セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 123 号 2012年 4月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 62)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□3 実践報告□ つづき

☆★☆ 子どもと心の交流をもつために ☆★☆ その1

(1)大人の自己評価不安

現代の日本の社会における子どもの“いじめ”は、最終的にはどこからきているのでしょうか。
それは、私たち日本人が集団の一員としての自己の存在の価値の自覚はあっても、 かけがえのない個としての自己の存在の意味の自覚を、いまだ持っていないというところからきていると私は見ています。
言いかえれば、日本の憲法の上では「人格の尊厳」ということが唱えられていても、
現実には、
私たち日本人は、いまだ他者及び自己の人格の尊厳性(かけがえのない尊さ)を、本当に自覚していないということです。
私たち日本人が、自分の存在価値を相対的にしかとらえることができないところから、日本人の自己評価不安(自我の弱さ)が生まれてきます。
そして、この日本人の心の深層に潜んでいる自己評価不安から、次の三つの特徴が表れてきます。
それは、
1)人々の評価を気にすること、
2)人々の期待に合わせようとすること、
3)人々と比較して自分のネウチをはかること、の三つです。
第一の特徴は、私たち日本人は他者(人々)の評価を気にするということです。
俗な言葉で言えば、世間の目をとても気にするということです。
私たち(日本人)は、
まわりの人々から肯定されていると感じている時には、落ち着いていることができても、
少しでも否定されている、あるいは否定されそうだと感じると、すぐに落ち着かなくなります。
この特徴を日本人のよりかかり傾向と呼ぶことができるでしょう。
第二の特徴は、第一の特徴からきます。
まわりの人々の評価に対して敏感であるということは、まわりの人々の、私たちに対する期待にも敏感であるということを意味します。
というのは、私たちの行動が人々の期待にかなえば人々から肯定されるのですが、 その期待にかなわなければ人々から否定される可能性が大きいからです。
そこから、私たちは、人々(みんな)と同じように行動をとることによって落ち着こうとします。
この特徴を日本人の型はまり傾向と呼ぶことができます。
第三の特徴は、第二の特徴から出てきます。
私たちは、ただ、まわりの人々の期待にそおうとするだけではなく、 さらに、どれだけ人々の期待にそうことができているかというモノサシで、ほかの人々と比べて優劣を競います。
言いかえれば、私たちは、人々の期待をモノサシとして、ほかの人々と比べて自分のネウチをはかります。
(人々の中で占める自分のイチをはかります。)
この特徴を日本人の格づけ傾向と呼ぶことができます。
これら日本人の三つの特徴、すなわち、
1)集団依存傾向、
2)定型化傾向、
3)序列化傾向は、
いずれも、かけがえのない個としての、自分自身の存在の意味についての日本人の確信のなさからきていると言ってよいでしょう。
この大人自身の自己評価不安は、大人の子どもに対する評価にも表れてきます。

つづく・・・

次回は「― 子どもと心の交流をもつために ―つづき」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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