セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
(”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 314 号 2020年 4月 1日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆


セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 29 )
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― 第四章 ―
避けられない身内の人間関係
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ー 姉 → 弟 ー
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タイトル「寄りかかってくる弟が重荷だ」(後半)

佐々木真美 [20代女性]

前号からの続きですので、 バックナンバー314号からお読みいただくとわかりやすくなっています。

【記述による発見】

☆★☆私は何を心配していたのだろう☆★☆

洞察をしてみるため、記述を何度も読み返してみました。
すると、私の気持ちのなかに心配という感情が流れていることに気づきました。
私は、弟のことを心配していたのでしょうか。
この考えは、私にはしっくりきませんでした。
弟ではなく、別なことを私は心配していたようです。
それは何なのだろう。
私は欲求をまとめてみました。

そして出てきたのは、“夫を待たせたくない”という欲求でした。
このことは驚きでした。
弟に対する自分の思いを見つめようと思って記述したのに、出てきたのは、夫に対する思いだったのです。
この洞察のまとめを見ていて、私は、弟に対する思いが変化したので、 弟の存在が重荷に感じられるようになったのではなく、自分の心のあり様に変化があったので、感じ方が変わったのに気づきました。

☆★☆ 過去のものさしにとらわれている私 ☆★☆

私は今年の2月に結婚しました。
この場面は、結婚して4か月経った時のことです。
今回の場面を記述して、自分がいかに夫を意識していたかを実感しました。
自分では、仕事をしていますし、夫にそれほど関心がいっているとは思っていなかったのですが・・・。
研究まで行って弟に感じていた重さも、理解がつきました。
弟は、私と、私が結婚する前と変わらぬ交流をもちたかったのでしょう。
ところが私は、自分で意識していた以上に夫に関心が向いていて、以前と同じように弟と交流する余裕がなかったのでした。
そのため、弟の存在が重荷と感じられたのだと思います。
研究前には、予想もしていなかったことが出てきましたが、この結果はさらに、いろいろな示唆を与えてくれました。
例えば、“夫を待たせたくない”という欲求を見ていて、私は自分の成育家庭での、両親の関係を思い出しました。
母は、父を一番にたてていました。
父は、細かいところがあり、特に食事に関してうるさく言いました。
味はもちろん、食事を待たされると、とても腹をたてました。
ですから母は、料理や時間にはとても注意を払っていました。
私は父が怒るのをみて、恐いなぁ、と思っていたものでした。

ところで、私の夫はどうか、といいますと、食事に関して、ほとんど文句をいうことはありません。
出されたものは何でも食べますし、かなりお腹がすいていても何も言わずに待っています。
なのに、私は夫を待たせたくない、と強く思っていたのでした。
夫に怒られるかもしれない、怒られたくない、といった思いはありませんでした。
ただ、夫を待たせたくなかったのでした。
こう考えていて、成育家庭で母がしていたことを、私が無意識にしていたことに気づきました。
つまり私は、母のやり方を、自分が取り入れたということすら意識せず取り入れ、それを実行していたのでした。

このことに気づいた時、自分がいかに過去のモノサシにとらわれているか、思い知らされました。

☆★☆ 夫は私のよりどころ ☆★☆

私は結婚したことで、夫婦という新しい関係をもちました。
私は、主婦の仕事、妻の役割、と一般的に言われていること、自分なりに考えつくことを、日々、懸命にやっていました。
そうすることで私は、夫から肯定される妻でありたい、と思っていたようです。
仕事をもちながらも主婦業をこなす有能な妻、それが私のなりたかった妻の姿でした。
夫がそんな妻を望んでいるかは、確かめてもいなかったのに・・・。
夫はいつのまにか、私の準拠他者になっていたのです。
今回の研究を終えて、今、肩の力がぬけてとても楽になったのを感じます。
おそらく、今まで、私は無意識に夫を待たせるべきではないと思い、緊張していたのだと思います。
今回、自分の欲求が理解できたことで、無意識の緊張感(心配感)から解放されたように思います。
そして、不思議に、弟に対する感じもいとおしい思いに変わってきているのを感じます。

つづく・・・

次回は「避けられない身内の人間関係」をお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!


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