※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 208号  2015 年 11月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 《    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号~    「自分の心に出会える本《     23号~    「自己形成学の創造《     32号~    「セルフ・カウンセリングの方法《     62号~    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐《    136号~    「大人の自己発見・子どもの再発見《    176号~ 新連載「自分を見つける心理分析《 バックナンバーはこちら→ http://blog.mag2.com/m/log/0000231376/   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない《とか「こうあらねばならない《とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探求の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************                「 自分を見つける心理分析 《          セルフ・カウンセリング入門                           渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 33 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++      ― 第一ステップ ―  場面記述      2 記述の三原則                                           ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ☆★☆ お互いの言葉が反発を招き、エスカレートしていった ☆★☆    ある主婦が、パート先での出来事をこのように書きました。    “休憩時間、パート仲間のCさんが、  自宅から持ってきたお漬け物をみんなに振るまった。  Cさんは、  一方的にまくしたてて、私にお漬け物を押しつけた”    この文を、  相手のことと自分のこととを交互に書くと、どうなるでしょうか。    相手のことと自分のこととを、  交互に書くためには、    まず、それぞれの行動を、  できる限り具体的に書く必要があります。  継起性の原則のところで説明いたように、    抽象的な言葉で表すと、  さまざまな具体的な行動が見えなくなってしまうからです。    この主婦が、  自分の体験を、  できる限り具体的に、  相手のことと自分のこととを交互に書いてみたら、  次のような文になりました。  Cさんが「これ、家でつけたぬか漬けなの。       食べてみて。       おいしいから《と言った。  私は<また、Cさんの手作り自慢が始まった。     毎度のことでうんざりだわ>と思った。  Cさんが「ほら、あなたも手を出しなさいよ。       遠慮しないで《と言った。  私は<遠慮なんかしていないわ。     漬け物が苦手なだけよ>と思った。  私は「ごめんなさい。     私、お漬け物が苦手なのよ《と言った。  Cさんは「あらっ。       ぬか漬けって体にいいのよ《と言った。  私は<それくらい知ってるわよ。     いくら体にいいものだって、     食べられないものは仕方ないじゃない>と思った。  私は「ええ。でも・・・《言った。  Cさんは「食べず嫌いなんじゃないの?       だまされたと思って食べてごらんなさいよ《と言った。  私は<食べず嫌いなんかじゃないわ。     我慢して食べたことだってあるけれど、     やっぱりダメだったのよ。     人それぞれ、苦手なものってあるものよ。     もう、勘弁してよ>と思った。  私は「もう、ほんとうに・・・。     ごめんなさい《と言った。  Cさんは「そうお?       じゃあ、こっちはどう?       さっき、買ったばかりのリンゴよ。       口がさっぱりするわよ《と言った。  私は<ほんとうにしつこいな。     でも、もう疲れちゃった。     これ以上やりあいたくない>と思った。  私は「はい。いつも、すみません《と言った。 “Cさんは、一方的にまくしたてて、  私に漬け物を押しつけた”と書いている時、    この主婦の目には  <一方的にまくしたてて押しつけたCさんが加害者で、   押しつけられた私は被害者だ>というように映っていることでしょう。    けれども、  相手のことと自分のこととを、  交互に書いていくと、  その理解はどう変わるのでしょうか。    この主婦は、こんなことに気づきました。  私は、この時のことを、  “Cさんが一方的にいやなことをしつこく仕掛けてきた出来事”  と捉えていました。  けれども、書き直してみて、私が、  Cさんの一言一言に引っかかりを感じて、  上愉快さを募らせていったことに気づきました。  Cさんの言っている言葉自体は、  そんなに悪気のあるものではありません。  けれども、  私はそれに引っかかりを感じました。  たぶん、私の中にも、  “自分で漬け物を漬けるまめな主婦”  “周りの人に自宅から持ってきたものを振るまう気配りができる主婦”  をよしとするモノサシがあるんだと思います。  それで、Cさんと張りあう気持ちが起こって、  Cさんの言葉にいちいち反発を感じたのではないでしょうか。    また、Cさんの立場に立って、この文を読んでみると、  この時のCさんの気持ちが、なんとなく、見えてきました。  Cさんは、好意で、  私たちにいろいろなものを振るまってくれているのです。  その好意をかたくなに拒む私の言葉に、  Cさんは何が何でも受け取ってもらいたいと  意地になっていったのではないでしょうか。    お互いの言葉が、  お互いの反発を招き、  エスカレートしていったんだなぁ、  と思いました。                     つづく・・・  次回は    「 読み返すことの意味 《    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  ☆★☆ 対立・葛藤をチャンスに変えるレッスン    セルフ・カウンセリングによる    コミュニケーション・トレーニング3級セミナーのご案内 ☆★☆    高ストレスになりがちな対立場面や即断即決に対応するには、  葛藤対処力が必要です。  コミュニケーション・トレーニング3級では、  この、葛藤対処力を高めるトレーニングを行います。  〈困ったな。どうしよう〉と思うとき、そこには葛藤が潜んでいます。  厳しい状況の中では、お互いのゆずれない気持ちがぶつかり(外部葛藤)  ⇒その奥に自分の内側に   ゆずれない気持ちと対立したくない気持ちとが生じます。(内部葛藤)  この、葛藤のカラクリが理解できると、  紊得して、落ち着いてお互いを尊重しあいながら関わる智恵が生まれてきます。  開催日時 2015年 11月 14日(土)10:00~17:00         会 場  東京・代々木 国立オリンピック記念青少年総合センター  主 催  NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会  ※本セミナーは、コミュニケーション力検定4級合格者対象ですが、  4級セミナーを後日受講することを条件に、前倒し受講できます。    詳しくお知りになりたい方はこちらから    →http://www.self-c.jp/お知らせ/  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** **************************************