※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 166号  2014 年 2月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 《    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号~    「自分の心に出会える本《     23号~    「自己形成学の創造《     32号~    「セルフ・カウンセリングの方法《     62号~    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐《    136号~ 新連載「大人の自己発見・子どもの再発見《 バックナンバーはこちら→ http://blog.mag2.com/m/log/0000231376/   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない《とか「こうあらねばならない《とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探求の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「 大人の自己発見・子どもの再発見 《                            渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 31 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++             先生の自己発見                                                 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ☆★☆ 荒れているクラスを引き受ける ☆★☆  これから、皆さんに紹介したいのは、  彼が教師生活15年目を迎えて荒れたクラスを引き受けた時の話です。  誰もそのクラスだけは持ちたくないというような荒れたクラスです。  彼がその6年生のクラスを引き受けたのには二つわけがあったのです。  この子たちに悪い子というレッテルを貼ったまま  送り出したくないということが一つで、  もう一つは、  自分も教師生活15年たったので、  自分の教師としての力量を試してみたいという  気持ちだったと言っていました。    もうこの頃から今で言う荒れるという現象が現れてきているのです。  これは地域によっても、  学校によっても、  また、先生の力量によっても、  違いますから一概に言えないのですけれども、  とにかくこの頃から、  級全体が荒れるという問題現象が、  高校や中学だけではなく、  小学校にも現れてきているのです。    最初、彼には自信があったらしいのです。  軽い気持ちで彼は教室に入って行きました。  ところが、彼の甘い予想は、  もう最初から覆されてしまいます。  こういうふうに彼は書いています。    「何というのだろうか。  このクラスの子どものほとんどは  教師の話を聞くということができないのだった。  授業を始めるために教卓の前に立つ。  みんな見回す。  しかし、  子どもたちはあっちこっちに固まってしゃべっている。  さあ、始めるよと言う。  三、四人はチラッとこちらを見る。  しかし、あとの子達は構わずしゃべりまくっている。  そのまま黙っていれば20分でも、  30分でもしゃべり続ける。  思い余って怒鳴りつければ、  ハッとして席に戻り話をやめる。  別に反抗しているようでもない。  しかし、次の日も、  そして次の日も同じことが繰り返される《と。    子どもたちがしらけきっているという状況です。  彼としては、あせります。  なぜかというと、  彼は全校の期待を担ったエースとして登場しているからです。    ところが、どうにもならないのです。  彼は、こういうふうに書いています。  「私はあせった。  子どもたちが集中する授業をしなければ、だめだと思った。《と。  彼は、授業には非常に自信を持っていたのです。  また、実際、  彼の研究授業は何度も絶賛を浴びてきているのです。  しかし、  「いったん授業を始めると今度はみんな黙り込んでしまう。  国語の朗読など、蚊の鳴くような声しか出さない。  発問しても手を挙げない。  体を固くして下を向いてしまう。  話し合うような授業にしてもかえって嫌がる。  算数などむしろ自習にしたほうがいいくらいだ。  私はしだいに自分の指導力に自信を失ってきた。  そして最初の意気込みは失せ、  呆れ顔で子どもたちを眺めるようになってしまったのである。《    彼は、どうしたらいいのかと悩みました。  今までのクラス経営で成功してきた経験を振り返ってみました。  そして、思い切って遊ばせたことが  転機になっていたことが多かったことに気づきました。  そこで、彼は自然の中で子どもたちを遊ばせようと思うのです。  「子どもは自然の中で遊ぶのが好きだ。  私は子どもを学校の周りへ連れ出して遊ばせようと思った。  しかし、私が散歩に行こうと誘うと、  子どもたちは面倒臭いとか、  かったるいとか言う。  それでも強引に連れ出すと、ノロノロとついてくる。  私にどこへ行くのかと尋ねもしない。  林の緑にも、風のそよぎにも無関心だった。  ただ、グループごとにしゃべっているだけである。  そのうち、男の子数人はずっとおくれ、  ついに見えなくなってしまった。  どこか違うところに行ってしまったようだ。《  彼としては、  こんなしらけきった子どもたちに出会ったことは初めてだったのです。  彼はだんだん憂鬱になってゆきます。  ついには、何となく子どもを避けたいという  気持ちまで生じてきたのです。  「新任の先生の上登校になりたいという気持ちが良くわかる《  ようになるのです。  このとき、彼は、  「できることなら、  頭かおなかが痛くなって、  学校に行かなくてすむようになりたいものだ《と  心ひそかに願っていたそうです。                        つづく・・・    次回は    「 自分を見つめる 《    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** **************************************