セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 94 号 2011年 2月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 33 )


子どもたちのSOS
ー 不登校 ー


□不登校の社会的背景□

最近、お子さんが学校へ行かなくなってしまったということで悩んでいる、 お母さん方の相談が急に増えてきました。
この“お子さん”の中には、小学校や中学校や高校の生徒ばかりでなく、大学生も含まれています。
さらには、大学を卒業して就職したが、会社へ行かなくなってしまったという“お子さん(?)”も含まれています。
そこで、ここでは、この不登校現象を取りあげてみたいと思います。

(1)日本にだけ見られる現象

遊びたいために学校へ行かなくなったということではなく、行きたいのだけれど行けないという、狭い意味での不登校現象は、 不思議なことなのですが外国ではほとんど見あたらない現象なのです。
日本にだけ見られる現象だと言ってもよいのです。
そのうえ、この現象は戦前には見あたらず、戦後の、しかも私たちの暮らしが豊かになってきた頃から、急にめだつようになってきた現象なのです。
したがって、この不登校が増えてきたという現象は、戦後の日本の社会全体が高度に工業化され、 さらには情報化されてきたという変化と、深いつながりがあると言うことができるでしょう。
私たちの生活という観点から見れば、工業化ということは、私たちの暮らしを便利にする“もの”が豊かになってきたということを意味し、 情報化ということは、私たちの心のつながりを促す“サービス”が豊かになってきたということを意味します。

(2)母親が子育ての中心となった

終戦直後では、農業や漁業を営むいわゆる自営業の人たちが、半分近くもいました。
自営業の人にとっては、職場と家庭とは切り離されていませんでした。
ところが、工業化が進むにつれて、職場と家庭とが分かれるようになりました。
ほとんどの人が、いわゆるサラリーマンになってゆきました。
このことは、ほとんどの父親は家では働かず、外へ働きに出るようになったことを意味します。
それは、子どもにとっては、働く父親に接することができなくなってしまったことを意味しています。
たいていの父親は朝早く家を出て、夕方近く、あるいは夜遅く家に帰ってきます。
そのため、父親が子どもと顔を合わせて言葉をかわすことが少なくなりました。
それにともなって、家にひとりで残っている母親が、たえず子どもと顔を合わせるようになってきました。
子育てが、もっぱら子どもと一体化しがちな母親にゆだねられるようになってきたと言ってもよいでしょう。

(3)子どもの数が減ってきた

高度に産業化された世の中でうまくやってゆくためには、高度の知識を身につけなくてはならないようになりました。
そこから、親は競って、子どもに義務教育を受けさせるだけではなく、より上の、よりよい学校へ進ませようと考えるようになってきました。
高校へ進む子どもは十人のうち九人、大学へ進む子は二人に一人という割合にまでなってきました。
日本は、世界でいちばん進学率の高い国になったのです。
しかし、子どもを大学にまでやるためにはお金がかかります。
そこで親たちは、子どもをより少なく産んで、よりよく育てようという考え方をするようになってきました。
また、若い世代の母親たちは、子育てだけに追われたくない、自分の生活を楽しみたいということで、子どもを多く産もうとはしなくなりました。
今では、一家庭当たりの子どもの数は、平均一人っ子半ぐらいに減ってきました。

つづく・・・

次回は「不登校の社会的背景 つづき」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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