※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 335 号  2021 年 2月  15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ    心よりお見舞い申し上げます。    またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへ    そして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ    感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを    心よりお祈りいたします。     **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜 新連載「わかっていてもイライラするお母さんへ」 バックナンバーはこちら→ http://www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「わかっていてもイライラするお母さんへ」       幼児の心が見えてくるセルフ・カウンセリング                                   渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 2 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++        ─ わかっていてもイライラするお母さんへ ─     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 子育ての知識がお母さんたちを不安にしている   ─ どうすれば子育てを楽しむことができるのだろう ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ☆★☆ どうすればよいかはわかっている ☆★☆  子育てに悩むお母さんたちの、お話を聞いたり、お手紙を読んだりする機会が、よくあります。    最近、あるお母さんから、こんなお話を聞きました。  「子供が自分から何かをしようとしない、ということが、とても気にかかっています。  その原因が、私にあることはわかっているのです。  それで、できるかぎり口出しをせずに、子どもの様子を見守ろう、と努力しています。  でも、いつまでもグズグズしている子どもの様子を見ていると、つい口を出してしまって・・・。  いつも、あとで、後悔するのです。    また、ほかのお母さんからは、こんなお話を聞きました。  「子どもが私の顔色をうかがうようになってしまいました。  これからは、子どもの気持ちを聞いてやろうと思って、努力しているのですが、  なかなかうまくいきません。  自分の意見を言いたいところをぐっと抑えて、  できるだけやさしく『ゆうくんは、どう思うの?』と聞いているのですが、  子どもは『わかんない』と答えるばかりです。  イライラして、聞く気がしなくなってしまいます」    この二人のお母さんたちは、それぞれ、  自分の、子どもに対するかかわり方が変われば、  子どもも変わるだろう、ということを理解しています。  さらに、自分のかかわり方がどう変わればよいのかも、わかっています。  けれども、はじめのお母さんは、  口出ししてはいけないとわかっていても、口出ししてしまうし、  あとのお母さんは、聞かなければいけないとわかっていても、  聞く気がしなくなってしまうのです。  両方のお母さんは、“わかっているけど、できない”ということに悩んでいます。  ☆★☆ 知識は豊かになっている ☆★☆  現在、私たちのまわりには、さまざまな情報があふれています。  子育てに関する情報も、新聞や雑誌、テレビやラジオなどのマスコミから、  さらには、数多く出版されている育児書の類から、たえず、私たちの目や耳に入ってきます。  最近のお母さんたちの、育児に関する知識は、  かつてのお母さんたちとは、比べものにならないほど、豊かだと言ってよいでしょう。    それでは、現代のお母さんたちは、  その知識によって、安心して子育てを楽しむことができるようになったのでしょうか。  私には、どうもそうではないように感じられるのです。  逆に、その知識によって、お母さんたちが不安になっているようにさえ感じられるのです。    今、お母さんたちの心の中で、いったい何が起きているのでしょうか。  ☆★☆ ホンネとタテマエが葛藤している ☆★☆  お母さんたちの心のカラクリを理解するカギは、  お母さんの中にあるホンネとタテマエの葛藤にあると考えられます。     先ほどの二人のお母さんを例にとれば、  初めのお母さんの中には、  “子どもを黙って見守りたい”というタテマエと、  “子どもに口出ししたい”というホンネがある、と言うことができるでしょう。    二人目のお母さんの中には、  “子どもの気持ちを聞いてやりたい”というタテマエと、  “自分の考えを押しつけたい”というホンネがある、と言うことができるでしょう。    このような、ホンネとタテマエが、  お母さんの中で、激しく葛藤して、お母さん自身を落ち着かなくさせているのです。    このような葛藤不安を抱えているお母さんが、  その解決を、本やほかの人のアドバイスなどに求めると、  そのお母さんの葛藤は、さらに、複雑になって行きます。  というのは、そういう状態にあるお母さんは、  自分の中の不安から、どんな子育てのアドバイスも、  「〜しなくてはいけない」という規範にかえてしまうことが多いからです。    たとえば、ある本の中に、  「問題は、母親が子どもに干渉し過ぎる点にある。  母親が自分の生きがいを持ち、自分の人生を歩もうとすれば、  自然と子どもへの干渉はなくなるはずだ」と書いてあったとします。  心の中に不安を抱えたお母さんは、  “私自身の生きがいを持とう”ではなく、  “生きがいをもたなければいけない”というように思いこんでしまうことが多いのです。    また、別の本には、  「子どもの気持ちを聞くためには、まず、母親自身が心にゆとりを持つ必要がある」  と書かれているかもしれません。  すると、“ゆとりを持とう”ではなく、  “ゆとりを持たなくてはいけない”というように思いこみがちなのです。    自分の生きがいを持つこと、  また、心にゆとりを持つこと、  それ自体は、けっして、悪いことではありません。  ただ、ここで問題になるのは、  そのことに、そのお母さん自身が心から納得して、  そう思っているわけではない、ということです。  本当は、自分の中の落ち着かなさを何とかするために、  それらの考え方を、自分の中に取りこんでいるのではないでしょうか。    このようなさまざまな考え方が、  こういうお母さんたちの中に、  新たに規範として、付け加わると、どうなるのでしょう。  お母さんの中には、子どもに対する葛藤不安がもともとあります。  その上に、さらに自分を縛る規範がどんどん加わるのです。  葛藤はいっそう複雑になり、  葛藤から引き起こされる不安は、さらに強くなります。                      つづく・・・    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  立春を過ぎ、  風の冷たさは残るものの  陽射しは、明るく眩しくなっていきます。  緩んだ空気を感じ、芽吹きの時を迎えています。  木々の花は咲き始め、春の訪れが待たれます。  季節の変化の中、  身体の変化に目を向けつつ  自分と自分の周りを  見つめ直す機会になるかもしれません。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!   皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/学ぶ-セミナー紹介/通信講座で学ぶ/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止はこちら ⇒ https://www.mag2.com/m/0000231376.html?l=got179cddb