※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 167号  2014 年 2月  15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 《    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号~    「自分の心に出会える本《     23号~    「自己形成学の創造《     32号~    「セルフ・カウンセリングの方法《     62号~    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐《    136号~ 新連載「大人の自己発見・子どもの再発見《 バックナンバーはこちら→ http://blog.mag2.com/m/log/0000231376/   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない《とか「こうあらねばならない《とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探求の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「 大人の自己発見・子どもの再発見 《                            渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 32 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++             先生の自己発見                                                 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ☆★☆ 自分をみつめる ☆★☆  ここで、彼がセルフ・カウンセリングをやったことが生きてくるのです。  ここで逃げてしまったら、  もうそれで敗北感に終わるのです。  さもなければ、  子どもってそういうものなんだというふうに  自分に言い聞かせて終わるのです。  自己欺瞞で終わると言い換えてもいいでしょう。    「追いつめられた私は、  子どもたちをどうこうしようとする前に  私自身の内面を振り返ってみようと思った。  自分がイライラするのは一体どんな時なんだろうか《  このことがまず大事です。  つまり、もっとも大事なことは、  私たちは何か激しい感情が起こった時に、  その感情に振り回されるのではなく、    しっかりとその感情が  いつ、  どこで、  どのような仕方で  起こってくるのかを突きとめるということなのです。  このことの中に問題のリアルな解決の鍵が必ず潜んでいるのです。  「すると、  四つの場合に自分が落ち着かなくなることに気が付いた。  第一の場合は、  子どもたちから嫌われていると感じている時である。《  これは、よくわかります。  自分が、子どもたちから嫌われる先生だということになれば、  つらいと思うのです。  「第二の場合は、  仲間の先生や父母たちから信頼されていないと感じる時だ。《  これも先生なら、誰でもわかると思います。  自分が仲間の先生や父母たちに  全く信頼されていない先生だということになれば、  落ち着かないものです。  「第三の場合は、  自分が工夫した授業に子どもたちが全く乗ってこない時だ。《  このことも、一度でも先生をやったことのある人なら、  わかることだと思います。  「第四の場合は、  私自身が妻や仲間の先生に子どもの悪口を言いたくなる時だ。《  これは彼の独自のモノサシなのです。  この点についてはまた後で明らかにしたいと思います。    「さらに私は、どんな時イライラしたのか、ではなく、  なぜイライラしたのかと自問してみた。《  これが行動場面の記述から、  さらに行動場面の洞察というところで可能になってくるのです。  「いずれの場合にもその苛立ちは、何らかの意味で、  自分がよい教師であるという私自身の自己評価が  突き崩されるということからきていることがわかってきた。  まず第一に、私の場合には、  自分は子どものよき理解者だという自己評価があった。《  自己評価というのは、  自分自身の存在価値に対する自分の評価です。  平たく言ってしまえば  「みえ《というふうに言ってもいいと思います。    「ところが、  私はこのクラスの子どもたちを叱ってばかりいるのだから  好かれるはずはなかった。  私の自己評価はまずここで突き崩される。  第二に私の内には  自分はよい学級経営者だという自己評価があった。  今や仲間の先生は、  この問題のクラスを私がどう変えていくかを注目している。  事実、何人もの先生が口に出して  『期待していますよ』と私に言った。  ところが相変わらず子どもたちは荒れている。  仲間の先生の  『先生が変わっても、全然子どもは変わらないわね』という  言葉も耳に入ってくる。  さらに  『K先生はいい先生だと聞いたけれども、やはり大したことないね。』という  父母のうわさも耳に入ってくる。  ここでも、  私の自己評価は突き崩される《。    「第三に、  私には、自分は授業が上手だという自己評価があった。  ところが、私がどんなに工夫しても、  子どもは私の授業に乗って来ないのだ。  さらにここでも、私の自己評価は突き崩される《。    「第四には、  私は子どもが荒れるのは  教師が悪いからだという信念があった。  無論、その信念の背後には、  私は決して子どもに責任転嫁しないという自己評価があった。  しかし、このクラスの子どもたちを前にして、  私は自分の良心に反する自分を認めざるを得なかった。  子どもが荒れるのは、  私が悪いからじゃない。  子どもたちが悪いからだと  家内や仲間の先生にどうしても言いたくなる。  ここで、私のもっと深いところでの自己評価が突き崩される《。    「こうして、  私は自分の自己評価が突き崩されるたびに落ち着かなくなり、  子どもたちの状態を早く変えなくてはとあせった。  しかし、  あせればあせるほど、  子どもたちは変わらなかった。  変わらなければ変わらないほど私はあせった。  私はこういう悪循環の内にはまり込んでいたのだ《。    ここで彼は、以前、セルフ・カウンセリングをして、  危機を乗り越えたことを思い出したのです。  それでちょっと、立ちどまって  書いてみることによってはっきりと気がついたのです。  深く気がつくということが  何より大事なのです。  深い洞察というのは  私たちの行動を内側から変革するからです。    私はよく言うのです。  ただ書くだけでいいんですよ、と。  このルールにしたがって書いてください、  あれこれ一切考えなくていいのですよ、と。  ひたすら書いてくだされば、それでいいのです。  ひとりでにわかるのですから。  人から言われるのではなくて、  ひとりでにわかるというところが大事なのです。  人から言われたことには、  実感が伴いませんから無理があるのです。    「このことに気が付き、  私は自分の上安に操られることから解放された。  そうだ、よいクラスにするためには、  まず落ち着いて子どもたちの様子をよく見つめよう、  と私は決心した《。  ここで、  「見つめる《ということが転機を呼ぶのです。  見つめることによって初めて、  思いがけない解決が出てくるのです。                     つづく・・・  ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  2月に入り、先週末、今週末と、  沢山の雪が降り、都市機能が乱れ、  日常の生活に影響がでています。  自然の前に、言葉をなくし、  一方では、言葉を探し求めてしまいます。    混乱する中で、立ちどまって、静かに  「自分をみつめる《時にしてみるのも  よい機会かもしれません。    目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** **************************************