※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 334 号  2021 年 2月  1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ    心よりお見舞い申し上げます。    またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへ    そして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ    感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを    心よりお祈りいたします。     **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜 新連載「わかっていてもイライラするお母さんへ」 バックナンバーはこちら→ http://www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「わかっていてもイライラするお母さんへ」       幼児の心が見えてくるセルフ・カウンセリング                                  渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 1 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ はしがき ─             ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ここ数年、テレビや新聞で家庭崩壊をとりあげた記事が増えてきています。  例えば、親による子どもの虐待や、子どもによる家庭内暴力、といった問題です。  今やこうした家庭崩壊の問題は、誰にとっても身近で、差し迫った問題になってきています。  私たちはあらためて「家庭とはなにか?」と問わずにはいられなくなりました。  戦前の日本の社会は、固定的な階層社会でした。    一部の上流階層の子弟だけが高等教育を受けて、社会の指導者となっていきました。  けれども、戦後になって、そのような階層社会は崩れていきました。  能力と意志さえあれば、たとえ上流階層の子弟でなくても、  誰でもが高等教育を受けることができるようになりました。  また、能力さえあれば、どんな職業や地位にも、つくことが可能となりました。  少なくとも、建前として、そういうことができる自由が与えられたのです。    このように、社会が固定的な社会から流動的な社会に変わってきたのに伴って、  私たちは、自分自身やまわりの人たちを、自然的な条件で評価することから、  社会的な条件によって評価するようになってきました。    父親は会社で、業績を上げることに邁進します。  自分のネウチが、業績によってはかられるからです。  子どもは学校で、成績を上げることに励みます。  自分のネウチが、成績によってはかられるからです。  母親は家庭で、良い母、良い妻であるように努力を重ねます。  自分のネウチが、育児が上手にできる、家事が上手にできる、ということではかられるからです。    もし、このような能力主義を、家族の一人一人が家庭の中に、もちこんだとしたらどうでしょうか。    親は子どもを、どれだけよい成績がとれるか、ということで評価し、  妻は夫を、どれだけ高い社会的地位に昇ることができるか、ということで評価し、  夫は妻を、育児や家事を、どれだけ上手にすることができるか、  ということで評価することになります。    もし、家庭が、お互いの能力を評価する場となったなら、  もはや、そこは、心の安らぐ場ではなくなります。  能力のあるなしによって、自分で自分自身を、否定的に評価せざるを得なくなれば、  私たちは不安になります。  さらに、たとえ、自分で自分自身を肯定的に評価することができたとしても、  やはり、心の奥底に、不安を抱えることになるのです。  なぜなら、これから先、いつまでも、その評価を維持することは、現実に不可能だからです。  “自分を否定的に評価せざるを得ない時がくるかもしれない”という落ち着かなさを、  私たちは、感じ続けることになります。    しかし、私たちは、誰でも、心の奥底では、  ありのままの自分をまるごと受け入れてもらいたい、  また、受け入れたい、という願いを持っているのではないでしょうか。    私は、家庭こそが、すべての社会的な評価から解放される場であってほしいと思うのです。  “何ができる”という、能力による評価から離れて、  無条件にその存在価値を認め合う場になってほしいと思うのです。  そのような場に身を置いた時、  私たちは初めて、心から落ち着くことができるのではないでしょうか。    では、どうすれば、そのような家庭を実現することができるのでしょうか。    私は、それを実現する鍵は、母親にあると考えています。  家庭本来のあり方を保つ「かなめ」になるのが母親だと思うからです。    ある母親が、自分自身の存在を無条件に受け入れる、という経験をしたとします。  その母親は、心の深いところで、落ち着きと安らぎを感じることでしょう。  その心のゆとりから、父親や子どもの存在を無条件的に受け入れる可能性が開かれます。  母親から、無条件的にその存在を受け入れられた、と感じると、  父親や子どもの中にも、心の落ち着きが生まれてきます。  そして、その落ち着きから、  父親が、母親や子どもをそのまま受け入れる可能性や、  子どもが、父親や母親をそのままに受け入れる可能性も生まれて来るのです。  すべては、母親が、自分自身をあるがままに受け入れることから始まります。    とはいえ、母親があるがままの自分自身を受けとめる、ということは、  そう簡単なことではありません。  今や、世間が母親たちを評価するモノサシは、実に多種多様になっています。  家事や育児が、きちんとできるということは言うまでもありません。  さらに、より高い趣味や教養を持つことも期待されています。  それだけに、あるがままの自分を善しとはできにくくなってきているのです。    この本の中には、八人のお母さんたちの体験記が収められています。  いずれの体験記も、お母さんたちが、  わが子とのかかわりから、自分に自信を失い、  このままの自分ではいけない、と感じるところから始まっています。  その自信をどのように回復し、  あるがままの自分自身を受けとめるようになっていったのか、  という過程が、リアルに描かれています。    セルフ・カウンセリングという方法は、ひとりでできる自己発見法です。  セルフ・カウンセリングに取り組んで自己探究してゆくと、  誰でもが、あるがままの自分を受け入れることができるようになります。  ここに取り上げられているお母さんたちの体験は、けっして、特別な例ではありません。  セルフ・カウンセリングをしてゆくと、誰でもが、このような経験をすることができるのです。                   なお、体験記をお書きになった方や登場する方々のお名前は、すべて仮名です。 1996年4月                                       渡辺康麿                               つづく・・・  次回は    「 わかっていてもイライラするお母さんへ 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/学ぶ-セミナー紹介/通信講座で学ぶ/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止はこちら ⇒ https://www.mag2.com/m/0000231376.html?l=got179cddb