※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 352 号  2021 年 11月  1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ    心よりお見舞い申し上げます。    またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへ    そして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ    感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを    心よりお祈りいたします。     **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜 新連載「わかっていてもイライラするお母さんへ」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「わかっていてもイライラするお母さんへ」       幼児の心が見えてくるセルフ・カウンセリング                                  渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 19 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ お母さんたちのセルフ・カウンセリング体験記 ─             ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          7 日曜ぐらい            子どもの相手をしてよ!            主人とのかかわりを            見つめて               手島涼子            身勝手なのは私の方だった              ( 体験記 7 ー 後半 )      前号からの続きですので、バックナンバー351号から      お読みいただくとわかりやすくなっています。   ■場面〈1〉  【日曜くらい、克彦の相手をしてくれても良いのに】  【状況説明】    日曜日の午前10時頃のこと。    一階ユーティリティと二階寝室で。    洗濯をしている私の所に、克彦が二階から、降りて来た。  【場面記述】  克彦は「お母さん。お父さん、まだ起きないんだよ」と言った。  私は<ああ、面倒くさいなぁ>と思った。  私は「ちゃんと起こしたの?」と言った。  克彦は「うん。ちゃんと起こしたよ」と言った。  私は「そう、困ったわね」と言った。  私は<お父さんも、しようがないな。          また、約束破る気かしら?できない約束は、しなけりゃいいのに。     口約束するから、後でこじれるんじゃない>と思った。  私は階段の下まで歩いて行った。  私は「お父さ─ん!お・き・て!お父さーん」と言った。  主人は「おーっ」と言った。  私は「ほら、起きたわよ。もう一回行ってらっしゃい」と言った。  克彦は「うん」と言いながら、二階に行った。 (しばらくして、二階から克彦と主人の声がして来た)  克彦の「お父さん、約束したでしょー!      約束したじゃないか。ウソついちゃいけないんだよ。      ねー! ねーってば!」という声が聞こえた。  私は<あー、いやだな。いい加減にしてよ>と思った。  主人の「ちょっと待って。お父さん疲れてるんだから、もうちょっと待って。      あと、ちょっと・・・。あと、ちょっと寝かせて・・・」という声が聞こえた。  私は<ちょっと起きて、しばらく遊んでやれば気がすむのに。それから、ゆっくり寝れば良いじゃない。     日曜日くらい、克彦の相手になってくれたっていいんじゃない。     友己君のお父さんだって、亮太君のお父さんだって、     忙しい人なのに日曜日は、子どもにつき合って、あちこちでかけているわ>と思った。  克彦の「あと、ちょっとって?ねェー!あと、ちょっとって、どれくらいなの?      ねー。ねーってばー!!」という声がした。  私は<克彦もしつこいなー。カン高い声でキーキー言われると、イライラしてくる>と思った。  主人の「うるさい!いい加減にしなさい!」というどなり声がした。  私は<あーあ、とうとう、かみなりが落ちた。克彦、泣き出すんじゃないかな。     また、なだめるのに、大変だわ。もう、忙しいのに、仕事やすんだから。     日曜日くらい、克彦の相手してやってくれても良いじゃない。     昨日だって、ゴルフに行って、帰りに麻雀までしてきたんでしょ。     遊びで忙しかったのに、なにが『疲れている』よ>と思った。  克彦の「お母さーん」という鳴き声が聞こえて来た。  私は<あー!やっぱり。もう最悪!>と思った。  私は「疲れてるって言ってるんだから、しようがないでしょ。     克彦も、いつまでもグズグズ言わないの!」と言った。  ☆★☆ 「ウチも同じよ!」 ☆★☆  次の自主グループの時、私はこの記述をみんなの前で読みました。  メンバーの方たちは、熱心に聞いて下さいました。  うなずきながら聞いている方、また、小さく笑い声をもらされる方、そんなメンバーの方の反応が目に入ると、  何だか、<わかる。わかる>と言っていただいているようで、気持ちが落ち着いてくるのを感じました。  発表が終わってから、皆さんが、さまざまな感想をおっしゃってくださいました。 「ウチでも同じなんで、何だか、おかしくなってしまいました。  主人は、お休みというと、一日中家で、ゴロゴロしているか、テレビを見ているか、なんです。  子どもの相手をしてやって!と言いたいのは、やまやまなんですけど、  疲れているっていうのも、良くわかるんで、そうも言えなくて・・・。  文句言いたいのに、言えないんで、日曜というと、かえってストレスがたまっちゃうんです」とおっしゃる方。 「ウチの主人は、車が好きなもんだから、しょっちゅう車に乗せて、どこかに連れて行ってくれます。  でも、道路が渋滞したりすると、イライラして、子どもにも平気でどなり散らすんです。  私は、それがとてもいやなんです。確かに、子どもは、すぐ飽きてしまって、ぎゃーぎゃー言い出します。  それでも、どなるって言うのは大人げないなぁって思うんです」とおっしゃる方。 「主人は、ベビーカーを押すことをすごくいやがるんです。  男がベビーカーを押すなんて、みっともないって言うんです。  女は、子どもが出来ちゃったら、いやおうなく、ベビーカーを押すし、  ベビーカーを使えない時は、抱っこだって、おんぶだってするじゃないですか。  子どもができる前は、すごくおしゃれな人だって、子どもが出来ちゃえば、人目なんかかまわずに、  子どもを育ててるのに、男が恰好を気にするなんて、何か、とっても腹が立つんですよね」とおっしゃる方。  さまざまなお話が出て来て、さながら、ご主人の悪口大会のようになってきてしまいました。  この週は、たまたま講師の先生がいらして下さっていました。  先生も、私たちのおしゃべりをにこにこしながら聞いていらっしゃいました。  最後に、先生は 「この時のイライラした気持ちが、とてもリアルに表現できている記述でしたね。  手島さんは、ご自分をつきはなして見つめることができる方なのですね。  だから、これだけ、リアルな心のセリフがお書きになれたのだと思います。  すばらしいですね。  手島さん、せっかくですから、この記述をくり返し読み返してみましょう。  くり返して読むことで、何かが見えてくるかもしれません。  そして、何か気づいたことがあったら、それを書きとめておきましょう。  その気づきを、次の自主グループの時に、発表しても良いですね」とおっしゃいました。  ☆★☆ 激しい感情がよみがえってきた ☆★☆  私は、家に帰ってから、さっそく記述を読み返してみました。  すると、この場面で、一貫して、私がイライラしていたことが見えてきました。  そのいら立ちは、時が経つにつれて強まっています。そして、最後の<あー!もう最悪!>で、頂点に達します。  どうして私は、こんなにイライラしてしまったのでしょうか。  それは、息子の相手をしてくれない主人に対する不満と、  私に解決を求める息子に対する不満とが重なっていたからだと思います。  このときの私は、やり場のない不満感で、胸が一杯になっていました。  記述を読み返すうちに、そのときの激しい思いがよみがえってきて、何だか、胸がドキドキしてきてしまいました。 <まだ、このときのことを冷静に見つめられていないな>私は、そう感じました。  私は、記述をくり返し、読み返してみました。  二回、三回、四回と読み返すうちに、私の気持ちは、少しずつ落ち着いてきました。  そして、感情にまかせて読み飛ばしている感じだったのが、  記述に書かれた一つ一つの言葉を、ゆっくりとたどることが出来るようになってきました。  ☆★☆ 日曜日にこだわっていた私 ☆★☆  記述の中で、「お母さん、お父さんまだ起きないんだよ」と言う息子の言葉を聞いた時、  私は<ああ、面倒だな>と思っています。  この心のセリフに、始めは何の疑問も感じていませんでした。  ところが、私の気持ちが落ち着くにつれて、この個所に、何か引っかかるものを感じました。  このとき、なぜ、私は“ああ、面倒くさいなぁ”と思ったのでしょう。  息子は、時に面倒なことを言いに来た訳でも、ぐずぐずまとわりついている訳でもありません。  ただ単に、お父さんが起きていないと言うことを私に言っただけなのです。  それなのに私はうるさいと感じています。  私は<ああ、面倒くさいなぁ>と思った時の自分の気持ちを、ゆっくり思い返してみました。  すると、つぎのような心のセリフが思い浮かんできたのです。 <ああ、面倒くさいなぁ。お父さんが遊んでくれないって、またぐずぐず言い出すんじゃないかな。  ひともんちゃく始まったら、せっかくの日曜が台無しじゃない。克彦が泣いて、主人がぶすっとして。  間に立って、気をつかうのは私なんだから。日曜の朝くらい、のんびりしたいのに>  私は、記述の中に、書きふくらませた心のセリフを書き加えて、もう一度、全体を読み返してみました。 <せっかくの日曜がだいなしじゃない> <日曜の朝ぐらい、のんびりしたいのに> <日曜ぐらい、克彦の相手になってくれたって良いじゃない>  これらの心のセリフが目につきました。  特に、最後の心のセリフは、二回も繰り返して、出て来るのです。  私は、自分が、“日曜日”にとてもこだわっていることに気づきました。 <なぜ、私は“日曜日”にこだわっているんだろう。  自分にとって、日曜日というのは、特別な曜日なんだろうか。  もし、そうだとしたら、どういう意味で、特別なんだろう>私の中から、そんな問いが生まれてきました。  さまざまに思いめぐらすうちに、私の中から、 <そうか。私にとって、日曜日は、主人が子育てに参加してくれる日なんだ。  いつもは、一人で克彦の面倒を見なくちゃいけないけれど、日曜は、主人が、一緒に見てくれる日なんだ。  私は、日曜くらいは、主人に克彦の面倒を見てもらって、自分がのんびりしたいと思っていたんだ>  という答えが返ってきました。  ☆★☆ なんて身勝手な母親だろう ☆★☆ “主人に克彦の面倒を見てもらって、自分がのんびりしたかったんだ”と気づいたとたん、  私は、胸にしめつけられるような、いやーな気持ちになりました。  私は、主人が克彦の面倒を見ないことが問題だと思っていました。  でも、こうやって自分の不満な思いを見つめてみると、  私だって、克彦の面倒をみることをいやがっているのです。  さらに悪いことには、自分がいやなことを、主人に押しつけようとしているのです。 <なんて身勝手な母親だろう>苦い思いが私の中からあふれてきて、  それ以上、記述を読み返すことができなくなってしまいました。  私は、しばらくの間、記述から離れることにしました。    以前、講師の先生から、 「どうしても、記述を読み続けることができなくなったら、無理をしないで、しばらく、お休みすると良いですよ」  と言われたことを思い出したからです。  ただ、何もせずにいると、気持ちが沈んできてしまうので、  私は、お風呂掃除や床みがきなどで、身体を動かすようにしました。  何も考えずに、お風呂場のタイルをこすったり、床をみがいたりするうちに、  何となく、自分の気持ちがすっきりしてくるのを感じました。  三日ほどたつと、ようやく  <そろそろ大丈夫かな。もう一度、記述を読んでみようかな>という気持ちが起こってきました。  私は、おそるおそる、記述用紙を広げ、もう一度、記述を読み返してみました。  すると、不思議なことに、初めは、あんなにいやだと感じた自分の姿を、  まるで、人ごとのように見つめることが出来ている自分に気づきました。  三日前には、身勝手な自分の姿がたまらなくいやだったのですが、いつのまにか、  <われながら、なんて身勝手なんだろう。  でも、このときは、主人を悪者に仕立てなければ、気持ちが納まらないほど、私は、せっぱつまっていたんだ。  今思えばささいなことだけれど、このときの私にとって、のんびりしたいというのは、  切実な思いだったんだ>と思えるようになっていたのです。  ☆★☆ 自分ばかり楽しいことして! ☆★☆  私は、再び、記述を読み返してみました。  記述の中で、克彦は「サッカーする約束していたのに」と言っています。  いつ約束したのかはわかりませんが、主人は、少なくとも約束した時点では、  克彦と一緒にサッカーするつもりでいたのだと思います。  記述でも、主人は「ちょっと待って」「あとちょっと寝かせて」とは言ってますが、  「今日はやらない」とは言っていません。ゴルフと麻雀をした翌日なので、  単に、もう少し寝たかっただけなのかもしれません。  このことは、私も充分承知していました。  でも、仕事で疲れているならともかく、ゴルフと麻雀で疲れているというところに、  私は納得しかねるものを感じていました。  私は<昨日だって、ゴルフに行って、帰りに麻雀までして、何が『疲れている』よ>と思っています。  この心のセリフの<昨日だって>の「だって」と<麻雀までして>の  「まで」に私の納得しがたい気持ちが現れていると思いました。  この、納得できない私の気持ちをもう少し詳しく言い表わすと  <昨日だって、子どもの面倒を見ないでゴルフに行ったじゃないの。  しかも、帰りに麻雀までして楽しんできたんでしょ。  子どもの面倒を私一人に押し付けておいて、自分ひとり楽しいことばかりして、それで、なにが『疲れている』よ。  少しは私のことも考えてよ>となると思います。  心のセリフの中に、主人に対する思いを吐き出すと、何だか、気持ちがすっきりしました。  私は、記述の中に、この心のセリフを書き加えて、もう一度、記述を読み返してみました。  読み返すうちに、 <このとき、もし、私の対応が違っていたら、このあとの展開は、全く違うものになっていたかもしれないな>  と思えてきました。  主人は、もうちょっと寝てからなら、克彦とサッカーすると言っているのです。  克彦だって、今サッカーしなくてはいやだと言っていません。 「後ちょっとってどれ位なの?」と聞いているのです。  きちんと話せば、克彦は待てる子です。  もし、私が主人の言葉の足りないところを補って、  「お昼の後に、公園に行こうね」とでも言えば、克彦は納得したはずです。  ところが、私は、主人を起こし、再び克彦とを主人のところへやったのです。  このときの私が、“主人ばかり楽しんで”という思いや、  “日曜の朝ぐらいのんびりしたい”という思いに、とらわれていたんだな、ということが、よくわかりました。  ☆★☆ 私の発表が、ほかの方の自己発見につながった ☆★☆  私は、次の自主グループの活動の時、記述を読み返して、  気づいたことをグループのメンバーの前で発表しました。  発表が終わると、メンバーの皆さんは、私にあたたかい拍手を下さいました。  そして、お一人お一人が感想を語って下さいました。  メンバーの一人、F子さんは、こんなことを語って下さいました。 「“息子の面倒を見たくなかったのは、私だった”という気づきが、すばらしいな、と思いました。  自分の中に、子どもの面倒を見たくない、という思いがあった、ということを、  すんなりと認めることができる母親が、果しているでしょうか。  母親であれば、自分のそのような姿を認めたくない、と思うのは当然だと思います。  途中で、しばらくお休みされたお気持ちが、とてもよくわかりました。  それでも、手島さんは、再び記述を手に取り、そのようなつらいお気持ちを乗り越えてしまわれました。  今日は、手島さんの発表を聞くことで、手島さんの強さを少しわけてもらったような気がします。  実は、私の中にも、今まで目をそらせていた部分があったのです。  私は、子どもの相手をするのが苦手です。ウチの子は、今、二歳です。  まだ、自分で友達をつくって遊べる年でもありませんので、私が毎日公園に連れて行ってやります。  公園に行くと、子どもは一人で、遊んでいます。  私はベンチに座って、砂場や、滑り台やブランコで遊ぶ子どもの様子を見ているだけです。  はっきり言って、ベンチに座って子どもの様子を見ていても、手持ちぶさたで、退屈です。  でも、私は、自分が、子どもと一緒にいて楽しくないことを、自分で認めることができないでいたのです。  公園に行く時間が近づくと、気が重くなったり、ベンチに座っていて、  何となく居心地悪く感じたりしても、ただひたすら我慢して、そんな気持ちに目を向けないようにしていました。  だから、今日、手島さんの発表を聞いていて、始めは、ちょっとびっくりしてしまいました。  自分で、見て見ぬふりをしていたことを、目の前につきつけられてようで、ショックを受けたのです。  けれども、手島さんの発表を聞き終えた今、なぜか、とても落ち着いた気持ちになっています。  とても不思議なんですが、手島さんの発表を聞くうちに、  子どもの相手をするのが苦手な母親がいたって良いじゃない、と思えてきたんです。  このままでよい、とは思いませんが、  少なくとも、自分の気持ちを無理に抑えるやり方ではなく、  自分の気持ちをそのままに見つめて、どうすれば良いかを考えてゆきたい、と思っています。  今日は本当にどうもありがとうございました」  ☆★☆ 本当の自主グループ活動ができた ☆★☆  私は、これまで、友人とさまざまなグループを作って、活動をしてきました。  主に、子育てを通じて知りあった方たちとのグループですが、  いずれのグループも長く活動を続けることはできませんでした。  その原因は、グループのメンバー全員が、積極的に活動にかかわることの難しさにあったように思います。  一人の熱心なリーダーに引っ張られた活動では、長続きしないのです。  けれども、今回のことで、新しいグループのあり方を発見したような気がしました。  それは、セルフ・カウンセリングという方法の威力だと思います。  この方法を、実践することで、メンバー全員が、充実感を味わうことが出来ます。  また、その探究の経過をグループの中で、発表し合うことで、メンバー同士の深い心の交流が実現します。  そればかりでなく、自分以外の方の発表を聞くことが、自分の自己発見につながっていきます。  知らず知らずの内に、メンバー全員が、活動の原動力となって、  全員が生き生きとグループ活動に参加しているのです。  私にとって、この自主グループは、なくてはならない存在となっています。  これからも、仲間とともに、セルフ・カウンセリングを学び続けていきたいと思っています。                     つづく・・・  次回は    「 お母さんたちのセルフ・カウンセリング体験記 8 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/学びたい/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** **************************************