セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 127 号 2012年 6月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 66)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□むすび”自分づくり”への新しい一歩□
― 自己形成史分析のめざすもの ―

☆★☆ 私の人間観 ☆★☆

(1)八つの生活領域

私たちは、まずはじめに、人間の全生活を大きく二つの領域に分けることができます。
一つは、人間の生存条件の確保にかかわる活動領域です。
もう一つは、人間の生存価値の確認にかかわる活動領域です。
ふつう、前者は物質文明と呼ばれ、後者は精神文化と呼ばれています。
精神文化は物質文明を導き、物質文明は精神文化を支えると言ってよいでしょう。
もちろん、両者を分けることはできても切り離すことはできません。
物質文明の領域は、さらに反省を中心とする活動領域と、実践を中心とする活動領域とに分けることができます。
ふつう、前者は科学・技術の領域と呼ばれ、後者は政治・経済の領域と呼ばれています。
精神文化の領域も、さらに反省を中心とする活動領域と、実践を中心とする活動領域とに分けられます。
ふつう、前者は学問・芸術の領域と呼ばれ、後者は宗教・道徳の領域と呼ばれています。
いずれにせよ、各活動領域を分けることはできても、切り離すことはできません。

(2)それぞれの領域での価値基準

私たちは人間の活動領域を八つの活動領域に分けました。
すなわち、
科学、技術、
政治、経済、
学問、芸術、
宗教、道徳の八大領域です。
その中のどの活動領域を中心として人間を捉えるかによって、人間観はおのずから異なってきます。
私たちはさしあたり、人間とは、「何かをつくり出す存在である」と言うことができるでしょう。
もしそう言えるとするならば、何をつくり出すのかということによって、人間の定義の仕方がおのずから異なってくるということになります。
私たちが人間を科学的活動という観点から見るならば、人間とは“知識づくり”をする存在であるということになるでしょう。
そして、“確実性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。
私たちが人間の技術的活動という観点から見るならば、人間とは“道具づくり”をする存在であるということになるでしょう。
そして、“有効性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。
私たちが人間を政治的活動という観点から見るならば、人間とは“制度づくり”をする存在であるということになるでしょう。
そして、“公平性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。
私たちが人間を経済的活動という観点から見るならば、人間とは“財貨づくり”をする存在であるということになるでしょう。
財貨のうちにはサービスも含まれています。
そして“収益性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。
私たちが人間を学問的活動という観点から見るならば、人間とは“理念づくり”をする存在であるということになるでしょう。
そして、“体系性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。
私たちが人間を芸術的活動という観点から見るならば、人間とは、“形象づくり”をする存在であるということになるでしょう。
そして、“表現性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。
私たちが人間を宗教的活動という観点から見るならば、人間とは、“根拠づくり”をする存在であるということになるでしょう。
そして、“絶対性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。
私たちが人間を道徳的活動という観点から見るならば、人間とは“規範づくり”をする存在であるということになるでしょう。
そして、“実践性”ということが私たちの価値基準になるでしょう。

つづく・・・

次回は「私の人間観ーつづき」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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