セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 133 号 2012年 9月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 72)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□むすび”自分づくり”への新しい一歩□
― 自己形成史分析のめざすもの ―

☆★☆ 自己超越的自己形成への道 ☆★☆ その5

(5)自己形成史分析の実践

最後に、自己形成史分析に取り組まれたMさん(主婦)の論述の総まとめの一部分を要約紹介しておきましょう。
Mさんの自己形成過程は、だいたい次のような図式にまとめることができるでしょう。

それは、
@古い価値基準による自己評価、
A新しい現実との出会い、
B自己評価不安の発生、
C葛藤解決の模索、
D既成の価値基準の拡張、深化、
E新しい価値基準による自己評価、です。

以上の過程の理解のために、Mさんのリポートの中から、思春期の例と青年期の例の二つを取りあげておきましょう。
前者は、価値基準の拡張による自己評価不安克服の例であり、
後者は、価値基準の深化による自己評価不安克服の例であると言えるでしょう。
「中学生の初めの時期では、私は、「真面目である」という漠然とした価値基準を持っていました。
その「真面目である」という価値基準には、「勉強する」という価値基準も含まれていました。
その時期「真面目で、勉強のできる」グループが、私の準拠集団でした。
そのグループの一員であることによって、私は心理的に安定していました。
やがて、優等生をひいきする中学校の先生にぶつかります。
それは、私にとって、新しい現実でした。
私は、その先生に対して、気持ちわるいと感じます。
それと同時に、自分が優等生であることに落ち着かなさを感じます。
その落ち着かなさから、私は、新しい価値基準を探します。
そして、「仲間とのつきあいを大切にする」という価値基準を見出します。
私は、バスケット部に入り、バスケット部という新しい準拠集団の中で、落ち着けるようになります。
やがて、バスケット部の先輩から、休日にも練習することを強制されるようになってきます。
他方、高校に入るために受験勉強をしなくてはなりません。
この新しい現実に向かって、今までの価値基準のよる私の自己評価はゆらいでいきます。
中学の終わり頃には、「スポーツも、遊びも、勉強も、バランスよくする」という、 新しい価値基準が生まれてきます。
これは、今までの価値基準が広げられたものだと言えるでしょう。
私の準拠集団は、バスケット部を一緒にやめた、三人の親友グループに変わります。
この中学時代になって、私はやっと自分の価値基準というものに気づいたと言ってよいでしょう。」
「高校を卒業すると、私は会社に勤めるようになりました。
社会人となった私の価値基準は「与えられた事は、何事も一生懸命にする」と「よく気配りをする」の二つでした。
その心がけは男性が90%という職場で歓迎され、私は安定していました。
やがて、女子社員は、何年たっても単調な仕事しか与えられないという現実にぶつかりました。
そんな状況の中で、職場の男性の評価を求めて、無意識のうちに親切を押し売りしている自分に気づき、自己嫌悪におちいります。
やがて、私の中に、「自分が進歩しているかどうか」という新しい価値基準が生まれてきます。
それは、専門技能を身につけて、転職することにつながってゆきます。
異性との交際では、「男性に仕える」という価値基準で(心がけ)で、安定していました。
ところが、仕えれば仕えるほど求めてくる相手と、その求めに応じきれない自分、という現実にぶつかります。
私は、疲れを感じ、やがて、空しさを覚えるようになります。
そこから「自分をしっかり持つ」という新しい価値基準が生まれてきます。
それは「相互に高め合う」という価値基準になり、結婚ということがあらためて意識されてきます。
この時期までは、まわりの期待をそのまま自分の価値基準にしてきました。
しかし、この時期の私は、自分の中の葛藤を見つめることによって、新しい価値基準をつくり出しています。」

つづく・・・

次回は「おわりに」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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