セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 303 号 2019年 10月 16日
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台風第19号により、被災された皆さまへ
心よりお見舞い申し上げます。
避難をされている皆様の安寧、復旧作業等に従事されている皆様の安全、 皆様の一日も早い復旧、平穏な日々に戻りますことをお祈りいたします。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆


セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 18 )
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― 第三章 ―
避けられない家庭の人間関係
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ー 母 → 息子 ー
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高村美伽 [40代女性]

【研究動機】

☆★☆なぜ、言い争いになるのだろう☆★☆

ここ1、2年の私のテーマは、下の息子とのかかわりでした。
彼が中学生になった頃から、何でもないような一言をきっかけに言い争いになる場面が、しばしば起こるようになりました。

その原因を、息子が、年齢的に一番やっかいな時期(反抗期+思春期)に入っているためだと考えていました。
しかし、言い争いの後、冷静になってみると、原因は、どうもそれだけではないように思えてみました。
息子と私とでは、物事に対するとらえ方、考え方、発想、さらには感性のようなものが違っているのではないだろうか、と思えてきたのです。
私にとっては当たり前のことが、彼にはすんなりと通用しない、また、彼にとって当たり前のことが、私には通用しないというので、 言い争いになってしまうのではないか、と考えるようになりました。
息子と私が、お互いに、成長し、理解し合えればいいのですが、まずは、大人である私の方が先に、彼の感じ方や考え方を理解していこうと考えました。
そのうえで、私の思いを伝え、無用な言い争いは避けて、彼と上手に付き合っていきたいと思っていました。
その時でした。数年来の夢実現の第一歩として、私はセルフ・カウンセリングを学ぶことになりました。 将来、カウンセリング関係の仕事をすることが、私の夢だったからです。
最初に取り組む自己理解のプログラムとして、 私は〈ヨシ、弘との言い争いの場面を取り上げよう!〉と決めました。

【場面記述】

☆★☆キレた息子☆★☆

昨年の夏、弘(中学3年)は、英検(英語の検定試験)3級に合格しました。
その後、すぐに、彼は準2級(高校2年修了程度の内容)を受けたいと言いだしました。
その場面を取り上げることにしました。
彼が3級に合格した時には、二人とも「良かったね」と喜び合いました。
自信をつけた彼は「次は、準2級を受けるんだ」と意欲的な様子を見せました。
今までの彼は、どちらかと言えば、勉強には余り積極的ではありませんでした。
私は、彼のやる気を嬉しく思い、「そうだ。がんばって」と応援しました。
私としては、当然〈彼が準2級を受けるのは、早くても、1年後くらいだろう〉と思っていました。
ところが、彼は、すぐ次の英検を受験すると言いだしたのです。
友達が受けるから、自分も受けたいということでした。
家庭教師として、私は、中学生に英語を教えています。
ですから、準2級のレベルも把握しています。
その私から見ると、彼が合格する可能性は極めて少なく、受験する意味があるとは思えませんでした。
彼には「この先も、一生懸命、英語を勉強して、高校生になってから受けたほうがいい」とアドバイスしました。
しかし、どうしても受けたい彼は、聞く耳を持ちませんでした。
ある日、彼は、とうとう実力行使にでました。
私のOKを期待できないと判断したのでしょう。
私の目の前で「じゃ、金、もらうから」と、私の財布から申込金を抜きました。
私は、もう少し話し合いたいと彼の行動を制しました。
しかし、彼は、足音も荒く、外へ出ていきました。
今ふうに言えば、彼はキレたのでした。

【記述による発見】

☆★☆息子への強い不満☆★☆

この場面を書くことで、私は弘に対して、自分がもっていた不満に気づきました。
私は、彼のことを〈言うことだけは大きいけれど、それを達成するために必要な努力はしないのよね。
だから、口先だけで終わってしまうことが多いのよね〉と思っていました。

以下、次号(後半)へつづく・・・


・・★・・ 編集後記 ・・★・・

草木、虫たちは、秋を告げています。
木々の彩りの変化、虫の声に秋を感じる頃を迎えています。
季節の変化とともに秋台風が通り過ぎ吹く風に草木がなびいています。
朝晩の肌寒さに秋の深まりと冬への足音を感じます。

気持ちや身体に目を向けてゆっくり過ごす機会にしてはいかがでしょうか。
ちょっと立ちどまり心と身体の変化に気を配る機会になるかもしれません。
目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。
皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。ご一緒に考えてまいりましょう。

次回を、どうぞ、お楽しみに!


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