セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 96 号 2011年 3月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 35 )


子どもたちのSOS
ー 不登校 ー


□不登校児の二つのタイプ□

不登校児のタイプは、甘えん坊のタイプと見え坊のタイプに大きく分けることができるでしょう。
甘えん坊タイプの子は、今まで母親から手助けや口助けをしてもらってきているので、 学校でイヤなことがあると、自分ひとりではどうしていいかわからなくなってしまい、家に逃げ込んでしまいます。
見え坊タイプの子は、今まで大人(親や先生)からよい子として(あるいは、できる子として)認められるために 自分の欲を抑えて、大人の言うとおりにしてきたので、よい子(あるいは、できる子)としての自分が保てなくなってしまうと、 急にすべてを投げ出してしまい、家に逃げ込んでしまいます。
甘えん坊タイプの子どもは、学校へ遅れて行ったり、学校から早く帰ってきたり、 日曜日や祭日の翌日に休んだりということをくり返してから、学校へ行かなくなります。
それに対して、見え坊タイプの子は、今までふつうに学校へ行っていたのに、ある日突然学校へ行かなくなります。
前のタイプが慢性型と言うならば、後のタイプは急性型と言ってもよいでしょう。
家に逃げ込むというと、何かしらマイナスの印象を与えますが、本人にとっては、再び学校へ行けるためにひと休みしているのだと言ってもよいでしょう。
ちょうど、身体が疲れすぎてひと休みするように、心が疲れすぎてひと休みしているのです。

☆★☆どのような経過をたどるか☆★☆

では、不登校という現象は、どのようにしてはじまり、どのようにして展開し、どのようにして終りへ向かうのでしょうか。
ここで、不登校のプロセスについて大まかな見通しをつけておきたいと思います。
しかし、あらかじめお断わりしておかねばならないことがあります。
それは、一口に不登校と言っても、さまざまな型があり、さまざまな経過をたどるということです。したがって、 これから述べることは、あくまでも大まかな見通しにすぎないということです。

(1)学校へ行かなくなる前ぶれ

見え坊タイプの子は、学校で先生や友だちから、よい子とかできる子とか見なされなくなってしまうようなことにぶつかったり、 あるいは、自分で自分をよい子とかできる子とか見なすことができなくなってしまうようなことにぶつかったりすると、学校へ行かなくなります。
今まで自分が一所懸命保ってきた自己評価がくずれてしまいそうな不安を感じるからです。
頭の中では学校へ行かなくてはいけないと考えているのですが、その不安があって、身体がいうことをきいてくれないのです。
見え坊タイプの子の不登校の前ぶれとしては、その子どもがよい子すぎるという点をあげることができます。
そういう子は、大人の言いつけをよく聞いて守ります。
したがって、先生や親から見ると、一見何の問題もないよい子に見えます。
しかし、本人は、自分の欲を殺して、先生や親のイメージに合うように、あるいは理想の自分のイメージに合うようにふるまっているのです。
大人の期待にこたえようとして、無理してがんばっているのだと言ってもよいでしょう。
しかし、そのことは、本人にも自覚されていないことが多いのです。
そして、そういう“よい子”がある日突然、重荷に耐えかねて、「学校へ行かない」と言い出します。
今までよい子で通ってきているわけですから、親も先生もびっくりしてしまいます。
そして、「どうしてか?」と本人に聞きますが、本人にもなぜかはわからないことが多いのです。
見え坊タイプの子が、ある日突然という仕方で学校へ行かなくなるのに対して、甘えん坊タイプの子は、学校へ行かなくなる前に、 誰の目にも学校へ行きたくないんだなとわかるような前ぶれが見られます。
まず、朝起きるのが遅くなります。
親が「学校へ行く時間だから起きなさい」と言うと、子どもは「頭が痛い」とか「お腹が痛い」とか言って、身体の具合が悪いことを訴えます。
なかには、本当に下痢をしたり熱を出したりする子もいます。
いずれにせよ、なかなか起きようとしません。たとえ起きても、のろのろと着替えをし、まずそうに食事をとり、 しぶしぶと靴をはき、足をひきずるようにして学校へ出かけます。
そして、だんだんと遅刻してゆくことが増えてゆきます。
また時には、早く帰ってくることもあります。
それから、授業時間に保健室で休むこともあります。
遅刻の次には、学校を時々休むようになります。
特に、日曜日や祭日の次の日には、学校を休む子が多いようです。
そして、しだいに学校を休む日が増えてゆきます。
親は、「どこか身体の具合が悪いんじゃないか」と心配になり、子どもを病院に連れて行こうとします。
子どもによっては病院へ行くことに抵抗する子もいます。
病院では、内科の医者に診てもらうことが多いようです。
医者から「身体的には特に異常がない」と言われると、一方では親はほっとしますが、他方では子どもが怠けているように見えて腹を立てます。
事実、子どもは、午前中は身体の具合が悪そうに見えても、午後になると元気そうに見えるからです。
何とか子どもを学校へ行かそうとして、親は子どもをおどしたり、すかしたりします。
学校まで一緒に連れて行ったり、車に乗せて行ったりもします。
さらには、先生や友だちに迎えに来てくれるように頼んだりします。
子どもも、はじめのうちは親や先生や友だちにひっぱられてゆきますが、そのうちに行かなくなってしまいます。
甘えん坊タイプの子は、学校で何かしらイヤなこと、たとえば、先生から叱られるとか、 友だちから仲間はずれにされるとかいうことが起こると自分でどうしていいかわからず、 そのイヤな思いや怖い思いをさせる学校自体から逃げたいと感じるようになります。
そして、まわりの人が学校へ行かせようとすればするほど、子どもは学校自体がますますイヤに思えたり、怖く思えたりしてゆくのです。

つづく・・・

次回は「不登校児の二つのタイプどのような経過をたどるか つづき」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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