セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 109 号 2011年 9月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 48)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□2 背景の考察と克服の鍵□ つづき

☆★☆“人なみ”志向の日本人☆★☆

ここでひとつ、私たちが注意しておかなければならないことがあります。
それは、同じ業績主義評価と言っても、西欧社会のそれと日本社会のそれとの間には、根本的な相違があるということです。
西欧社会では、近代的な個人主義という土壌の中から業績主義が生まれているのに対して、
日本の社会では、前近代的な集団主義の土壌の上に近代的な業績主義が接ぎ木されてきているということです。
本来結びつくことのない、前近代的な集団主義と近代的な業績主義とが、日本では奇妙な仕方で結びついているのです。
この日本的な業績主義こそ、いじめが生まれてくる背景をなしていると言うことができます。
その西欧の業績主義的評価と日本の業績主義的評価の相違を、さらに具体的に追求してみましょう。
第一の相違点は、
西欧では、自分の価値基準を自分で設定するのに対して、
日本では、人々の価値基準を自分の価値基準として取り入れるということです。
つまり、西欧では、価値基準の設定者が自分であるのに対して、
日本では、人々であるということです。
第二の相違点は、
西欧では、過去の自分と比べて評価するのに対して、
日本では、他の人と比べて評価するということです。
つまり、西欧では、比較他者が自分であるのに対して、
日本では、人々であるということです。
第三の相違点は、
西欧では、端的に自分が自分のネウチをはかるのに対して、
日本では、人々が自分をどのように評価しているかによりながら、自分のネウチをはかるということです。
つまり、西欧人の自己評価は、人々の評価と関係のない自己評価であるのに対して、
日本人の自己評価は、人々の中での自己評価なのです。
言いかえれば、日本人の自己評価は、まだ完全な自己評価になりきれていないと言ってもよいでしょう。
全体を一言でまとめて言うならば、西欧人が自分志向であるのに対して、
日本人は他人志向、さらに具体的には、人なみ(世間なみ)志向であると言えるでしょう。

つづく・・・

次回は「業績主義の教育への侵入」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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