※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 165号  2014 年 1月  15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 《    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号~    「自分の心に出会える本《     23号~    「自己形成学の創造《     32号~    「セルフ・カウンセリングの方法《     62号~    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐《    136号~ 新連載「大人の自己発見・子どもの再発見《 バックナンバーはこちら→ http://blog.mag2.com/m/log/0000231376/   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない《とか「こうあらねばならない《とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探求の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「 大人の自己発見・子どもの再発見 《                            渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 30 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++             先生の自己発見                                                 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ☆★☆ どう教えたらいいか、分からない ☆★☆  それから、彼が大学を出て1年ぐらいたった頃のことです。  彼がひょっこり私を訪ねて来たのです。  私は、今度は何の問題だろうと思いました。  そうしたら、  先生になったけれども、  子どもにどう教えていいかわからないと言うのです。    彼は、  いろいろな教育書を読みあさっているのです。  それから、  いろんな教育運動にも首を突っ込んでいるのです。  別に私は、それを否定するつもりは全くありません。  ただ、肝心なことが欠けていれば、  そういう教育技術というのはほとんど役にたたないということは、  言えると思います。  なぜかというと、  それは自分の上安を逃れるための手段ですから、  言ってみれば、  その技術そのものが一種の自己防衛の手段になってしまうのです。    彼の場合には、  そういう感じだったのです。  それで私は彼に、  「どう教えるかなんてどうだっていいじゃないか《と言ったのです。  そうしたら、  彼はびっくりしたような顔をしていました。  でも、彼は、  「どうしたらいいいのか《と私に聞くのです。  彼としては、  毎日の授業に追われているわけですから、  切実な問いなのです。    「じゃあね、   私の言うことを信じて、   そのとおりやるんだったら教えるよ《   と私は言ったのです。  彼はよっぽど困ったんでしょう。  その次の週に来て、  「さんざん考えたけど、   言われたとおり3か月やってみる《   と言うのです。  期限を区切ったところがおもしろいと思うのですが・・・。  「だから、とにかく教えてくれ《   と言うのです。  私は  「そうか。   では、君が持っている教育書を、   この次に全部ボストンバッグに詰めて、   私のところへ持って来てくれ《と言いました。  彼は、  私がそれを読んで何か教えてくれると思ったらしいのですね。  次の週、  彼が買い込んだ教育書を  みんなボストンバッグに詰め込んで持ってきました。  私は、  「じゃあ、これを3か月間預かるからね。  これから以降、教育書を一切買わないように《  と言ったのです。  彼はびっくりしたような顔をして  「それで、どうするんですか《  と言いました。  そこで私は  「とにかく、私が前に教えた通りの書き方で、   自分がどうも今一つうまくいかなかったという授業を   毎日書いてみてごらん。   きっと子供が君に教えてくれるよ《   と言ったのです。  そして、私は、  「だまされたと思ってやってごらん《   とつけ加えました。    その後の細かい経過を省略しますけれども、  結論をいいますと、  自分がどう教えたらいいかが、  彼にはちゃんとわかってきたのです。    その後、彼は毎月私の家に来て  話をしてゆくようになりました。  私には、日を追うごとに、  彼の子どもに対する観察が  だんだん細やかになってゆくのが感じられました。  そしてその話の背後には、  彼の子どもへの深い愛情というものが感じられるのです。  このようにして、彼は先生として、  どんどん成長していったのです。                     つづく・・・  ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  2014年、今年もメルマガをご購読頂き、  ありがとうございます。  新しい年の始まりを、  どのようにお迎えでしょうか。  昨年は、どのような出来事があったでしょうか。  今年は、どのように過ごされますでしょうか。  身の回りのことに目を向けつつ、  思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。      目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。    お身体お大切に、  今年もよろしくお願いいたします。     次回を、どうぞ、お楽しみに!  皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** **************************************