セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 110 号 2011年 10月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 49)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□2 背景の考察と克服の鍵□ つづき

☆★☆業績主義の教育への侵入☆★☆ その1

この業績主義的評価は、まず最初に経済の分野に導入されました。
戦後、日本の経済制度は、統制経済から自由経済へと変わりました。
どの営利企業も、競争に勝つために人材登用を合理化するようになりました。
会社は自社の利益を少しでも増やす社員には、より高い地位を与えるようになりました。
そこから、どの社員も、会社の利益をより多くあげることによって、人々からより高く評価されるように努めはじめたと言ってよいでしょう。
この業績主義的評価は経済の分野から政治の領域に入ってきました。
戦後、日本の政治制度は、軍部の独裁主義から民主主義に大きく変わりました。
どの政治家も、選挙のためには、選挙民の利益に対して功績をあげなくてはなりません。
どの行政官庁も、自分の権利を守ることに関心を持っています。
しかし、多少なりとも住民の利益を図らなくてはならないようになってきました。
どの公務員も、ただ単に自分の業務を果たすというだけではなく、多少なりとも業績をあげることによって、 住民からより高く評価されるように努めはじめたと言ってよいでしょう。
この業績主義的評価は、今や教育の分野にも及んでいます。
このことは、今日の激しい受験競争を考えればすぐに理解のつくことです。
この業績主義的な評価の仕方は、まず学校の先生に、ついで家庭の両親に入り込んできています。

(1)先生の自己評価

子どもにとって、学校での大人の代表は言うまでもなく先生です。
もし、あえて先生を分けるならば、消極型の先生と積極型の先生に分けることができるでしょう。
消極型の先生の関心は、文部省の定めた学習指導要領に基づき、教科課程をきちんとこなすことによって、 子どもに平均的学力をつけることにあると言ってよいでしょう。
そのことによって、教師としての自己評価を守ることができるからです。
積極型の先生の関心は、教科書以外のさまざまな副教材を使って、少しでも子どもの学力を伸ばすことに関心があります。
そのことによって、教師としての自己評価を高めることができるからです。
いずれの場合でも、先生の関心は、子どもの学業成績能力という一面に集中します。
その結果、学力以外の面に対しては、知らず知らずに関心がはらわれなくなります。
その傾向は、子どもに学力をつける、あるいは学力をのばすことに熱心な先生ほど、強いと言ってもよいでしょう。
とすると、先生が自分と子どもたちとの心の交流や、子ども同士の心の交流に関心を持たなくなったとしても、 決して、不思議ではありません。
まして、子ども一人ひとりの深い内面の世界に理解を持つことは、ほとんど不可能だと言っても言いすぎではないでしょう。
強気な子は、そういう先生の期待に合わせて、少しでもみんなより学業成績を上げようと努めるでしょう。
そうすれば、先生から肯定的に評価されるので、自分でも自分を肯定的に評価することができるからです。
弱気な子は、先生の期待に合わせて、せめてみんなより学業成績が下がらないように努めるでしょう。
そうすれば、先生から否定的に評価されなくてすむので、自分でも自分を否定的に評価しなくてすむからです。
たしかに、子どもたちは、みんなよりよい成績をとれば、先生から肯定的に評価されるでしょう。
しかし、みんなより悪い成績をとれば、否定的に評価されるのです。
この先生の業績主義的な評価から、何とはなしの自己評価不安が子どもの心の奥底に生じてきます。
しかし、それだけでは終わりません。
もし、この業績主義的な評価が徹底するならば、たとえ子どもたちが良い成績をとり、 先生から高い評価を得たとしても、不安が残ります。
というのは、先生から評価されているのは、子どもにとって自分の一面だけであって、決して全面ではないからです。
やがて、子どもは、先生の期待にかなう一面は自分でも受け容れることができても、他の面は拒まざるをえなくなっていきます。
ここからも、子どもの内に、無意識的な自己評価不安が生じます。
この意識的および無意識的な自分の存在価値についての不安が、やがて先生に対するひそやかな敵意となっていきます。

つづく・・・

次回は「業績主義の教育への侵入」その2
(2)父親の自己評価をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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