セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 300 号 2019年 9月 1日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆


セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 15 )
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― 第二章 ―
避けられない職場の人間関係
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ー 上司 → 部下 ー
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山崎智子 [看護師・50代女性]

前号からの続きですので、 バックナンバー299号からお読みいただくとわかりやすくなっています。

【記述による発見】

☆★☆自分の考えを押しつけていた☆★☆

私は、Aさんを“呆れた人”“礼儀の知らない人”“常識のない人”と考え、 全く受け入れられませんでした。
そしてAさんの気持ちを分かろうという気持ちもありませんでした。
このような気持ちになった背景には、二つのことがかかわっているかもしれないと思いました。
一つは、私が“子育ても大切だけど、プロの看護師として誇りをもって働くことが大切だ”と考えていることです。
もう一つは、私の過去の経験に関係しているかもしれないことです。
私は、子供が7歳になるまで、子育てしながら働いていました。
ですから、子供を抱えながら働く看護師のたいへんさは十分に理解できる、という自信を持っていました。
でも、私は、離婚し、子供と別れたこともあって、その自分の体験を話したことがありませんでした。
自分が子供を抱えながら看護師として働いてきたとしても、その事を伝えなければ、Aさんにとっては、何も苦労していない人が、 ただ厳しいことをいっているとしか感じられなかったのではないか、と思います。
私は、自分の考え方や自分の経験を、押し付けていたのではないか、という気がしてきました。


☆★☆心のゆとりをなくした自分☆★☆

洞察をしていくと、Aさんに対して、“不愉快”という感情が取り出されました。
この感情は、“挨拶をすべき”という欲求から生まれたものでした。
私は、なぜ、挨拶をされないことが不愉快なのだろうか、と自分に問いました。
すると、私のなかに、〈せっかく、送別会に招待したのに、Aさんは、私のことを無視しているようで不愉快だ〉 という思いがあることに気づきました。
さらに、私が“Aさんから無視されている”と感じたのは、“精一杯カバーしてきたことを認めてほしい” という、Aさんに対する欲求からきていることにも気づきました。
熱がある子供を連れてきたAさんの行動に対しては、私は“いらだち”というマイナスの感情を抱いていました。
子供を預けないで参加するAさんを“非常識な人”と決めつけていました。
私はAさんの行動を受容できないほど、私自身が心のゆとりをなくしていたことに気づきました。
このゆとりのなさに気づいたことで、私自身の不安が見えてきました。
私はAさんが仕事を続けられなかったことを仕方がないと思っていました。

でも、思い返してみると、〈責任者としてのゆとりがなく、良い方法を考えられなかったのではないか〉とか、 〈責任者としての責任を果たすことに夢中で、Aさんの気持ちを分かってやれなかったのではないか〉

という思いもあったことに気づきました。


☆★☆不安の中身☆★☆

さらに探求を重ねていくことによって、私の不安がいっそうクリアーになってきました。
私のなかには、
〈Aさんが仕事を続けられなかったのは、私が厳しすぎたせいかもしれない〉
〈Aさんにとっては、働きやすい場所ではなかったのかもしれない〉
という不安があったことに気づきました。
そこから、Aさんに対する“いらだち”という感情が生まれてきたのです。
そのため私は、Aさんに対して、“一般常識のない人”として、マイナスの評価をすることになったのです。
私は、“ 〜するべき”という規範を持ち、それをしないAさんをマイナスに評価していたのです。
私は、Aさんが仕事を辞めたことに対して、自分のなかに割り切れない感情がつづいているのだなぁと感じました。


☆★☆ お互い認めあえれば働きやすくなる ☆★☆

研究の過程でいろいろなことを感じました。
私は、Aさんに対して“精一杯カバーしてきたことを認めてほしい”という欲求を持っていました。
もしかしたら、Aさんのなかにも、私に対して“認めてほしい”という欲求があったのかもしれないと思いました。
Aさんは、それを上手く表現することができなかったのかもしれないという気がします。
お互い認めあうことで、職場が働きやすくなるのではないか、とも思いました。
子供を抱えて働くことに対して、私は、自分なりの、厳しいモノサシを持っていたのだ、ということも見えてきました。 子供を持つ看護師に対しては、自分の経験を、ただおしつけるのではなく、相手のことを、もっと理解していきたいと思うようになりました。
Aさんとの経験も無駄にならないと思います。
私の思考過程には、“ 〜べきだ”と考えて、相手を一つの型にはめてしまう傾向があることに気づきました。
Aさんとの場面で、自分の、ありのままの気持ちを書き表すことによって、気づけたことです。
私は、人に甘えず、自分に厳しくなければいけないと、自分自身に言い聞かせながらやってきました。
その自分のモノサシを、他人に対して強要したつもりはありませんでした。
しかし、責任者としての役割を果たそうとして、一生懸命だったため、私は、自分自身にゆとりがなくなっていたのだと思います。
Aさんが仕事を続けることができず辞めたのは、自分のせいだったのではないかと、私は不安になっていました。
しかし、その後、Aさんが別の職場でがんばっていると聞いて、安心しました。
看護師という職業には、三交替勤務という厳しい条件があります。
そのなかで、みんなそれぞれに、がんばって働いています。
看護師の仕事を続けていると、さまざまな問題にぶつかります。
人間関係の葛藤や自分自身の葛藤になやんだりすることもあるだろうと思います。
でも、そのたびに、セルフ・カウンセリングにしっかりと取り組み、自分を見つめ直していけば、きっと道がひらけてくるだろう、と思います。


へつづく・・・


次回は「避けられない職場の人間関係つづき」をお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!


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