セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 321 号 2020年 7月 15日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

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このたびの令和2年7月豪雨により被害を受けられた皆様へ、
心よりお見舞い申し上げます。
避難をされている皆様の安寧、復旧作業等に従事されている皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。
皆様の生活が一日も早く復旧し、元の平穏な日々に戻りますことを祈念します。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
1号〜 「自分の心に出会える本」
23号〜「自己形成学の創造」
32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 36 )
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─ 第五章 ─
避けられない友人関係
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ー 友人 ー
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タイトル「見下す友人に言い返したい」(前半)

菅野真弓 [40代女性]

【研究動機】

☆★☆気持ちの食い違い☆★☆

私は20年来の友人Aさんを、大好きで尊敬もしていました。
でも、昨年の7月に旅行をした時に、少し気持ちの食い違いを感じました。
彼女が7年前のことを持ち出したためかもしれません。
今までは、多少食い違っても、その場限りでしたが、その時のことは、私のなかで尾を引きました。
昨年の出来事以来、私の彼女に対する絶対的信頼感が揺らいできたようで、とても不安です。
以前のように、信頼し安心して、付き合っていきたいと思い7年前のことを記述してみることにしました。

☆★☆北海道旅行で☆★☆

7年前の1月末、Aさんと私は、北海道へ5日間の旅行をしました。
その時乗ったタクシーのなかでのことです。
Aさんは運転手と魚の話で盛り上がりました。
私は、その話に入って行けず、つまらないなという顔をして、窓の外を見ていました。
夕食後、ホテルの部屋で、私はAさんに、その事を責められました。

【場面記述】

Aさんは「あんな不愉快そうな顔したら、運転手は気分を害するよ」と言った。

私は〈運転手は、そんなこと、気にするわけないじゃない〉と思った。

私は「タクシーなんて、安全に目的地へ届けてもらうだけの単なる道具だと思っているよ。
運転手の気持ちなんて、どうでもいいの」と言った。

Aさんは「そんな冷たい言い方して。
私は本もたくさん読んでるし、看護婦という職業柄、他人の気持ちがよくわかるのよね」と言った。

私は〈運転手の気持ちは分かっても、私の気持ちが分からないんだから、いばれるほどのことじゃないよ〉と思った。

私は「だって、もっと二人で話がしたかったんだもの」と言った。

Aさんは「三人でいるのに、一人だけ話に入れないのは、悪いじゃない。
あなたもどんどん話に入ってくればいいのに」と言った。

私は<えーっ。運転手を数にいれるなんて、変だよ>と思った。

私は「運転手と話すなと言ってるわけじゃないよ。
この土地のおいしい物や、面白い場所の話なら、私も一緒にするよ。
でも、魚の話なんて、私、興味ないもの」と言った。

Aさんは「あなたは、いつも自分が興味ないと、明らかにつまらなそうな顔するよね。
まあ、分かりやすくていいけど」と言った。

私は〈そんなバカにしたような言い方しなくてもいいじゃない。
確かにそうだけど、そのまま認めたくないな〉と思った。

私は「そうかなー」と言った。

Aさんは「でも、もっと周りの人の気持ちを考えたほうがいいと思うよ」と言った。

私は〈あーあ。
また、誰が聞いても正しいと思えるような“他人の気持ちを考える”という言葉が出てきた。
この言葉には反論できないな。
でも、他人って、運転手だけじゃなく、私もだよ。
私の気持ちも考えてよね>と思った。

☆★☆再記述に取り組んで☆★☆

私は、最初に、この場面を書こうとした時、〈きっと、私が思い違いをしている箇所や、私が直さなければならないことが、 見つかるだろう〉と思っていました。
そして、〈ほんの小さな場面だから、会話や心のセリフは、全部、記述のなかに書けた〉というつもりでいました。
でも、先生のコメントをいただいて、心のセリフがほとんど書けていなかったことが分かりました。
再記述することで、心のセリフがたくさん出てきました。
しかも、その心のセリフは、大好きで尊敬しているはずの、Aさんに対する非難や抗議ばかりでした。
〈このまま探究を進めたら、Aさんへの信頼感は、ますます崩れてしまうのではないだろうか?〉
〈大切な友達を無くしてしまうのではないだろうか?〉・・
私は、怖くなって、書き進めるのを止めようと思いました。
それに対する先生のコメントは、「心配しなくてだいじょうぶです。
信頼が揺らいできた原因が、きっと突きとめられるでしょう。
でも、気が進まないのなら、しばらく触れずにいてもよいですよ」というものでした。
これを聞いて、私はホッとしました。

☆★☆再記述による探究☆★☆

2か月ほどの間をあけて、再び探究の続きに取りかかりました。
この時の記述からは、“Aさんともっと話したい”と、いろいろな角度から訴えている自分に気づきました。
洞察による発見では、Aさんの話を茶化したり、はぐらかしたりせず、真正面から受けとめている自分に気づきました。
また、Aさんと運転手の話に対して、〈面白くするために、誇張したり、多少の嘘を交えて盛り上がっている〉と思い、 “入っていけない”と感じていたことに気づきました。
これらの発見から見えてきたのは、どうでもよいことを笑って受け流すことができない自分でした。
そして、私は、笑って受け流すことができることを、大人だと思っていました。
多分、Aさんも同じように思っていただろうと思います。
すると、この場面の二人が“受け流すことができないことを恥じている私と、 受け流すことができない私を馬鹿にしているAさん”というように見えてきました。

【再々記述をしての発見】

☆★☆怒りの気持ちをつきつめて☆★☆

再記述を重ねるたびに、私は腹が立ちました。
そして、Aさんに対する非難、不満、抗議の心のセリフが増えました。
〈確かに、私も大人気ないかもしれないけれど、Aさんにもこんな欠点があるじゃない。
だから、私だけ責めないでよ〉といわんばかりの心のセリフが、次々と出てきました。

以下、次号(後半)へつづく・・・

・・★・・ 編集後記 ・・★・・

日々、社会の状況と天候の変化を感じながら蝉の声が待たれます。
2020年、後半に入りました。
一年の前半を振り返り後半へと思いを馳せています。
日常の流れの中で、出来事を振り返り、ありのままの自分の気持ちを、見つめ直す大切な機会になるかもしれません。
気候の変化、気温の変化を感じつつ自分と自分の周りを見つめ心身の備えを考えてまいりましょう。
目まぐるしく過ぎてゆく生活の中でちょっと立ちどまり息を抜く時間を大切にしたいものです。
皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。
ご一緒に考えてまいりましょう。

次回を、どうぞ、お楽しみに! 


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