セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 330 号 2020年 11月 15日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 45 )
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─ 第六章 ─
苦手意識を克服する
〜セルフ・カウンセリングへの招待

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☆★☆苦手問題は、コミュニケーションの問題☆★☆

S: 普通、『苦手な人とつきあう方法』という本の題名だけを見ると、 「こうすれば、苦手な人とうまくいく」というような、ノウハウ本だ、と思うのではないでしょうか。
苦手な相手に挨拶をしてみようとか、お盆やお正月に便りを出してみようとか、あるいは、嫌な思いをきれいさっぱりと忘れ去るために、 何か趣味を持つようにして、打ち込んでみようとか、スポーツに熱中して汗を流してみようとかいうような・・・。
でも、セルフ・カウンセリング体験記では、どの方も、自分のありのままの気持ちをしっかり受け止めて、どこから自分の苦手意識がくるのかを突き止めて、 苦手意識から解放されていらっしゃいますよね。

渡辺:そうです。 そこが、いわゆるハウツーものとは違う、独自の問題解決法なのです。
私たちは、どうすればいいだろう、と悩んでいるときに、周りの人からこうすればいい、ああすればいい、といくら言われても、 そのとおりにできないのです。

S: たしかに、こうしちゃいけない、こうすればいいと、頭ではわかっているんです。
でも、感情がついていかないんです。

渡辺:ええ、そう思います。 人間は理性的な存在である前に、感情的な動物なのです。
セルフ・カウンセリングでは、怒りや恐れや不安といったマイナス感情をなくしましょうとは、言っていないのです。
マイナス感情を活かしましょうと言っているのです。
自分のマイナス感情に直面し、そのマイナス感情を理解するように勧めています。
このことは、みなさんの提供してくださった体験記から、十分に感じとっていただけたことと思います。
「嫌だな」というような嫌悪感、「嫌だな、なんておもってはいけない」という自己抑圧感、 「避けたいけれど、避けるわけにもいかない」という葛藤感などなどの、自分の抱いたマイナス感情のどれをも大切にして、探究していきます。
自分の中に生じたすべての思いを、かけがえのない自分の思いとして、ありのままに表現していくのです。
そのことによって、自分の気持ちが落ち着いてきます。
さらに、自分の思いの奥にある感情や欲求を洞察できると、自分の感情や欲求に対して、距離を取ることができるようになります。
自分の感情や欲求から離れられると、相手の感情や欲求も推察することができるようになってきます。
自分の感情や欲求を、洞察できるようになり、相手の感情や欲求を、推察できるようになると、 自分の行動や、相手の行動の意味を理解することができるようになります。
自分や相手の言動の意味が理解できて、はじめて、自分と相手の存在を、受け止めることができるようになります。
そのとき、はじめて私たちは、心の底から安らぐことができるのです。

S: 結局、相手に対して、苦手に思っている自分の気持ちをしっかりと受け止めない限りは、落ちつけないんですね。
落ち着けないと、相手の気持ちも受け止めることができないんですね。
それでいつまでも、苦手意識もなくならないんですね。
つまり、いつまでたっても、相手の人と、ほんとうのコミュニケーションが成立せず、苦手な人は、いつまでも、苦手な人にとどまるわけですね。

渡辺:特定の相手に対する、自分の苦手意識の問題を、その相手と自分との交流の仕方の問題として見直し、 その観点から、相手と自分のかかわりを、できる限りリアルに表現し、理解していくことで、解決の糸口を発見することができるのです。

S: 出会う相手は選べないですよね。
なんで、よりによってこの人と・・・と思うような人と、なぜか、出会ってしまったりして・・・。

渡辺:人との出会い、というのは、私たちの思いを超えているのですね。
もし、私たちが自分自身をリアルに反省することができるならば、どんな人との出会いも、自分が成長していく絶好のチャンスにすることができる、 といってよいでしょう。
私としては、ご自分の、人に対する苦手意識をきっかけとして、新しい自分になっていくために、セルフ・カウンセリングに取り組んでほしいですね。

つづく・・・

次回は「おわりに」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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