セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
第 129 号 2012年 7月 15日
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



*********************************

人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


*****************************
「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 68)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□むすび”自分づくり”への新しい一歩□
― 自己形成史分析のめざすもの ―

☆★☆ 自己超越的自己形成への道 ☆★☆ その1

前項で、私は「人間とは、無自覚的あるいは自覚的に自己形成してゆく存在である」と定義しました。
そして、人間の本来性は、自覚的に自己形成するところにあると主張しました。
しかし、この定義は、まだ形式的な定義にとどまっていて、実質的な定義に達していないと言ってよいでしょう。
私は、人間とは自己形成する存在であると定義しているだけであって、 いかなる自己形成をすべきであるかという問いに対しては、何の答えも与えていないからです。
さらに一歩踏み込んで、実質的な定義を与える試みをしてみたいと思います。
なぜならば、私は、教育の究極的目的としての人間の自己形成を問題にしているからです。

(1)三つの次元の自己形成

いかなる自己形成をすべきなのかという問いに対して答えるためには、まず、私たちがいかなる自己形成をしているかという 問いに答えておかねばならないでしょう。
言いかえると、「いかなる自己形成をすべきか」という規範の問題に答える前に、 まず、「いかなる自己形成をしているか」という事実の問題を明らかにしておかねばならないということです。
この問題については、「私の日本人論」の節ですでに述べましたが、再度まとめておきます。
私は、私たち人間の自己形成を大きく三つの次元の自己形成に分けました。
すなわち、自然的次元における自己形成と、社会的次元における自己形成と、文化的次元における自己形成です。
それぞれを自然的自己形成、
社会的自己形成、
文化的自己形成と呼び、次のように定義しました。
自然的自己形成とは、私たちが、
1)自然環境の中で、
2)自然的生態体系に反応して、
3)自然的機能を発揮することによって、
4)自然的能力を形成してゆく過程である・・・と。
社会的自己形成とは、私たちが、
1)社会集団の中で、
2)社会的地位体系に適応して、
3)社会的役割を遂行することによって、
4)社会的性格を形成してゆく過程である・・・と。
文化的自己形成とは、私たちが、
1)文化遺産の中で、
2)文化的規範に呼応して、
3)文化的価値を実現することによって、
4)文化的個性を形成してゆく過程である・・・と。
さらに、三つの自己形成の相互関係を、私は次のように定義しました。
自然的自己形成は社会的自己形成を基礎づけ、社会的自己形成は文化的自己形成を基礎づけ、 その反対に、文化的自己形成は社会的自己形成を方向づけ、社会的自己形成は自然的自己形成を方向づける・・・と。

つづく・・・

次回は「自己超越的自己形成への道」つづきをお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

**********************************

【閉じる】


Copyright©セルフ・カウンセリング学会/渡辺康麿
「セルフ・カウンセリング®」は登録商標です。