セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 89 号 2010年 11月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 28 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー 私の日本人論 ー


□人間形成論とは□

(1)自己形成の三次元

私は、人間とは、世界とのかかわりにおいて、自己を形成してゆく存在であると定義しています。
すなわち、世界によって基礎づけられつつ、世界を秩序づけることによって自己を形成してゆく存在である、 と言いかえることができるでしょう。
もし、私たちが、世界を自然的世界と社会的世界と文化的世界とに分けるならば、それに相応して、 自己形成をも、自然的自己形成と社会的自己形成と文化的自己形成とに分けることができるでしょう。
自然的自己形成とは、自然的身体としての人間が、自然的機能循環体系としての自然環境に反応して、 自己が持っている自然的機能を発揮してゆく過程において、自己の存在価値を確認してゆく過程であると言うことができるでしょう。
より単純に、自然生理的欲求の充足過程において、自己の存在価値を確認してゆく過程であると言いかえることもできるでしょう。
ふつうには、自然的能力の形成と呼ばれています。
社会的自己形成とは、社会的個人としての人間が、社会的役割期待体系としての社会制度に適応して、 社会的役割を遂行してゆく過程において、自己の存在価値を確認してゆく過程であると言うことができるでしょう。
より単純には、社会心理的欲求の充足過程において、自己の存在価値を確認してゆく過程であると言いかえることもできるでしょう。
ふつうには、社会的性格の形成と呼ばれています。
文化的自己形成とは、文化的人格としての人間が、文化的価値規範体系としての文化遺産に呼応して、 自己が取り入れた文化的価値を実現してゆく過程において、自己の存在価値を確認してゆく過程であると言うことができるでしょう。
より単純に、文化倫理的欲求の充足過程において、自己の存在価値を確認してゆく過程であると言いかえることもできるでしょう。
ふつうには、文化的個性の形成と呼ばれています。
自然的自己形成は社会的自己形成を基礎づけ、社会的自己形成は文化的自己形成を基礎づけます。
その反対に、文化的自己形成は社会的自己形成を方向づけ、社会的自己形成は自然的自己形成を方向づけます。
以上述べてきたことをまとめて言うならば、
私たち人間は、自然環境や社会制度や文化遺産に対応して、 自然的機能を発揮し、社会的役割を遂行し、文化的価値を実現してゆくことにおいて、無意識的あるいは意識的に、 自己の存在価値を確認してゆく存在であると言いかえることができるでしょう。
すなわち、人間とは、世界とのかかわりにおいて、自己を形成する存在であると言うことができるでしょう。

つづく・・・

次回は「人間形成論とは」つづきをお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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