※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 285 号  2019 年 1月  15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 《    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号~    「自分の心に出会える本《     23号~    「自己形成学の創造《     32号~    「セルフ・カウンセリングの方法《     62号~    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐《    136号~    「大人の自己発見・子どもの再発見《 176号~ 新連載「自分を見つける心理分析《 バックナンバーはこちら→ http://blog.mag2.com/m/log/0000231376/   ~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~*~・~* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない《とか「こうあらねばならない《とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探求の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************                「 自分を見つける心理分析 《          セルフ・カウンセリング入門                            渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 110 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ― あとがきにかえて ―   ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  私が還暦を迎えた年のことでした。  かつての教え子が、  私を自宅に招いてくれました。  彼は、  現在は、鍼灸師をしています。  食事の後、彼は、真剣な顔で  「先生に出会わなければ、今の私はなかったと思います《  と私に言いました。  私が彼と出会ったのは、  30年ほど前のことです。  彼は、  ひそかに自殺を考えていて、  私の所へ相談に来たのです。  いつも、  わけのわからない上安が襲ってくる、  と彼は言いました。  「はじめ、  頭に異常があるのではないかと思い、  脳のお医者さんのところへ行ったんです。  でも、脳には、  何の以上もないと言われました。    今度は、  心臓がドキドキし始めたので、  心臓のお医者さんのところに行って診てもらいました。  けれども、  そこでも、  何もないと言われました。    一応、  薬はもらっているんです。  でも、  いくら飲んでも、  やっぱり上安はなくならないんです。  とりわけ、  夜になると上安は強くなってくるんです。    下宿の部屋で一人ではいられなくなって、  毎晩のように山手線に乗っています。  人が大勢いるから安心できるし、  それに料金も安いし・・・。  だけど、  電車もやがては終電になります。  その後は、  もうどうしていいかわかりません《    彼は、  私に、  そう訴えました。    彼は  <原因がわからないなら、  どうすることもできない。  もう死ぬほかない>  と思い詰めていました。  そして、  夏休みに自殺を実行しようと思っている、  と私に打ち明けたのです。    彼は、  私に向かって、  「ぼくが死ぬつもりでいることを話した時、   先生、  なんとおっしゃったか、  覚えていらっしゃいますか?《と尋ねました。    私は、  自分が何を言ったのか、  思い出すことができませんでした。  私は  「申し訳ないけど、  思い出せないよ《と彼に言いました。    「先生は、  その時、  私に『ほんとうに死にたければ、死ぬがいい』  とおっしゃっったんです《と、  彼は言いました。    「そんなこと言ったの《と、  私は言いました。    「それから先生はこうもおっしゃいました。  『死ぬも生きるも君の自由だ。  しかし、  死ぬのなら、  一度、  自分の人生を振り返ってから、  死んでも遅くないのじゃないかな』と・・・《    その彼の言葉を聞いて、  私はその時のことを鮮やかに思い出しました。    その時、  彼は私にこう言ったのです。  「自分の人生を振り返ってみたいと思います。  けれども、  自分一人でやり通すのは上安です。  先生、  立ち会っていただけないでしょうか《    私としては、  その時  <彼の願いを断ることはできないな。  もし、  私が断って、  彼がほんとうに自殺したとしたら、  生涯、  悔いを残すことになるだろう>  と思いました。  私は、  彼につきあってやってみよう、  と思いました。    信州の民宿を借りて、  私と彼は、  約半月の間、  集中的に対話をしました。    私の問いかけに応じて、  彼は、  自分がどのように自己形成したかについて語っていきました。  毎日、  朝の六時から夜の九時まで、  私は、  二時間おきに彼の部屋を訪ねて、  彼が思い出したことを聞きました。    私は、  彼の話を聞いていくうちに、  ただ聞くだけでは、  彼が語ったことは消え去っていってしまう、  と感じるようになりました。    私は、  彼に対して、  自分の過去のすべてを、  よいとか悪いとか、  評価することなしに、  理解したい、  と思いました。    そのためには、  話す・聞くということを、  ただくり返しても限界がある、  と考えました。    そこで、  私は、  彼に、  話すのではなく、  一定の書き方にしたがって、  できる限り具体的にに書いてもらうことにしました。     彼に出会ったさまざまな人との場面を取り上げて、  その場面で自分が思ったことや、  言ったこと、  したことを、  書き表してもらいました。    二時間ごとに、  彼は書いたものを私に提出しました。    私は、  それを自分の部屋でくり返し読んでから、  彼の部屋に行きました。    私は、  彼が書いたものをもとにして、  彼に問いかけていきました。  私の問いかけにもとづいて、    彼は、  自分の書いたものを、  より具体的に書き直していきました。  しだいに、  彼の中から、  自分の経験にピッタリした、  リアルな表現が生まれてきました。    そのようにして、  彼は、  自分自身の人生を再体験したのです。    自己探求の課題をやり終えた時、  彼は、  自分が実に多くの人に支えられて生きてきたのだ、  ということを自覚しました。  そして、  彼は、  上安から逃れるために死を願うのではなく、  なんとか生きることを考えていこうと思うようになりました。  彼は、  生きる意欲を再び取り戻したのです。    彼は、  当時のことを振り返って、  私にこう言いました。    「あの時、  一人の人が、  朝から晩まで自分とともにいて、  自分のことを見守ってくれている、  ということで、  私は落ち着けたのです。  そのうえで、  自分の気持ちを自分で書き表し、  それを読み取っていくうちに、  自分の上安がどこから来ていたのかが、  わかってきたのです。  そして、  これからは、  どんな自分の思いをも  かけがえのない自分の思いとして、  受けとめて生きていきたい、  と思えるようになったのです《    この時の、  集中的な彼との対話の経験が、  話す・聞くというカウンセリングではなく、  書く・読むという、  一人でできる「セルフ・カウンセリング《が誕生した背景になっている、  と言ってよいでしょう。    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  2019年、今年もメルマガをご購読頂き、  ありがとうございます。  新しい年の始まりを、  どのようにお迎えでしょうか。  冬から春へ  時の流れの中に  落ち着いた時をもってみると  ゆっくりと考える機会になるかもしれません。  昨年を振り返り、今年の過ごし方を考え  身の回りのことに目を向けつつ  思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。  家庭で、学校で、仕事先で   いろいろな機会が、考えるきっかけになります。    ちょっと立ち止まって、自分の気持ちを、  出来事を通して振りかえっています。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  お身体お大切に、  今年もよろしくお願いいたします。  次回を、どうぞ、お楽しみに!  皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  ☆★☆ 直ぐにできる! セルフ・カウンセリング®で コミュニケーション力をアップするコツ♪ ☆★☆  3時間で始める!  人間関係のアレコレをスッキリ解消するヒント  資格付のコミトレに申し込む前に、  どんな方法なのか短時間で体験してみたいという方にお勧めのセミナー。  協会認定トレーナーがチームを組んで、  楽しく、わかりやすく手ほどきします。  毎月開催される体験セミナー(各回同じ内容です)に参加してみませんか?  講座内容:セルフ・カウンセリング®による       コミュニケーション・トレーニング基本編  開催日時 1月コース       2019年  1月  20日(日)13:00~16:00       2月コース       2019年  2月  17日(日)13:00~16:00          会 場  川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)                JR南武線武蔵中原駅徒歩2分  主 催  NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会    詳しくお知りになりたい方はこちらから    →https://www.self-c.jp/  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/学ぶ-セミナー紹介/通信講座で学ぶ/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** **************************************