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活動内容
私たち日本人は『近代化』という巨大な変化にどのように対応すべきか? (4/6)
 

新しい歴史の始まり

これが出発点となって、歴史の新たな展開が始まりました。宗教的には法皇が支配し、政治的には皇帝が支配するカトリック世界から、封建領主たちは次つぎと独立してゆきました。

そして、プロテスタントの精神は、さらに、ヨーロッパの国で、市民革命を惹きおこしてゆきました。イギリスでは名誉革命を、アメリカでは独立革命を、フランスではフランス革命を、惹きおこしてゆきました。ヨーロッパの人々は、個人の権利を守るために、『自由と平等』を旗じるしにして、王の絶対的権力を打倒して、国民国家を建設してゆきました。

近代化を惹きおこした原動力となったのは、一言で言えば、伝統的権威の束縛から自己を解放しようとする合理的精神であった、と言うことができるでしょう。このような態度を、近代的精神と呼ぶことができます。

この近代的合理主義の精神が、近代的社会を生み出した源泉なのです。

技術的領域の近代化

 この『近代化』は、今、私たちの生活のあらゆる領域に及んでいます。この変化の方向を、各領域に分けて、できるかぎり簡潔に見渡しておきましょう。

技術の領域では、いわゆる動力革命が起こりました。第一次産業革命において、それまでの人力や畜力に代わって、機械の力が使われるようになりました。蒸気機関の発明から始まり、電力、原子力といった無生物エネルギーが次々と開発され、利用されるようになってゆきました。

 現在は、それだけではなく、第二次産業革命といわれる情報革命が起こってきています。第一次産業革命は、人間を肉体労働から解放した、ということができるならば、第二次産業革命は、人間を頭脳労働から解放した、と言うことができるでしょう。

 

経済的領域の近代化

 経済の領域では、言うまでもなく、工業が農業に取って代わりました。

 農業社会は、基本的には自給自足の経済でした。自分たちの生存を自分たちの生産物だけで維持することができました。

 しかし、農業中心の社会から工業中心の社会になるとともに、自給経済から市場経済に変化してゆきました。誰かがお金を出して、人を雇い、物をつくり、市場に売り出して、その収益によって生活するようになりました。現代では、次から次へと会社が設立され、次から次へと新しい商品が開発され、次から次へと市場に売りに出されるようになりました。古い商品しかつくれず、市場で売れなくなると、その会社は立ちゆかなくなり、潰れてゆくようになりました。

また、雇われた人も、一旦、身につけた技能が役に立たなくなると、クビになるようになりました。

 しかも、国際化が急速に進んでいます。国内では、うまくやっていけても、世界の経済情勢次第で、会社が立ちゆかなくなって、倒れてしまうことも、まれなことではなくなりました。

 
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