな自覚を持っているのでしょうか。
言いかえると、私たちは、自分自身の存在価値をどのような仕方でとらえているのでしょうか。
一言で言うと、私たちは、どのように自己評価しているのでしょうか。

 (3)文化的条件に基づく評価

日本では、初対面の時に、相手から政治的信念について聞かれるということは、まずないといってよいでしょう。
しかし、ヨーロッパでは、初対面の時に、政治的信念について聞かれるということは、決してまれではないのです。
そういう時、たとえば、「私は自由主義者です」とか、「私は社会主義者です」とか、「私は共産主義者です」とか言ってお互いに自己紹介します。
同じように、日本では、初対面の時に、宗教的信仰について聞かれることは、めったにありません。
しかし、ヨーロッパでは、しばしば初対面の時に、宗教的信仰についても聞かれます。
ヨーロッパの人々は、「私はカトリック教徒です」とか、「私はプロテスタントです」とか言っておたがいに自己紹介します。
さらに、同じプロテスタントであっても、「私はアグリカンです」とか、 「私はメソジストです」とか、「私はルッター派です」とか言って自己紹介することもしばしばです。
ついでに言いますと、ヨーロッパでは、カトリック教徒であるかプロテスタントであるかという違いは、今でも重要です。
学会などでは、初対面の時に、たとえば、「私はフロイド派です」とか、「私はユング派です」とか言って自己紹介します。
絵の展覧会などでは、初対面の時に、たとえば、「私は具象派です」とか、「私は印象派です」とか言って自己紹介することもあります。
政治上の党派や宗教上の教派や学問上の学派や芸術上の流派というような歴史的系譜によって、私たちは自己評価します。
このような歴史的系譜を、私たちは文化的伝統と言いかえることができるでしょう。
この文化的伝統を、広い意味で文化的条件と名づけることができるでしょう。
私たちが属する文化的条件を細かに分けて、数えあげてゆけば限りがないでしょう。
このような文化的条件に基づく自己評価の試みを、文化的自己評価と呼びましょう。

つづく・・・

次回は「本当の自分のとらえ方とただ一つの基準」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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