セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 97 号 2011年 3月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 36 )


子どもたちのSOS
ー 不登校 ー


□不登校児の二つのタイプ□ つづき

(2)行きたいけど行かれない

子どもは、学校に行きたくないのではなく、学校へ行くとまたイヤな思いをするのではないかという予期不安から、学校へ行けなくなってしまったのです。
ですから、不登校というよりも、むしろ登校不安症と名づけたほうがよいでしょう。
この、学校へ行けなくなってしまった子に対して、親が手出しや口出しを一切しないで、そのまま受け容れたとすると、子どもはどうなってゆくのでしょうか。
まず、朝起きる時間が遅くなってゆきます。
それとともに、夜寝る時間も遅くなってきます。
なかには、昼と夜とが完全に逆になってしまう子もいます。
昼の間は寝ていて夜になると起き出します。
朝起きてきても、顔を洗ったり歯を磨いたりしなくなります。
また、戸を開けたり、ふとんをたたんだり着替えたりもしなくなります。
(母親によっては、子どもがだんだん、だらしなくなってゆくように思えて、居ても立ってもいられないような不安にかられます。)
親に対しても、あまり口を聞かなくなります。
多くの子は、自分の部屋に閉じこもります。
(なかには、その反対に、たえず親に自分の不安を訴えてくる子もいます。)
それでは、いったい何をするのでしょうか。
最も多いのは、一日中テレビを見る子です。
サウンドに耳を傾けたり、マンガを読みふけったりする子も多いようです。
なかには、パソコンゲームに夢中になる子もいます。
先生や友だちが会いにきても会おうとしませんし、また、先生や友だちから電話がかかってきても電話に出ようとしません。
この時期は、学校で受けた心のキズがいえるのを待っている、休養の時期だと言うこともできるでしょう。
身体の疲れがとれるためには休養の時間が必要なように、心の疲れ(不安)がとれるためにも、休養の時間が必要なのです。
子どもは、学校へ行けない自分を決して肯定しているわけではないのです。
自分はネウチのない人間なのではないかと心ひそかに不安を感じているのです。
もちろんそのことを口に出して言いはしませんが・・・・・。
この時期の子どもに対して親がしてあげられることは、ただ一つです。
それは、たとえ子どもがどうであっても−学校へも行けず、外へ働きにも出られず、ただ家でブラブラしていたとしても−、 “私たちはあなたを受け容れつづけていますよ”というメッセージを、言葉ではなく態度で子どもに送りつづけてあげるということです。
親から無条件的に受け容れられているのだということを、親の態度から受けとめることができるとはじめて、子どもは安心することができます。
安心できてはじめて、子どもの心に、今まで自分が考えてきたことやしてきたことをふりかえってみるというゆとりが生まれてきます。
また、そうなってはじめて、自分で自分の問題を解決しようという気力も生まれてくるのです。

つづく・・・

次回は「行かせようとする親の試み」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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