セルフ・カウンセリング 自分の心に出会えるメルマガ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ セルフ・カウンセリング ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪ (”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 第 315 号 2020年 4月 15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ みなさん、こんにちは。 「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。 みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか? これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。 〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜 連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。 1号〜「自分の心に出会える本」 23号〜「自己形成学の創造」 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」 136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜「自分を見つける心理分析」 286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」 〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜 ********************************** 人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。 そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。 自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。 セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。 ☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆ セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。 家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。 テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。 もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。専門知識も必要ありません。 自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。 まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。 その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。 して、相手の気持ちがわかります。 そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。 人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。 ********************************* 「避けられない苦手な人とつきあう法」 渡辺康麿著 より抜粋 ( vol . 30 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ― 第四章 ― 避けられない身内の人間関係 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ー 義姉 → 義妹 ー ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ タイトル「好き勝手をしている妹が腹立たしい」(前半) 中島 里佳 [30代女性] ☆★☆子供の受験をめぐって☆★☆ 私の家は、夫、長女(12歳)、長男(7歳)の4人家族です。 私は、夫の自営業を手伝うこともありますが、基本的には、家事や育児を中心とした毎日です。 今回の記述に登場する、義妹(夫の妹)夫婦の家は、15歳の娘と、12歳の息子と、義母(私にとっての姑)の5人家族です。 共働きをしていて、普段の家事などは、ほとんど義母がしています。 義妹は仕事熱心で、帰宅するのは遅く、休日は接待ゴルフや仕事の資格試験の勉強で図書館通いをしているそうです。 義母は、義妹が家を空けすぎることや、家事をしないことを時々、私にこぼします。 義母は足が悪いので、もっと労ってあげなくてはいけないと思って、私は義母の愚痴を聞いています。 義母は離婚をしているので、義妹の家にお世話になっている、という負い目を感じているように、私には思われます。 義妹は、娘の美里ちゃんを、小学3年生から進学塾に入れ、中学受験をさせました。 その塾は、授業内容がハードだということで、美里ちゃんは時々吐いたりしながらもそこに通い続けたそうです。 また美里ちゃんは、目もわるくしたそうです。 私は、義母から美里ちゃんの様子を聞き、そのような受験産業自体にも、また、そのようにしてまで受験をさせる義妹夫婦にも、怒りと疑問を感じました。 【研究動機】 ☆★☆なぜ、羨ましいと思ったのだろう☆★☆ 姪の美里ちゃんは、中学受験の結果、キリスト教系の女子校に合格しました。 その知らせを聞いたとき、私の中に“羨ましい”という感情が湧きました。 私は中学受験をあれほど嫌悪していたのに、なぜ羨ましいと思ったのだろうという疑問が残りました。 そして、翌年の新年会で義妹に逢い、子供の学校の話になったとき、私はとても動揺し、混乱して、落ち着かない状態になりました。 このような私の疑問、動揺、混乱はどこからきたものなのか、自己探究したいと思い、この場面を選びました。 日時 :1999年1月1日 場所 :夫の実家 登場人物:私(37歳)義妹(夫の妹・41歳) 新年会で、久しぶりに義妹に会い、隣に座って会話したときのこと。 【場面記述】 義妹は「綾(私の娘)は塾に行かないの?」と言った。 私は「行ってないのよ。まだ予定もないし」と言った。 私は〈圭一君(義妹の息子)のところには、家庭教師が来ていると義母が話していたなぁ。 圭一君も、美里ちゃんのように中学受験するのかな。 あまり勉強できないって言ってたけど、義妹はやらせたいのかな〉と思った。 私は「圭一君は塾、行くの?」と言った。 義妹は「うん、2月からね。でも、入塾テストに受かるかどうかね」と言った。 私は〈ああ、やっぱり受験するんだ。家庭教師もそのためかな〉と思った。 私は「家庭教師は来てるんでしょ」と言った。 義妹は「うん、圭一はいやいややっているけどね」と言った。 私は〈圭一君、かわいそう。 圭一君は受験向きじゃないと思うな。 義妹も、周りが受験するからというより、圭一君自身をもっと見てあげればいいのに。 普段の母親役をお義母さんにさせているくせに、こういうことだけ熱心でいやだな〉と思った。 私は「そう」と言った。 義妹は「でもね、私立ってやっぱりいいみたいよ。ゆったりしていてね。 美里は第一志望で入ったから、勉強は全然ついていけないみたいだけど、友達ができたら楽しそうよ。 それにキリスト教もいいわね」と言った。 私は〈えっ? 私立ってやっぱりそんなにいいのかしら? うちは綾とも話して、受験しない方向でいこうとしていたのに。 そんなことを聞くと、揺らぐなぁ。 でも確かに、宗教教育が良いのもわかるな。 でも綾は今、吹奏楽のクラブ活動や仲間を、とても大事に思っているようだし、家庭でも学んでいることはたくさんあるわ。 今、うまくいってる綾の友達関係や、家族関係の時間を削ってまで受験勉強させるなんて抵抗あるな。 それにしても、自分の子供が通っている学校を、いいと思えるなんて、いいな。 義妹がうらやましいなぁ〉と思った。 【記述による発見】 ☆★☆それぞれの価値観があって当然なんだ☆★☆ 記述を読み返してみて、私が義妹に対して、〈母親として、やるべきことをやっていないくせに〉 という見方をしていることに気づきました。 私にとっての“母親としてやるべきこと”とは、“その子の個性を受けとめ、理解しようというところからスタートする、 子供への環境作り”ということでした。 しかし、これは私の価値観であり、義妹の価値観はまた違っているはずです。 義妹は、子供とのかかわりにどのような価値観をもっているのだろうか? と疑問に思いました。 以下、次号(後半)へつづく・・・ ・・★・・ 編集後記 ・・★・・ 木々の花の盛りの時から新緑の時を迎えています。 眩しい陽射しとともに寒さと暖かさを感じています。 4月14日には熊本震災から4年を迎えました。 日に日に陽を受けつつ暖かな日へ向かっています。 日々の生活の中で、季節の変化、身体の変化に目を向けつつ記憶にとどめて、生活したいと思います。 自分と自分の周りの変化に目を向ける機会になるかもしれません。 目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。 皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。 ご一緒に考えてまいりましょう。 次回を、どうぞ、お楽しみに! |
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