セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 90 号 2010年 12月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 29 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー 私の日本人論 ー


□人間形成論とは□

(2)自己形成の五類型

私は、人間の自己形成の原動力は、自己の存在価値を維持向上せしめようとする根源的欲求にあると見ています。
それは、自己の存在価値をより高く肯定的に評価できるようになることを求め、 自己の存在価値をより低く否定的に評価せざるをえなくなることを避ける傾向であると言うことができます。
私は、自分の存在価値をどのような仕方で確認しようと試みるかという観点から、人間の自己形成を五つの類型に分けています。
すなわち、他者準拠型、他者模倣型、他者競争型、規範遵守型、目的達成型の五類型です。

(3)世界の側から

自然的、社会的、文化的次元における各自己形成を、世界の側から規定するならば、次のように規定することができるでしょう。
自然的自己形成とは、自然的機能循環体系の反応過程であり、
社会的自己形成とは、社会的役割期待体系への適応過程であり、
文化的自己形成とは、文化的価値規範体系への呼応過程であると・・・・・・。

(4)自己の側から

自然的、社会的、文化的次元における各自己形成を、自己の側から規定するならば、次のように規定することができるでしょう。
自然的自己形成とは、自然的機能発揮に基づく、自然的生命確保による無自覚的な自己評価の試みであり、
社会的自己形成とは、社会的役割遂行に基づく、社会的評価獲得による前自覚的な自己評価の試みであり、
文化的自己形成とは、文化的価値実現に基づく、文化的業績達成による自覚的な自己評価の試みであると・・・・・。

(5)人間の欲求について

私たち人間の自己形成を推進する原動力が、自己の存在価値を確認しようとする根源的欲求性向であることは、すでに指摘してきました。
この自己の存在価値確認欲求を、より簡潔に自己評価欲求と名づけておきましょう。
自己形成史分析では、この自己の存在価値を維持したい、あるいは向上させたいという欲求は、人間の根源的欲求であると想定しています。
とするならば、自然生理的、社会心理的、文化倫理的な次元における人間の各欲求を、それぞれ次のように規定することができるでしょう。
自然生理的欲求とは、自己評価欲求の即自的な表現形態であり、
社会心理的欲求とは、自己評価欲求の対他的な表現形態であり、
文化倫理的欲求とは、自己評価欲求の対自的な表現形態であると言うことができるでしょう。

つづく・・・

次回は「社会的自己形成と日本人」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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