セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 107 号 2011年 8月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 46)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□2 背景の考察と克服の鍵□

☆★☆属性主義から業績主義へ☆★☆

いじめの問題を根本的に理解するためには、大きな社会の変化を明らかにしておく必要があります。
もし、人間に対する評価原理という観点から見るならば、前近代社会から近代社会への変化は、属性主義的な評価が支配的な社会から、 業績主義的な評価が支配的な社会への変化であると言うことができるでしょう。
属性主義的な評価というのは、属性、すなわち先天的に附与されている条件(たとえば、性、出生順位、血統など)に対する評価を意味しています。
業績主義的な評価というのは、業績、すなわち後天的に獲得される条件(たとえば、経済的収入、政治的権力、社会的名誉など)に対する評価を意味します。
この属性中心の評価の仕方から、業績中心の評価の仕方への変化は、人間の評価が合理的になってきたことを意味しています。
日本の場合で言うならば、明治維新以前では、属性主義的評価が支配的であったと言うことができるでしょう。
生まれつき与えられた身分や性別や出生順位によって、社会的評価が定められてしまっていたからです。
士農工商という身分による差別や男尊女卑という性別による差別が、当然のこととして受け容れられていました。
明治維新以降は、しだいに業績による評価が支配的となってきました。
しかし、戦前まではまだ学歴がちょうど疑似身分のようなはたらきをしていました。
戦後になっても、学歴主義の評価がまだ残っていないわけではありません。
しかし、最近になって、業績主義的評価がはっきりと表に現れてくるようになりました。
会社の給与体系を例にとれば、年功序列給からしだいに能力給に変わり、さらには、業績給へと変わってきています。
業績給が徹底している例として、力士や野球選手などのプロスポーツの世界や、歌手や俳優などの芸能界をあげることができるでしょう。

つづく・・・

次回は「業績主義社会における不安」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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