※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 348 号  2021 年 9月  1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ    心よりお見舞い申し上げます。    またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへ    そして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ    感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを    心よりお祈りいたします。     **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜 新連載「わかっていてもイライラするお母さんへ」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「わかっていてもイライラするお母さんへ」       幼児の心が見えてくるセルフ・カウンセリング                                  渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 15 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ お母さんたちのセルフ・カウンセリング体験記 ─             ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          5 こんなだから         お友達と遊べないのよ!            友だちと遊べない娘への            いら立ちを見つめて          山崎聡子           さびしかったのは自分自身だったんだ              ( 体験記 5 ー 後半 )      前号からの続きですので、バックナンバー347号から      お読みいただくとわかりやすくなっています。  ■場面〈2〉  【本当は友達になりたいのに】  【場面説明】  六月の末の午後三時半頃。  近所のスーパーに、私は美紀を連れて、買い物に行った。  買った物を袋に入れている時、近所のKさんが、レジをすませてやって来た。  Kさんは、美紀より一つ年下の佐織ちゃんを連れていた。佐織ちゃんは泣いていた。  【場面記述】  私は<あっ、Kさんだわ。あらあら、佐織ちゃん、あんなに泣いて。どうしたのかしら>と思った。    Kさんは「こんにちは」と言った。    Kさんは、私の隣に来た。    私は<何だか、ドキドキするな。うまく話せるかしら。          Kさんは、とても活発で、積極的な人だ。それに、おしゃれだし。          Kさんと話すと、いつも、気おくれを感じてしまう。困ったなあ。          何を話していいのかわからない。でも、挨拶くらいは、ちゃんとしなくちゃ>と思った。    私は「こんにちは」と言った。    Kさんは「しばらくね。美紀ちゃん、元気そうね。どこの幼稚園に行っているの?」と言った。    私は<Kさんは、美紀が、幼稚園に通っていると思っているんだわ。          行っていないなんて、言いにくいなあ。どうしよう。何て言おう。          幼稚園に通っていないなんて言ったら、Kさんに、なんて思われるだろう。          登園拒否しているって思われるんじゃないかしら。ちょっとはぐらかしてしまおう。          そうだ。どうして佐織ちゃんが泣いているのか、きいてみよう>と思った。    私は「あら、佐織ちゃん、どうしたの?」と言った。    Kさんは「ああ、お菓子がほしいって言って、あんまり聞きわけがないから、怒ったのよ」と言った。    私は<Kさん、つっけんどんな言い方だな。          私が、美紀の幼稚園のことをはぐらかしたので、感じ悪いと思ったのかしら。          気まずい雰囲気になっちゃったな。          どうつくろえばいいんだろう。本当はKさんと、もっと話したいのに。     どうしたら、話を続けることができるんだろう>と思った。    Kさんは、買った物を袋に入れ終えた。  Kさんは「じゃあ、また」と言った。    私は「さようなら」と言った。    Kさんは、佐織ちゃんの手を引いた。  Kさんは、スーパーから、出て行った。    私は<あーあ、行っちゃった。私って、ダメだわ。     Kさんと、友達になりたいと思っているのに、いつも、ちゃんと話せない。     今日は、特に最悪だわ。     Kさんを、怒らせちゃったみたい。もう、私とは話をしてくれないかもしれないな>と思った。  ☆★☆ Kさんによく思われたかったんだ ☆★☆  この場面を読み返して、まず気づいたことは、  私が、Kさんの活発で積極的で、おしゃれなところにひかれていた、と言うことです。  おもしろいな、と思いました。  これまで、私が友達になりたい、と思った人のほとんどが、このようなタイプの人だったのです。    次に気づいたことは、  私が、Kさんに気後れを感じ、話し始める前から、かなり緊張していた、ということです。  Kさんが私を認めて近づいてきた時から、  私は、すでに、<困ったなあ。何を話して良いのかわからない>と困惑しているのです。    そして、最後に気づいたことは、“Kさんに美紀の幼稚園のことを話したくない”という気持ちの奥に、  その話をすることで、子どもを登園拒否にしてしまった母親、  つまり、上手に子育てできない母親と思われたくない、という思いがあった、ということです。  ☆★☆ ありのままの自分で良かったんだ ☆★☆  私は、先生にその気づきを話してみました。  すると、  先生は「それは、とても良いことに気づかれましたね。            魅力的だな、と思う相手から、良く思われたい、と、緊張されてしまわれたのですね。      それで、受け答えが不自然になってしまわれたのですね。        おもしろいことをお教えしましょう。      記述の、心のセリフの部分をぬかして、記述を読んでみて下さい。      この時、実際に、Kさんと、どんな会話を交わしていたのか、がリアルに見えて参りますよ」  とおっしゃいました。  私は、試しに、記述の中の心のセリフをぬかして、読み返してみました。  Kさんは「こんにちは」と言った。    Kさんは、私の隣に来た。    私は「こんにちは」と言った。    Kさんは「しばらくね。美紀ちゃん、元気そうね。どこの幼稚園に行っているの?」と言った。    私は「あら、佐織ちゃん、どうしたの?」と言った。    Kさんは「ああ。お菓子が」ほしいって言って、あんまり聞きわけがないから、怒ったのよ」と言った。    Kさんは、買ったものを袋に入れ終えた。    Kさんは「じゃあ、また」と言った。    私は「さようなら」と言った。    Kさんは、佐織ちゃんの手を引いた。    Kさんは、スーパーから、出て行った。  私は、狐につままれたような気分になりました。  心のセリフをぬかしてみると、何でもない、日常的な会話のように思えるのです。  確かに、Kさんが「どこの幼稚園に行っているの?」と聞いていることに、私は答えていません。  けれども、日常会話の中で、話題がとぶのはそれほど珍しいことではありません。  <何だ、こんな程度の会話だったのか。気にするほどのことではなかったんだ>そう思えてきました。  すると、不思議なもので、  もうちょっと、自分の気持ちをKさんに伝えても良かったのではないか、という気がして来たのです。  確かに、美紀が幼稚園に行っていないことを言うのは、気がひけます。  けれども、私が、Kさんを魅力的だと思っていることや、  Kさんから、子育てが下手な母親だと思われるのではないかと心配で、  美紀が幼稚園に行っていないことを言いにくく思っていることなどを、そのままにお話しすれば、  Kさんも、きっと悪い気はしなかったはずです。    ひょっとすると、Kさんも、泣いている佐織ちゃんを、私に見られるのが、恥ずかしかったのかもしれません。  私の話がきっかけになって、お互い、子育ての悩みを話せたかもしれないのです。  これまで、私は、上手に人とつき合うには、今のままの自分ではいけない、と思っていました。  けれども、この記述を通して、  そうではなく、今の自分の気持ちを受けとめ、  それを相手に伝えることで、相手の人と、深く交流することが可能になるんだ、と気づきました。  ☆★☆ 私が変わって、美紀も変わった ☆★☆  最近、美紀が少し明るくなってきたように感じます。    公園の砂場などで、他の子どもと遊ぶ姿を、よく見かけるようになりました。    また、同じ年頃の子どもと、おもちゃの取り合いをする美紀の姿を見たときなど、  私はびっくりしてしまいました。  これまでは、美紀は、遊んでいるところに他の子どもが来ると、  避けるように、すーっと、その場を離れていたのです。  <これはどうしたことだろう>と、私はいぶかしく思いました。  この時には、私にはまだ、その原因はわかりませんでした。    ある時ふと、美紀の友達遊びについて、  もう以前のように、気にならなくなっている自分に気づきました。  たとえば、美紀が、ひとりでポツンと遊んでいても、以前のように、イライラしないのです。    私は、セルフ・カウンセリングをすることで、  友達と遊べない美紀にイライラする気持ちの奥に、  実は、人づき合いの下手な自分へのイライラがあったことに気づきました。  その気持ちを見つめることで、いつの間にか、今のままの自分で良いと思えるようになりました。  そうなることで、いつしか、美紀に対しても、  今のままの美紀で良い、と思えるようになって来たのかもしれません。  ☆★☆ ありのままを受けとめてもらえる ☆★☆  さまざまなことに気づき、知らず知らずのうちに、私たち親子に変化をもたらしたセルフ・カウンセリング。  今では、セルフ・カウンセリングは、私の生活の一部です。    また、週に一度開かれる、先生のお宅での勉強会も、私にとって、かけがえのない大切な場となりました。    そこでは、さまざまな悩みを持つ人や、もっと自分自身のことを知りたいと思う人、  そして、悩んでいる人たちを援助したいと願う人たち、さまざまな方たちが自己探究をしておられます。    勉強会では、一つの大切なルールがあります。  それは、けっして、人の批判をしない、と言うことです。  誰でも、自分の思ったことをそのままに話すことが出来、それを、お互いに受けとめ合う、  そんな場があることを、私は、勉強会に出席して始めて知りました。    自分の弱さも、情けなさも、おろかさも、そのまま全部を、黙って受けとめてもらえる、  そんな会に出席することで、私は、心からくつろぎ、生き生きとした自分を取り戻すことができるのです。  ☆★☆ 母とのかかわりを見つめてみたい ☆★☆  今、私は、次の探究テーマを考えています。    出来たら、少し過去にさかのぼって、  私の小学校時代の、母親とのかかわりを、探求してみたいと、考えています。    幼い頃から、私は、母に  「おまえは、引っ込み思案だ」  「答えがわかったら、すぐ手を挙げなさい」  「おとなしいだけでは、何もならない」と、言われ続けてきました。    母に認めてもらえなかったという気持ちが、私の心に、今も恨みとなって、残っているように思うのです。    母とのかかわりは、これまで心の奥底にしまいこんで来ました。  それを、見つめるのは、ちょっとつらい作業になるかもしれません。    でも、探究し終えた後、私はどう変わっているか、それを、楽しみな気持ちもあるのです。    どんなことに気づいても、けっして目をそらさず、そのままに受けとめてゆきたいと思っています。                               つづく・・・  次回は    「 お母さんたちのセルフ・カウンセリング体験記 6 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/学びたい/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです