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活動内容
職業選択とセルフ・カウンセリング (5/6)
 

Mさんの記述 その2

 パンフレットに『かつては、ピアノのレッスンを受けることができたのは、一握りの人たちでした。レッスンを受けたいと思っても指導してくれる先生を見つけることが難しかったからです』と書かれていた。

 私は<そうか。当たり前のように考えていたけれど、昔はそうだったのかもしれないな。我が家には、音楽関係の知り合いなんか誰もいない。昔だったら、私は、ピアノを習うことができなかったかもしれないな>と思った。

 パンフレットに『そこで、私たちは、楽器の販売店に、音楽教室を併設する事を考えました。全国の楽器店に、音楽教室を開くことで、誰でもが、ピアノのレッスンを受けられるようになったのです。日本中の子どもたちに、音楽と出会う機会を作りたい、そんな願いから、私たちは音楽教室を作ってきました』と書かれていた。

 私は<今では、どこの町に行っても、音楽教室がある。どこに住んでいても、自分が望めば、ピアノを習うことができるようになった。それは、本当にすごいことなんだ。私は、まさにその恩恵を蒙ることができたんだ。

 それから、私はピアノを習うことで、基礎練習の大切さを知ったんだわ。どんなに高度な技術も地道な基礎練習の積み重ねがなければ身につけられないことを、身をもって理解することができた。

 基礎訓練が大切だ、という考え方ができたからこそ、トランペットをマスターするときにも、大学で専門分野の研究をするときにも、意欲を持ちつづけて、根気よく努力してゆくことができたんだ。ピアノを通じて、私はとても大切な考え方を理解することができたんだ。

 また、私は自分が課題曲から感じたものを表現し、周りの人たちにそれを伝えることができる、という喜びを、ピアノを通じて体験することもできた。

 また、トランペットを通じて、それまでに感じたことがなかった充足感を得ることができました。それは、仲間の表現を受けとめて、それを自分自身の表現と合わせてゆくことの喜びでした。

 さらには、後輩たちが、そのような合奏の喜びを味わえるように指導することに、やりがいも感じられた。

 私がこの会社で働く、ということは、私が体験したような音楽体験を多くの子どもたちに与えるきっかけづくりに私自身が参加する、ということを意味するんだ。

 もし、そんなことができたら、どんなにすばらしいだろう>と思った。

面接にむけて

 Mさんは、思い浮かんできた心のセリフをすべてノートに書き取りました。ノートはあっという間に文字で埋まってゆきました。

抽象的に書いていたときには、書くことがなくて困っていたのに、心のセリフの形で書き始めると、次から次へと書きたいことが思い浮かんできて困るほどだった、とMさん自身、驚いていました。

Mさんが書き出していったのは、心のセリフであり、面接の時に答えるような模範解答ではありません。けれども、一度、自分が感じていることを正直に書き出してしまうと、自然と、面接の時に、どのように答えれば良いかが見えてきたのです。

一次面接では、Mさんは、自分でも驚くほど落ち着いて、自分の経験を話すことができました。

 
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