セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
第 132 号 2012年 9月 1日
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



*********************************

人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


*****************************
「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 71)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□むすび”自分づくり”への新しい一歩□
― 自己形成史分析のめざすもの ―

☆★☆ 自己超越的自己形成への道 ☆★☆ その4

(4)自己形成史分析の方法

伝達媒体という視点から、人間の精神的交流の形態を、音声を媒介とする“話す、聞く”という交流形態と、 文字を媒介とする“書く、読む”という交流形態とに分けることができます。

二つの媒体を比較するならば、音声は保存蓄積が不可能であるのに対して、文字は保存備蓄が可能です。

その相違点から、“話す、聞く”という交流形態は、“感情の表出”に適しているのに対して、 “書く、読む”という交流形態は、“認識の吟味”に適していると言えるでしょう。

言いかえると、“話す、聞く”という交流形態は、自己表現に適しており、
“書く、読む”という交流形態は、自己反省に適しています。

自己形成史分析は、主として、“書く、読む”という交流形態を用いています。

自己形成史分析とは、私たちが他者との関係において、いかに自己を形成してきたかを体系的に自己反省する方法です。
それは、自己の行動の巧拙(成功、失敗)を主題とする技術的反省でもなければ、自己の行動の善悪を主題とする道徳的反省でもありません。
それは、自己形成過程をできるかぎりリアルに解明することを主題とする、現象学的な反省であると言ってよいでしょう。
その自己形成史分析の過程は、大きく十過程に分けることができます。

 @行動場面の記述、
 A行動場面の洞察、
 B行動場面の洞察研究、
 C行動場面の洞察表の作成、
 D行動場面の洞察表の研究、
 E行動場面の分析、
 F行動場面の分析研究、
 G行動場面分析表の作成、
 H行動場面分析表の研究、
 I自己形成史の論述、です。

それぞれの課題は、特定のフォーマットを用い、特定の原則に従って、他者との関係における自己形成過程を現象学的に解明してゆきます。
しかし、方法論についての解説は、紙数の制限上、別の機会に譲ります。

つづく・・・

次回は「自己超越的自己形成への道」つづきをお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

**********************************

【閉じる】


Copyright©セルフ・カウンセリング学会/渡辺康麿
「セルフ・カウンセリング®」は登録商標です。