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活動内容
『人生の再発見』のために (3/6)
 

経営者の深刻な悩み

 ある会社の社長さんからの相談です。会社が倒産の危機に陥ってしまい、しかたなく、人員整理を行なったそうです。社員の半分のクビを切った、ということでした。要するに、リストラです。

 そのおかげで、減量経営が可能になり、なんとか会社は持ち直したそうです。リストラには成功したわけです。

 けれども、会社に残った、あとの半分の社員が、仕事に対する意欲を失ってしまった、というのです。社長さんは、このままでは、会社は、再び危機に陥ってしまうだろうと、恐れているのです。どうしていいか分らない、と私に訴えました。

 また、別の会社の社長さんからは、次のような相談が寄せられました。その会社は、建築技術の専門家を集めた会社でした。そして、社員には、東大や、京大の、大学院を出た人たちを揃えたそうです。それらの社員は、専門知識に関しては優秀なのですが、頻繁に顧客とトラブルを起こす、ということでした。

 その社長さんは、社員の三割ぐらいは、頭がおかしいのではないか、と真剣に考えていました。そして、やはり、自分には、どうすることもできない、と私に訴えました。

経営心理カウンセリングの依頼

 そのような相談が、次から次へと寄せられました。一人につき三分ですから、私も、じっくりと時間をかけて聞いてはいられません。相談に対して、指示的な方法をとらざるをえませんでした。一言だけ、『こうすればいいでしょう』『ああすればいいでしょう』という調子で、捌いていったわけです。

 その手際がよかったためでしょうか、帰りがけに、主催者が、私を追いかけてきました。毎回、懇談会に出てもらえないか、と言うのです。その上、うちの会員になってくれ、とまで言いだしたのには、驚きました。

 私は、きちんと相談の場を設ける気があるか、と問い返しました。一人ぶんの相談時間は、最小限三十分は欲しい。そのため、全体の時間は、三時間から五時間は必要になる、その条件でよければ、考えてもいい、と言いました。

結果としては、遠回しに断ったような形になりました。けれども、懇談会で寄せられた相談の数々は、私の胸から離れませんでした。どの相談にも、リストラ問題が影を落としていたからです。

 私は、会社での雇用調整問題に対して、少しでも援助することはできないだろうか、と考えるようになりました。

 
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