※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 250号  2017 年 8月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 《    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号~    「自分の心に出会える本《     23号~    「自己形成学の創造《     32号~    「セルフ・カウンセリングの方法《     62号~    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐《    136号~    「大人の自己発見・子どもの再発見《    176号~ 新連載「自分を見つける心理分析《 バックナンバーはこちら→ http://blog.mag2.com/m/log/0000231376/   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない《とか「こうあらねばならない《とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探求の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************                「 自分を見つける心理分析 《          セルフ・カウンセリング入門                           渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 75 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++      ― 第二ステップ ―  場面洞察        洞察ってなんだろう                                           ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ☆★☆ 寂しさを抑え続けることで、寂しさに気づけなくなっていた ☆★☆    けれども、  一つ疑問が残りました。  それは、  <この時の寂しさに、  どうして今まで気づけなかったのかしら>という疑問でした。  M子さんは、  洞察をするまで、  自分の中に“寂しい”という感情があるとは、  思ってもみなかったのです。    M子さんは、もう一度、  この時の実感を思い出してみました。    すると、今度は、  寂しさのほかに、  緊張感が思い起こされてきました。  この時、  夕焼け空をみながら、  M子さんは、  身体を固くして、  緊張していたのです。  M子さんは、  自分自身に対する、  “緊張する感じ”という感情を取り出してました。  そして、続けて、  <この感情の奥には、  どんな欲求があったんだろう>と自分に問いかけてみました。  はじめは、  なかなか欲求が取り出せませんでした。  けれども、  くり返し、  この時の実感を味わいながら問いかけているうちに、  ふっと  “寂しがっていることを、  母に知られたくない”という欲求が、  思い浮かびました。    この欲求が取り出せた時、  M子さんは、  はじめて、  <そうだったのか>と、  すべてが腑に落ちるような、  紊得のいく思いを感じました。    当時、M子さんのお父さんは、  それまで勤めていた大きな会社を辞めて、  独立しました。  小さな会社をおこして多忙なお父さんを見かねて、  お母さんもお父さんの会社で働くようになりました。  お父さんとお母さんが大変であることを、  当時のM子さんは、  よくわかっていました。    <寂しくても我慢しなくちゃ。  お父さんもお母さんも今は大変なんだから。  私が寂しそうな顔をしていたら、  お母さんが悲しむ。  だから平気な顔をしていよう。  もう四年生なんだから、  そのくらい平気だ。  本を読んでいれば、  時間なんかすぐたってしまう。  すぐにお母さんが帰ってくる>。  M子さんは、  いつも、そう思いながら、  お母さんの帰りを待っていたのです。    M子さんは、  “寂しい”という感情を抑え続けることで、  しだいに、  “寂しい”という感情に気づけなくなっていったのでしょう。  それでも、  この“寂しい”という感情は、  M子さんの中で、  なんとはなしの落ち着かなさとして残っていたようです。  記述する前に、M子さんが感じていた  “釈然としない思い”というのが、  実は、その落ち着かなさだったのではないでしょうか。    M子さんは、  洞察することで、  記述文の中に、まだ表現されていない、  自分の実感にきづくことができました。  自分の中に抑え込まれていた思いと、  その思いを抑え込もうとする思いの、  両方の思いに気づき、  その葛藤を受け止めることで、  ようやく、  ほんとうの意味で落ち着くことができたのです。                     つづく・・・  次回は    「 意識の対象を捉える ――― 関係 《    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  ☆★☆ 2017年度 教職員夏期研修会 ☆★☆  東京学芸大学と生涯学習セルフ・カウンセリング学会は、  2008年秋より、 「セルフ・カウンセリング(自己発見学習法)による  教員の授業力向上《をテーマとして、 共同研究を行っています。  セルフ・カウンセリングとは一人でできる自己発見法です。 中学校での生徒指導や、小学校での学級経営、教材開発、  学級づくりなどを実践された 先生方が報告を行います。  同時に、ご参加の皆様が授業にすぐに活かすことが出来るような  教材を使って演習を行います。   テーマは、「セルフ・カウンセリング・メソッドを使った授業力向上《  といたしました。  1. 自発的な学習を引き出す    セルフ・カウンセリング・メソッドによる教材開発・学級づくり  2. 友だちとより良い交流ができる    セルフ・カウンセリング・メソッドによる生徒指導  3. 授業中の児童・生徒の気持ちを読み取れる    セルフ・カウンセリング・メソッドの学級経営  以上の教育実践を報告し、同時にその方法の演習を行います。 ご関心のある方は、どうぞ、ご参加下さいますようご案内申し上げます。  開催日時 2017年  8月12日(日曜日)     会 場  東京・代々木 国立オリンピック記念青少年総合センター  主 催  東京学芸大学教職員大学院       一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会  後 援  NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会     詳しくお知りになりたい方はこちらから    →http://www.self-c.net/society/info/2017/kaki_2017.html  ☆★☆ ココロに届く言葉を発想するレッスン ☆★☆      ~ セルフ・カウンセリング®による        コミュニケーション・トレーニング          4級資格取得セミナーのご案内 ~  コミュニケーションの基本となる、  言葉の奥にある気持ちのやりとりについて、  どのような視点で理解すればよいのかを学びます。  日常に活かせるコミュニケーション法を  習得するためのトレーニングを行います。  消えてなくなってしまうやりとりを、目に見えるかたちに変えて、  よりよい言葉がけを発想できるのが、  このセルフ・カウンセリング®によるコミュニケーション・トレーニングです。  開催日時 2017年  10月 14日(土)10:00~17:00          会 場  東京・代々木 国立オリンピック記念青少年総合センター  主 催  NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会    詳しくお知りになりたい方はこちらから    →https://www.self-c.jp/お知らせ/コミトレセミナー日程/  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** **************************************