セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 322 号 2020年 8月 15日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

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令和2年7月豪雨により被害を受けられた皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。
避難をされている皆様の安寧、復旧作業等に従事されている皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。
皆様の生活が一日も早く復旧し、元の平穏な日々に戻りますことを祈念します。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
1号〜 「自分の心に出会える本」
23号〜「自己形成学の創造」
32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 38 )
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─ 第五章 ─
避けられない友人関係
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ー 女友達 ー
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タイトル「失礼な友人たちに頭にきた」(前半)

長内小百合 [50代女性]

【研究動機】

☆★☆嫌な気分になるわけ☆★☆

友達二人と、旅行に行く計画を立てましたが、駄目になりました。
残念なことは残念でしたが、それだけではない、嫌な気分になりました。
どうして、嫌な気分になるのか、記述してみることにしました。

☆★☆日にちがないから、またにしよう☆★☆

日時  : 1999年9月の夕方
場所  : 自宅・玄関前
登場人物: Aさん(50代) 会話の中にBさん(60代) 私
状況説明: 三人で、旅行に行こうという話が出ました。
荷物がたいへんなので、車で行くことにしました。
二人とも仕事をしていませんので、日程は、私の仕事の都合に合わせてくれることになりました。
旅の予約などは、私がすることになりました。
ある程度、予定をたてて、Aさんに日にちを確認し、Bさんに伝えてもらうことにしました。
その後のことです。私は仕事から戻ったばかりでした。

【場面記述】

インターホンから「長内さん、帰ったぁ」という声がした。

私は〈あ、Aさんだ。旅行の話かな〉と思った。

私は「はぁい。待ってて。すぐ行きます」と言った。

Aさんは、玄関の外で待っていた。

私は〈どうだったかなぁ〉と思った。

私は「あ、今、帰ったところです」と言った。

私は〈おや、何か、言いにくそうな感じだな。何か、あったのかしら?〉と思った。

Aさんは「あのね。Bさんの予定が、10日、11日しか、空いてないって言うのよ」と言った。

私は〈えー、だって、この間、いつでも良いって言ったのに〉と思った。

Aさんは「ゆうべ話そうと思ったけど、遅くなったので言えなかったのよ」と言った。

私は〈遅くなったって、どういうことだろう〉と思った。

私は「あぁ、どこか、お出かけだったのですか?」と言った。

Aさんは「いや違うの。Bさんと、ずっと話していてね」と言った。

私は〈なんか、はっきりしないなぁ。行きたくないんじゃないのかな〉と思った。

私は「それで? どうしたんですか?」と言った。

Aさんは「『日にちがないから、またにしよう』という話になって・・・」と言った。

私は〈あー、やっぱり。そんな気がしていたけど、そのとおりだわ。
でも、人に予定をたてさせておいて、失礼な話だわ。
いつでもいい、私の都合に合わせるって、言っておきながら〉と思った。

私は「あぁ、そうですか?やっぱり人数が多いと、話がまとまらないですよね。
じゃあまた、Aさん、いきましょうよ」と言った。

私は〈どうして、Bさん自身で、言ってこないのかなぁ。
Aさんに言わせるなんて、またしても、失礼しちゃう〉と思った。

Aさんは「うん、また行こうね」と言った。

【記述による発見】

☆★☆思い込みがショックを招いた。☆★☆

* 自分欄を読んで気づいたこと

私は、Aさんが来たことを知った時、日程がはっきりして、旅館の手配のことで来てくれたと思っていました。
私は、自分なりにマップを用意したり、旅館の心づもりをしたりしていました。
それなのに、Aさんの様子が、どうも昨日とは違うと感じて、不安になりました。
その後、不安が的中して、〈どうして?〉という思いから、腹が立ってきました。 〈『いつでも行けるよ』と言って、人に計画を頼んでおきながら、簡単に断るなんて〉という思いがありました。

以下、次号(後半)へつづく・・・

・・★・・編集後記・・★・・

残暑お見舞い申し上げます。

夏の盛りの頃を迎えて、「蝉」が盛んに鳴く声を聞きながら、ひと夏を生ききろうとする、自然の営みを感じています。

平和について考える時を迎えています。

時の流れのなかでいろいろなところでさまざまな関わりのなかで大人も子どもも身近なところから 一人ひとりがありのままの気持ちを表現しつつ改めて丁寧な関係を築いていきたいと思っています。
目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。
皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。ご一緒に考えてまいりましょう。

次回を、どうぞ、お楽しみに!

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