セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 327 号 2020年 10月 15日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 42 )
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─ 第六章 ─
苦手意識を克服する
〜セルフ・カウンセリングへの招待

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☆★☆立場が違うと関心事や期待が違ってくる☆★☆

S:みなさんの体験に触れて、好きか嫌いかという意識と、苦手意識というものとの違いが、はっきり見えてきた気がします。

渡辺:そうなのですね。
好きとか、嫌いとかいうのは、一時的な感情反応です。嫌いだ、という意識をもったとき、 私たちは、無意識のうちに、相手とかかわることを拒絶し、相手とのコミュニケーションを放棄してしまっているのです。
けれど、このように、お互いが感情的に反応しているだけでは、人と人とのおつきあい(社会)は成り立たないと言ってよいでしょう。

S:そうですね・・・。
たとえば、タクシーの運転手が、自分の好き嫌いでお客をえり好みしていたのでは商売になりませんよね。
特に、学校の先生のような、公務員の人が、自分の好き・嫌いの感情で、不公平な応対をすることは許されないことですよね。

渡辺:そうです。
私たちは、ひとりで生きているわけではありません。
人間と言う日本語は、人と人の間柄を意味しています。
私たち人間は、文字どおり、人と人とのかかわりのなかで生きています。
この、人と人とのかかわりによって、成り立っているのが、社会集団なのです。
社会集団には、さまざまな種類の社会集団があるのです。

S:たとえば、家庭とか、会社とか、官庁とか、地域社会とか、いろいろありますね。
夫婦二人きりの生活だって、相手がいるんだから、もう社会集団と言えるんですよね。

渡辺:えぇ。そして、どんな社会集団にも、必ず、その社会集団の目的というものがあります。
たとえば会社なら、最小限、利益を上げて、その会社のメンバーが生活することができるようになる(する)ことを目的としています。
もちろん、そのほかに、商品やサービスを生産することによって、社会(人びと)に貢献するということも、 会社という社会集団の目的として、あげられるでしょう。
その社会集団を維持し、拡大していくには、その社会集団なりの規範が、なくてはならないのです。

S:そうですね。
どんな集団に入っても、暗黙の約束や、はっきりした決まりがありますもんね。

渡辺:そうです。
私たちは、家庭でも、会社でも、とにかく、ある特定の社会集団に属し、特定の地位を占めたとたんに、 その地位にふさわしい役割を果たすように、その集団のほかのメンバーから期待されます。
私たちが、その役割期待に応えることができると、その集団のほかのメンバーから評価されます。

S:そうですよね。
私も彼と結婚して家庭をつくったら、とたんに家事をこなすことが義務みたいになってしまって、 昨日までの、自由気ままなシングルライフができないのだ、ということに、呆然としました。
ところが、私としては、一生けんめいに家事をやっているつもりなのに、姑には、「一家の主婦がネコなんか飼って」とか、 「どうして、法事の手伝いに来なかったの」とか、言われるようになったんです。
最後には、「子供は、まだなの」と催促までされてんです。
はっきり言って、姑は、私にとって、超・苦手なタイプです。

渡辺:あなたとお義母さまでは生きた時代が違いますからね。
過去の生い立ちも、全く違っています。

S:えぇ。
自分では主婦としての役割を、ちゃんと果たそうと、私なりに、精いっぱいやっているつもりなんですが、。
姑にとっては、私のやっていることが気にいらないようなんです。
私と姑との間では、価値観が違っているんでしょうね。

渡辺:そうなんですね。
ある地位を占める者が、どんな役割を果たすべきかという役割期待の理解が、人によって、それぞれ違っているのです。
たとえば、お嫁さんは、自分の家の家事をきっちりやるのが、自分の役割だと思っているのかもしれません。
けれども、お姑さんは、それに加えて、嫁は姑につかえるのが当たり前だ、と思い込んでいるのかもしれません。
嫁の役割ひとつをとってみても、立場が違うと、役割理解も大きく違ってしまうものなのですね。

つづく・・・

・・★・・ 編集後記 ・・★・・

朝晩の肌寒さに秋の深まりとともに冬への足音を感じます。
秋台風が通り過ぎ吹く風に草木がなびいています。
季節の変化とともに心身の変化を感じています。
ちょっと立ち止まって、気持ちや身体に目を向けてゆっくり過ごす機会にしてはいかがでしょうか。
目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。
皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。
ご一緒に考えてまいりましょう。
次回を、どうぞ、お楽しみに!

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