セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
(”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 318 号 2020年 6月 1日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。


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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆


セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 33 )
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― 第四章 ―
避けられない身内の人間関係
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ー 義弟 → 義姉 ー
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タイトル「亭主をなじる義姉の態度が許せない」(後半)

木原勇 [50代男性]

前号からの続きですので、バックナンバー317号からお読みいただくとわかりやすくなっています。

【研究動機】

☆★☆自分と相手の思いを読み取ってみると☆★☆

*自分の欄の記述から

自分欄を読み返してみると、私が義兄に対し、好感を持っていることが読み取れます。
そして、〈義兄がかわいそうだ。義兄もこんなのを妻にして気の毒だ〉の心のセリフから、 私が義兄に同情し、義兄のためにこの場をなんとかしなくては、と思っていることが分かりました。
義姉に対しては、〈義姉は分かってくれる〉〈義姉は大人だから分かってくれるはずだ〉 という心のセリフが見られます。
私は、義姉に話せば分かるはずだ、と先入観をもっていたことに気づきました。

*相手欄の記述から

相手欄の義姉の言葉からは、義姉の思いが読み取れました。
法要のために、娘夫婦がわざわざ千葉県から来てくれたので、久しぶりに団欒のひと時を過ごそうと思っていたのだと思います。
ところが義兄がいつまでたっても帰ってこないので、娘の夫に対しての申し訳なさと、いたたまれない思いがあったのだと分かりました。
また、「私たちの、待っている間のバツの悪さを考えてみて。
娘の夫にも、娘にも、申し訳ないと思わないのか」という言葉から、義姉が娘の手前、娘の夫に非常に気をつかっていることがよくわかりました。
そこには、娘の夫を大事にすることにより、娘も幸せになれる、という母親の愛情も感じられます。
義兄を待っている間の気まずい雰囲気と、娘の夫に気をつかっている義姉と姪の思いが理解できました。
この場面を記述する前、私は、〈義姉は感情的に怒りまくっているので、困ったものだ〉と思っていました。
しかし、こうして読み返してみると、私もまた、義姉と同じように感情的になっていたことに気づき、苦笑いをさせられました。

☆★☆自分の不安感が見えなくさせていたもの☆★☆

店に入ってきた時の義姉の様子を見て、私は“不安”を感じました。
その不安の感情の奥には“この雰囲気を壊されたくない”という欲求がありました。
また、尋常でないものを感じて“落ち着かない感じ”にもなっています。
私は、そのとき義姉が言った「娘の夫が、家であんたの帰りを待っているのに、何やってんだ」という言葉の意味が、よく分かりませんでした。
この洞察をしてみて、自分が不安になって、落ち着かない気持ちになっていたから、義姉の言葉が理解できなかったのだ、と気づきました。
相手欄の義姉の思いを推察すると、義兄に対する“怒り”の感情が取り出せました。
そこには、“(義兄の)帰りを待っていた時の思いを分かってほしい”という義姉の欲求が感じられました。 そのほかにも、久しぶりに娘夫婦と団欒をしたかったのに、果たせなかった“口惜しい思い”や、娘の夫に対する“申し訳ない思い”などがあったことが推察できました。

☆★☆意外な感情の流れを見つめて☆★☆

私の感情の流れをみると“願望”→“安心”→“あきれる感じ”というパターンが2カ所ありました。
なによりも、この場面で“安心”という感情が出ていたことが意外でした。
そして、2カ所も同じような感情の流れになっているのはなぜだろう、と思って記述を読み返してみました。
「今日は私たち家族も一緒にいるので、なんとか穏便にお願いしますよ!」という私の言葉には、<事を荒立てないでほしい>と願う気持ちがありました。
そして、〈義姉は分かってくれるはず〉と勝手に思い込んで、安心感を抱いていたことに気づきました。
しかし、私の願いはかなえられず、マイナス感情をふくらませていったのです。
そのあとの「・・・こんな姿をみたら、義母がどれだけ悲しむか、考えてみてください」という私の言葉でも同じパターンがくりかえされました。

☆★☆お互いの欲求にズレがあった☆★☆

私の欲求は、義姉が店に入ってきた時から一貫して、“義兄との楽しい雰囲気を壊されたくない” “義姉の怒りを早く終わらせたい”“自分の力でトラブルを解決したい”となっています。
一方、義姉の私に対する感情はすべて“怒り”で、その奥にある欲求は、“黙っていてほしい”と取り出せました。
この欲求は、義兄とのことは、家族の問題なので、自分たちで解決したい、他人は黙っていてほしい、 という気持ちであったのだと思います。
私の欲求と、義姉の欲求を読み比べてみると、お互いの考えがズレていたことがよく分かりました。
義姉は、義兄と二人で解決したいと考えていますが、私は私の力で解決したいと考えています。
そのズレが言い争いになってあらわれたのではないか、と思います。
しかし、それぞれの欲求の奥底にあるのは、義姉も私も“トラブルを解決したい”という思いだった、と分かりました。
私も義姉も周りの人たちと仲良く、良い付き合いをしたいと思っているのです。
同じ欲求を持ちながら、ちょっとしたボタンのかけ違いで、問題が複雑に、大きくなっていったのだな、と気づきました。

☆★☆これからの課題に☆★☆

私は、今まで“会社”という看板や、その中での“肩書き”で生活してきました。
昨年、定年退職をして、それまでの実績は白紙になり、“裸の私―ただのおじさん”になりました。
定年前の私と、今の私との落差に感じた戸惑いを、これからの探究課題にしていきたいと思っています。

つづく・・・

次回は「避けられない友人関係」をお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!

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