※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 363 号  2022 年 4月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ    心よりお見舞い申し上げます。    またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへ    そして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ    感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを    心よりお祈りいたします。     **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜 新連載「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」   バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************             「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」       わが子の心が見えてくるセルフ・カウンセリング                                  渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol .  8 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ お母さんたちのセルフ・カウンセリング体験記 ─     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++     2 言われなければ    やらないんだから!                    一人では何もできない娘に          イライラする自分を見つめて       小山美智子          甘えんぼうの娘にあった関わり方が見えてきた!             ( 体験記 2 ー 前半 )  ☆★☆ 彩の世話をやくことが苦にならない ☆★☆  娘の彩は、今年、小学校に入学しました。  一人っ子で、のんびりと過ごしていたせいか、彩は、てきぱきと物事を進めていくタイプの子ではありません。  幼稚園時代には、お友達のお母さんたちから、 「彩ちゃんは、おっとりしていて良いわね。見ていてほほえましい感じがするわ」  とよく言われたものです。  要するに、しぐさがのんびりしていて、手が遅いということなのですが、私は、特に、気にとめていませんでした。  むしろ、そんな彩がかわいいとさえ感じていました。  私は、そんな彩の世話をやくことが、全く苦にならなかったのです。  小学校に入っても、彩は、幼稚園時代と同じように、私に甘え、頼り切っていました。  ☆★☆ この子だけ幼稚園児のようだわ ☆★☆  ところが、先日、小学校に入って初めての授業参観がありました。  そのときの彩の様子に、私はショックを受けました。  このままではいけない、と強く感じるようになったのです。  参観日の当日、母親たちが教室の中に入ると、子どもたちは、ちょっとざわざわしました。  自分の母親が来ているかキョロキョロする子。母親に小さく手をふる子。  どの子も、いつもと違う授業の雰囲気に、少し興奮しているようでした。  けれども、しばらくすると、ざわつきも納まり、  子どもたちは、きちんと前を向き、先生のお話に耳を傾け始めました。  先生が何かを聞くと、ほとんどの子どもが、積極的に手を挙げ、ハキハキと答えていました。  その態度は  <やっぱり小学生になると違うわね>と思わせるものでした。  ところが、そんな中で、彩だけは、もじもじして落ち着きがありません。  何度も何度も私の方をふり返ります。  まるで、私と離れていることが、不安でたまらないかのようです。  しばらくすれば、きっと落ち着くだろうと思って見まもっていたのですが、授業中、最後まで変わりませんでした。  休み時間になると、待ちかねていたように、私のそばに寄ってきて、私の後ろに身体を隠しました。  「ママは、彩ちゃんが、お友達と遊んでいるところを見たいな」と言ってみたのですが、  「ううん。彩はママといる」と言って、それきり、そばを離れようとしません。  <他の子どもたちは、お友達と、元気よく遊んでいる。   母親にくっついて離れないのなんて、ウチの子だけだわ。   小学生らしいところが見られない。   まだ、幼稚園児のようだわ。   家にいる時は気がつかなかったけど、他の子と比べると、その差がはっきりとしている。   私が手をかけ過ぎたのがいけなかったのかしら>  私は、不安になってきました。    ☆★☆ これなら最初から手伝った方が楽だわ ☆★☆  私は、<今の彩に必要なのは、母親の私から、離れられるようになることだわ>と思いました。  これまで、私は、彩の世話をやき過ぎ、彩は、私を頼り過ぎてきたのです。  <これからは、自分でできることは、自分でさせよう。   私は、できるだけ、口や手を出さずに見まもっていよう>そう決心しました。  私は、彩に対する態度を、少しずつ変えていきました。  まず、朝の着替えは、本人に任せて、私は、いっさい手を出さないようにしました。  育児書には、  “親が口を出さなくなると、子どもは遅刻したり、忘れ物をするようになったりします。   けれども、初めはそれで構わないのです。   自分がやらなければ、自分が困るのだ、と言うことがわかると、   子どもは、自主的に自分のことをするようになるのです”  と書かれています。  確かにその通りなのです。でも、口や手を出さないで見まもるということは、大変なことでした。  私が口や手を出さないと、彩は何もしようとしないからです。  朝起きると、彩はパジャマのままテレビの前に座り込んでしまいます。  彩は、子ども向けの番組に夢中で、いつまでたっても動こうとはしません。  以前の私でしたら、『そんなもの見ていたら、遅刻するわよ。早く着替えなさい』と言いながら、  手を出しているところです。  けれども、それをぐっとこらえて、  「彩。学校は何時に始まるの?自分でちゃんと時間を見て行動しなさいよ」  とだけ、声をかけ、後は、黙って彩を見まもります。  でも、自分からしたくをするという癖がついていない彩は、いつまでたっても、したくしようとはしません。  結局、時間ぎりぎりになって、私が彩を叱りとばして、彩の着替えを手伝うことになります。  また、育児書に書かれていた通りに、遅刻を覚悟で、  テレビを見ている彩を、そのまま放っておいたことがありました。  ところが、登校時間を過ぎていることに気づくと、彩は、「今日は学校お休みする」と言い出したのです。  しかたなく、彩のしたくと手伝い、「遅刻してもいいから学校に行くように」と、  私は、彩を無理やり学校へと送り出しました。  こんなことになるなら、最初から彩のしたくと手伝った方が、どれだけ気持ちが楽だかしれません。  何でもしてくれていた母親が、急にきつく叱るようになったので、彩も戸惑っているようです。  かと言って、このまま彩を赤ちゃん扱いしていて、良いわけはありません。  どうすれば良いのだろうか、と考えあぐねていた時、私は、セルフ・カウンセリングに出会いました。  ■初めて書いた記述  【場面説明】  先日、彩の授業参観に、私は初めて参加しました。  その日は、給食の参観もありました。  その時の彩の様子に、私は、大きなショックを受けました。  【場面記述】  彩は、お皿に入ったクリームチャウダーをスプーンですくった。  私は<あのスプーンの持ち方。なんてぎこちない持ち方なのかしら。     お皿の上に、汁がぽたぽた、たれているじゃない。洋服の上に、たらさないといいけれど・・・>と思った。  彩はスプーンを口に運んだ。  私は<ああ、口のまわりに、クリームがべったりとついている。     いつものことながら、きたない食べ方だわ>と思った。  彩は口をもぐもぐと動かしていた。  私は<いつまでクチャクチャかんでいるつもりかしら。早くのみ込んでしまえば良いのに。     何やってるんだろう。ああ、クリームチャウダーのあさりがのみ込めないのね。     あの子、あさりが苦手だから・・・。大丈夫かしら。食べられるのかしら>と思った。  彩は給食用のトレーの上に、口の中のものを出した。  私は<わっ!やってくれた!口から出すにしても、ティッシュで受けるとかすれば良いのに>と思った。  彩はジャムの子袋を手に持った。  彩は袋を両手で何度も引っ張った。  私は<うまく開けられないんだわ。     そういえば、家では、私が開けてあげていたな。     彩は、自分で開けるのになれていないんだわ。     家でもっとさせておけば良かった。しまったな>と思った。  彩の持っていたジャムの袋の角の部分からジャムがはみ出てきた。  私は<あっ!ジャムが下にたれそう。彩は気がついているのかしら>と思った。  ジャムが彩のブラウスについた。  私は<わー!やっぱり全然気がついていなかったんだ。ブラウスがベトベト!どうするつもりだろう>と思った。  彩はブラウスを口にくわえた。  私は<えっ?何をするつもりなの?>と思った。  彩はブラウスをチューチューと吸い始めた。  私は<わー!やめて、やめて!!恥ずかしい!>と思った。  私は周りのお母さんたちの様子をそっとうかがった。  隆君のお母さんと目が合った。  隆君のお母さんはにっこり笑いながら「彩ちゃん、かわいいわねぇ」と言った。  私は「ええ、まあ・・・。もう、あの子ったら・・・」と言うしかなかった。  ☆★☆ 書いたところで、どうなるのだろう ☆★☆  講師の先生から、何でも良いから、気に掛かっていることを書いてごらんなさい、と言われて、  私は、迷わずこの時のことを取り上げました。  あの日、授業中の彩の様子に、ショックを受けた私は、  さらに、給食中の彩の様子にも、強いショックを受けたのです。  その日は、他のお母さんと目が合わないように、うつむいて、学校から帰ってきたのを覚えています。  家に帰ると、とても疲れてしまい、すぐには、夕食のしたくをする気になれませんでした。  そんな大きく動揺した自分の気持ちを、記述の中に書き表わしたのですが、正直なところ、  <書いたところで、どうなるのだろう。   彩に対する心配な気持ちに変わりはないし、どうすれば良いのかを考える、その手がかりもつかめない>  と感じました。  ☆★☆ いくら読み返したって、書いてあることは同じなのに・・・ ☆★☆  記述を書いてみて、特に何も発見がなかったことに、私は、少しがっかりしました。  けれども、せっかく書いたのですから、先生に見ていただくことにしました。  先生は、私の記述に目を通されて、こうおっしゃいました。 「とても良く書けていますね。  特に、ご自分のお気持ちが、“私は<  >と思った”という心のセリフの形で表現できていて、  とても良いなと思いました。  セルフ・カウンセリングでは、このように、ご自分のありのままのお気持ちを心のセリフで表現することが、  大切なのです。  せっかくここまで詳しく書けたのですから、この記述を、繰り返し読み返してみましょう。  その時に、  記述全体を読む全体読みと、  記述の自分の欄だけを読む自分読み、  相手の欄だけを読む相手読み、  この三つの読み方を組み合わせて何度も読んでみましょう。  記述用紙には、真ん中に一本の縦線が入っていますね。  その縦線から左側に相手のことを書き、右側に自分のことを書くようになっています。  この縦線を、自分と相手とを分ける線、と言う意味で、自他境界線と呼びます。  自分読みや相手読みをするときは、自他境界線から、記述を半分に折って読み返すと良いですよ。  自分読みの時は、自分の欄の方を表にして読み返してみましょう。  そうすると、相手の欄は見えませんから、自分の行動だけに気持ちを集中させて読むことができます。  相手読みの時は、相手の欄の方を表にして読み返してみましょう。  そうすると、自分の欄は見えませんから、  自分の気持ちから離れて、相手の立場に立って、相手の気持ちを推察することができるのです。  そのように、繰り返し読んでみて、何か気づいたことがあれば、それを書きとめておきましょう」  私は<何だ。読み返すだけか。     いくら読み返したって、書かれていることは同じなんだから、     それ以上、何かに気づくということもないだろうな>  と思いました。  あまり気が進まなかったのですが、せっかく先生がおっしゃって下さったのだから、と思い直し、  記述を読み返してみることにしました。  ☆★☆ 自他境界線から半分に折って読み返してみて ☆★☆  まず初めに、記述の全体読みをしてみました。  いかにもぎこちない手つきで、モタモタと給食を口に運ぶ彩の様子が、あざやかによみがえってきました。    それと同時に、それを見ながら、  ハラハラしていた私の気持ちが、もう一度その場に立ち返ったようによみがえってきました。  次に自分読みをしてみました。  私は、先生のアドバイスにしたがって、記述を半分に折って、自分の側だけを読み返してみました。  ☆★☆ ハラハラする気持ちを外側から見つめられた ☆★☆  自分読みをして見て、これまでと違った感じが私の中に起こるのに気づきました。  記述の中で、私は、ほとんど何も言っていません。  最後に一言、隆君のお母さんと言葉を交わしているだけです。  それ以外は、思ったことばかりが、書かれています。  その“思ったこと”だけを続けて読んでみて、ちょっと恥ずかしいような気持ちになったのです。  <一人で大騒ぎして。バカみたい。   たかが給食の食べ方のことくらいで、何でこんなに興奮してしまったんだろう>と、  自分のことながら、ちょっとあきれるような思いが生まれてきました。  記述を半分に折って自分読みすることで、  初めて、自分自身の反応の仕方を客観的に見ることができたようです。  全体読みをしていた時には、こんな思いは起こってきませんでした。  全体読み、と言いながら、  私の目は、自分の欄のことよりも、相手の欄の彩の様子に引きつけられていたのかもしれません。  あの時の彩の様子が私の中によみがえり、  私自身もその時と同じ気持ちになってしまっていたように思います。  ハラハラする気持ちの中に、自分の身を置いてしまって、  ハラハラする気持ちを外から見つめることができていなかったように思います。  こうして相手の欄を隠して自分読みをすることで、  初めて自分のことを外側から見つめられた気がしました。  <自分読みには、こんな効果があったのか>と、ちょっとびっくりしました。  ☆★☆ どうして、あんなにショックを受けてしまったんだろう ☆★☆  次に、相手読みをしてみました。 〔記述の相手欄〕  彩は、お皿に入ったクリームチャウダーをスプーンですくった。  彩はスプーンを口に運んだ。  彩は口をもぐもぐと動かしていた。  彩は給食用のトレーの上に、口の中のものを出した。  彩はジャムの小袋を手に持った。  彩は袋を両手で何度も引っ張った。  彩の持っていたジャムの袋の角の部分からジャムがはみ出てきた。  ジャムが彩のブラウスについた。  彩はブラウスを口にくわえた。  彩はブラウスをチューチューと吸い始めた。  相手の欄は、これだけでした。  こうして相手の欄だけを読んで見て、  あらためて、<なーんだ、たったこれだけのことなのか>と思いました。  <顔から火が出る思いだった><恥ずかしくていたたまれなかった>記述を書くまで、  私はこの時のことをこんなふうに感じていました。  けれども、あらためて、彩の様子だけを見てみて、  <確かに、あまりほめられた食べ方ではないけれど、普段の彩の様子と大して変わりはない。   彩の不器用さは、良くわかっているはずなのに、あの時、何で、あんなにショックを受けたんだろう。   あんなに、いたたまれない思いをしたんだろう>そんな疑問も起こってきました。  ☆★☆ まず、自分のことを考えてみる方が先かもしれない ☆★☆  最後に、もう一度記述の全体読みをして見ました。  彩のすることなすことに、先回りして心配し、ハラハラしている私の姿が、はっきりと見えてきました。  しだいに、気持ちが高ぶり、記述の後半では、“!”が、たくさん出てきました。  私は、心の中で、叫びっぱなしだったように思います。  <彩のことで、何でここまで、気持ちを高ぶらせてしまっているのかしら。   彩をどうするか考えるよりも先に、まず、私のことを考える方が先かもしれないな。   私の反応の仕方は、どう考えても、はげし過ぎる>私は、次第にこんなふうに感じるようになっていました。  ☆★☆ 心のセリフにして表現してみましょう ☆★☆  私は、記述を読み返して気づいたことを先生にお話しして見ました。  すると、先生はこうおっしゃいました。 「よく、気づかれましたね。  記述を書き、その時の自分の思いを具体的に表現することで、  私たちは、自分自身の思いから、少し距離をとることができます。  さらに、書かれたものを繰り返し読み返すことで、  それ以上に客観的に、自分自身を見つめることが、できるようになるのです。  小山さんが、ご自分自身から距離を、少しずつ取ることが、  できるようになっていく様子が、お話からよくわかりました。  客観的にご自分を見つめることが、できるようになればなるほど、リアルなご自分が見えてくるのですね。  ところで、小山さんは、客観的に見たご自分自身に対して、  “なぜ、こんなに気持ちを高ぶらせたのだろう”という疑問を感じていますね。  小山さんの記述は、とてもよくお書きになれているのですが、  実は、二個所だけ、まだ、ご自分のお気持ちが心のセリフの形でお書きになれていない個所があります。  ひとつは、“私は周りのお母さんたちの様子をそっとうかがった”という個所です。  そして、もうひとつは、  “私は「ええ、まあ・・・。もう、あの子ったら・・・」と言うしかなった”という個所です。  周りのお母さんたちの様子をそっとうかがった時のお気持ちをちょっと思い返して見て下さい。  そして、その時のお気持ちを心のセリフの形で表現してみましょう。  また、「ええ、まあ・・・。もう、あの子ったら・・・」と言った時のお気持ちも思い起こして、  心のセリフにしてみましょう。  ここで、小山さんは、“〜と言うしかなかった”という表現を使っていますね。  ここにも、小山さんのお気持ちがこもっているかもしれません。  “言った”ではなく“言うしかなかった”と表現されたお気持ちをよく思い返して、  それも、心のセリフの中に表現してみましょう。  それが、小山さんの疑問を解く鍵となるかもしれませんよ」  ☆★☆ もう一度心のセリフの形で表現し直してみよう ☆★☆  先生のアドバイスにしたがって、  “私は周りのお母さんたちの様子をそっとうかがった”という個所と、  “私は「ええ、まあ・・・。もう、あの子ったら・・・」と言うしかなかった”という個所について、  もう一度、その時の気持ちを思い返してみました。  そして、その時の気持ちを、心のセリフの形で、具体的に表現し直してみました。                  以下、次号(後半)へつづく・・・    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・    進級、新入学の時を迎え  春の芽吹きの時を迎えています。  どのようにお迎えでしょうか。    眩しい陽射しとともに  寒さと暖かさを感じています。  4月14日には  熊本震災から6年を迎えました。    新型コロナウィルス感染症による影響は  現在も続いています。  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!  皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/学びたい/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止はこちら ⇒ https://www.mag2.com/m/0000231376.html?l=got179cddb