※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 355 号  2021 年 12月  15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ    心よりお見舞い申し上げます。    またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへ    そして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ    感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを    心よりお祈りいたします。     **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜 新連載「わかっていてもイライラするお母さんへ」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「わかっていてもイライラするお母さんへ」       幼児の心が見えてくるセルフ・カウンセリング                                   渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 22 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ セルフ・カウンセリング運動のあゆみ ─ 〜 自主的で創造的な子育てを目指して 〜     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++      ☆★☆ 自分の存在の意味を再発見した学生たち ☆★☆  この本で紹介されているセルフ・カウンセリングという方法は  自己形成史分析という自己探求の方法が基礎となっています。    私が、自己形成史分析という方法考え出したのは、今から、25年以上も前のことです。  自己形成史分析というのは、自分の生い立ちを振り返ることによって、  無意識的に取り込んできているモノサシのとらわれから自由になっていく方法です。  当時、私は、自宅を開放し、さまざまな方たちの悩みを聞いていました。  初めのころ、やって来るのは、高校生や大学生がほとんどでした。  彼らは、自分自身の存在の意味について悩んでいました。  その中には、自殺未遂の女子学生もいれば、自殺志願の男子学生もいました。  私は、学生たちの悩みを聞き、彼らに自己形成史分析を手ほどきしました。  彼らは私の家に1週間ぐらい泊まり込んで、自己形成史分析に取り組む学生もいました。  幸い、どの学生も、この方法で自分自身を見つめることで、  再び、自分の存在の意味を再発見して社会へと巣立ってゆきました。  ☆★☆ 「どうしたら良いのでしょうか?」 ☆★☆  やがて、私のところに、子どもを持つお母さんたちが訪ねてくるようになりました。  お母さんたちの悩みは、自分自身についてではなく、子どもについての悩みでした。  ほとんどのお母さんたちは、  私に「うちの子は〜をしません。〜をさせるには、どうしたらいいのでしょうか?」とたずねました。  たとえば、「うちの子は、学校へ行きません。学校へ行かせるにはどうしたら良いのでしょうか」とか  「うちの子は、家へ帰ってきません。家に帰ってこさせるには、どうしたら良いのでしょうか」とか言うようにです。    初めのころ、「どうしたら良いのでしょうか」という親たちの問いに応じて、  私は「こうしたらいいでしょう」と助言していました。  しかし、まもなく、このような助言は、問題の根本的解決にならないばかりでなく、  かえって、自主的で創造的な問題解決の妨げになると言うことに気づくようになりました。  ☆★☆ 「こうすれば良い」と答えることでは解決しない ☆★☆  たとえば、子どもが学校に行きたがらない、という悩みを抱えたお母さんが相談にいらしたとします。  私が  「学校に行きなさい、と言うのはやめましょう。   しばらく、お子さんの様子を見て、お子さん自身が、学校に行きたい、と言い出すまで、待ってみましょう」  とアドバイスをしたら、どうでしょうか?     私のアドバイスを守ることができるお母さんもいらっしゃることでしょう。  けれども、子どもが学校に行かないのを見ていると、このお母さんは、何も言わないでいることに不安を感じます。  ついには、<この先、どうなってしまうのだろう>と、いてもたってもいられなくなります。  すると、また、私に相談にやって来ることになります。  私が具体的なアドバイスをすればするほど、かえって、お母さんは、依存してしまうのです。  また、“子どもから言い出すまで待たなければいけない”とわかっていても、  それができないお母さんもいらっしゃいます。  「学校に行きなさい!」と言ってしまったあと、  このお母さんの胸のうちには<言わなければ良かった>と言う自責の念が生じます。  この自責の念が、お母さんの悩みをいっそう複雑なものにします。  矛盾するようですが、自分で自分を責める苦しみに耐えかねて、逆に子どもを責めてしまうこともあるのです。  <この子がいるから、こんなに苦しい思いをしなければならない>というように。  いずれにしても、私が「こうすれば良い」と答えることで、問題は、解決してゆかないのです。  それどころか、かえって、新たな問題が生じていしまうのです。  ☆★☆ 親が変われば、子どもが変わってゆく ☆★☆  どうすれば良いのだろうか、と私は自分自身に問い続けました。  あるとき、ふと、  “必要なことは、子どもが変わることではなく、親たち自身が変わることなのではないか”と、気づきました。  親が変われば、子どもも変わってゆくのです。  親と子の間のトラブルは、  親たちが、社会的なモノサシにとらわれて、子どものネウチをマイナスに評価することから始まります。  もし、自分の子どもたちに対して、親がマイナス評価をするならば、  子どもも、また、親に対してマイナス評価をするようになります。  こうして、親と子がお互いにお互いのネウチを否定しあうことが続けば、  ついには、親子の間で全く対話ができないという状態にないってしまいます。  本当の問題解決が生まれるには、  まず、親自身が、自分のモノサシにとらわれていることに気づく必要があります。  なぜなら、この親の期待と言う名のモノサシが子どもをマイナスに評価されているからです。  そして、子どもをあるがままに認めることを妨げているからです。  親が自分のモノサシのとらわれから自由になって、  子どもが言ったり、したりすることをあるがままに受けとめ、  よく見、よく聞くことができるようになると、初めて子どもの心が見えてくるようになります。  子どもの心が見えてくると、初めて、子どもに対して、ぴったりとした応じ方がひとりでに生まれてくるのです。  私は、自己形成史分析の基礎となっているところを切り離して、  セルフ・カウンセリングという方法を作りました。  それは、自分で自分の問題を発見し、自分の解答を創造していく自己発見法です。  そのセルフ・カウンセリングを、お母さんたちに手ほどきすることにしました。    ☆★☆ マスコミに取り上げられる ☆★☆  私は、ご近所のお母さんたちに呼びかけ、自宅で、セルフ・カウンセリングの勉強会を始めました。  初めは、五、六人のグループから始まったこの勉強会も、日を追って参加者が増えてゆきました。  口コミで一人、二人と私の自宅を訪ねてこられる方が出て来たのです。  そして、ついに、参加者が二十名をこえ、自宅で収容できなくなってしまいました。  私は、近所の喫茶店を借りたり、銀行の会議室を借りたりしながら、  セルフ・カウンセリングの学習会を続けました。  あるとき、私たちの活動が新聞の婦人欄に取り上げられました。  それをきっかけに、新聞や雑誌、テレビやラジオなどにも取り上げられるようになりました。  そして、セルフ・カウンセリングがマスコミで、紹介されるにつれて、  さまざまな地域の公民館から、家庭教育学級の講師の依頼を受けるようになっていったのです。    ☆★☆ 新しい子育てのへの道 ☆★☆  この本には、さまざまなお母さんたちの、さまざまな子育て体験が、書かれています。  自分と似たような悩みを持つお母さんの体験記に励まされることもあることと思います。  また、自分とは全く異なった悩みを持つお母さんの体験記に、驚きを感じることもあると思います。  この体験記が、  お読みになった方の子育てや、身近な方とのコミュニケーションの、お役に立てば、  私にとって、これほどうれしいことはありません。  また、この本をお読みになって、  ご自分自身で、セルフ・カウンセリングを試みてみたいと思われる方が、いらっしゃるかもしれません。  そのような場合は、ぜひ、ご連絡をいただきたく思います。  現在、数多くの、学びの場が開かれています。  ご希望をお聞きしたうえで、通学講座や通信講座や自主グループなどをご紹介致します。  このセルフ・カウンセリングによって、一人でも多くのお母さんたちが、  自主的で創造的な子育てを実現されることを、心から願っています。     完                       つづく・・・    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  一年を振りかえる頃を迎えています。  2021年、どのように過ごしていらしたでしょうか。  木々は、彩りの時から  根を張る時を迎えています。  時の流れを感じつつ  変化したことと変化しなかったこと  それぞれに思いを寄せて  師走の時を過ごしてみてはいかがでしょうか。  思い起されたことへ心を寄せて  心と身体の変化に気を配り  落ち着く時を持ってみましょう。  新型コロナウィルス感染症による影響は  現在も続いています。  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!  皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/学びたい/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止はこちら ⇒ https://www.mag2.com/m/0000231376.html?l=got179cddb