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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 117 号 2012年 1月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、
同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。
連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
1号~ 「自分の心に出会える本」より
23号~ 「自己形成学の創造」より
32号~ 「セルフ・カウンセリングの方法」より
62号~ 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より
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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。
自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、
そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。
セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。
☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆
セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。
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「自分って何だろう ~現代日本人の自己形成~」
渡辺康麿著 より抜粋
(vol . 56)
子どもたちのSOS
ー いじめ ー
□2 背景の考察と克服の鍵□ つづき
☆★☆制度の改革による解決の限界☆★☆
もし、制度(集団の構造)を改革することによって、現代のいじめをなくそうとするならば、
さしあたり、次のような改革を考えることができるでしょう。
1 学級集団の閉鎖性を打破するために、親や子どもに学級の選択および学校の選択の自由を認める。
2 学級集団の価値基準の一面化を阻止するために、多面的な価値基準を設定する。
3 学級集団の成員の序列化を克服するために、相対評価のシステムを廃止して形成評価のシステムを導入する。
4 学級集団の抑圧性を排除するために、先生が子どもたちを一方的に評価するのでなく、子どもたちもまた先生を評価できるような相互評価のシステムをつくる。
以上のような対策をあげることができるでしょう。
しかし、これらの制度の改革が、いじめの問題を本当に解決することになりうるのでしょうか。
私たちはちょっとたちどまってよく考えてみなくてはなりません。
1 仮に、私たち親が学級を自由に選べるようになったとします。
しかし、親の持っている価値基準が変わらないとしたならば、親は、子どもの学業成績をのばす先生が受け持つ学級に競って、
自分の子どもを入れようとするのではないでしょうか。
2 仮に、先生が子どもの学習面だけではなく、生活面をも評価するようになったとします。
でも、私たち親が、子どもをよい学校へいれるために先生からよい評価を得たいと思いつづけているなら、
子どもに対して学習面の成績だけではなく、今度は生活面の成績をもあげるように迫るのではないでしょうか。
生活面の能力をつける塾が生まれるかもしれません。
3 私たち親が自分の子どものネウチをほかの子と比べて評価するかぎり、子どもたちはやはりお互いを評価しあって、
ランクをつくるのではないでしょうか。
4 もし、私たち親が、先生たちを学業成績をあげる上で有能かどうかという点でのみ評価するならば、
子どもたちの先生への評価も、似たものになってしまうのではないでしょうか。
以上見てきたように、たとえ制度をいくら変えたとしても、
私たち大人の意識が変わらないかぎり、結局は同じことになるのではないでしょうか。
つづく・・・
次回は「大人が変われば、子どもが変わる」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!
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